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最寄のコンビニが閉まると聞いて、タバコを買ひにでかけた。
私は何とかいふカードを持つてゐないので、タバコは人のゐる賣り場でしか買へない。
しかも、ホープ・メンソールといふ銘柄は人氣がないのか、置いてゐない店も多い。
さういふ状況で、自宅から徒歩5分とかからないところにあるコンビニにホープ・メンソールが置かれてゐるのは僥倖であつた。
ところが、近くにスーパーが開店するといふので、このコンビニは閉店することになつた。
もともと、スーパーの計畫は16年も前からあつた。
けれども、この住宅地の住民が増えるまでは採算が取れないからか、コンビニでお茶を濁してきた。
それが、いま、やうやく公約を實現したといふことなのだ。
住民の大多數にとつては良いことだらう。
しかし、もし新しく出來るスーパーでタバコが(それもホープ・メンソール)が賣られてゐないといふことになると、私にとつてはたいへんに困つたことになる。
とりあへずは、コンビニが閉店する前に、買つておかうと思ひたつたわけだ。
コンビニの敷地に入るところに、ニャアがゐた。
「ニャア」
と呼びかけると、じつとこちらを見つめてゐる。
その距離、おほむね3m。
近づかうとすると、逃げて、3mほどのところに座つて、またこちらを見つめる。
さりげなくカメラを構へて、「ニャア、元氣か?大丈夫、何もしやしないよ」と語りかけつつシャッターを切つた。
鼻のところに白いものが付いてゐる。
ニャアは綺麗好きなので、鼻に何かを付けたままでゐるとは考へ難い。
だとすると、皮膚炎かなにかだらうか。
確かめようと一歩踏みだしたら、さつと植込の蔭に隱れてしまつた。
「ぢやあな、元氣でゐろよ」
さう云ひのこして、私はコンビニに入つた。
ニャアの倖せを祈りつつ・・・
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