【相棒 Season 10】 第１２話：「つきすぎている女」

「ついてない女」が「つきすぎてゐる女」に？

家政婦で月給手取５３萬、しかも社長の間宮からプロポーズ？
それは確かにをかしいな。
あの「ついてない」月本幸子がこんなについてゐるなんて・・・

右京さんの樣子がをかしい。
幸子の訴へに耳をかたむけやうとしないし、「頭が冱えない」といふ。
どうしたんだらう。

部屋に飾つてある繪の額を外したら、壁に「たすけて」の文字。
それでも右京は「わかりませんね」。
やはり變だよ、右京さん。

前の家政婦（ユキ）が行方不明。
「たすけて」の文字はユキが書いたものなのだらうか。

あ、ワンコが庭を掘つてゐる。
出て來たのは前の家政婦と社長の息子が寫つてゐる寫眞。

「天體構造學研究會」？
怪しい、いかにも怪しい。
この新興宗教が絡んでくるのだらうか？
教祖の藤原エブラハム美佐男は、「太陽のしもべ」といふカルト教團の生き殘り。

幸子が間宮にナイフを向けてタンカを切つてる。
「私はね、暴力團幹部の情婦だつた女よ！」
いや、ま、さうなんだけど、それは云はなくてもいいんぢゃない？
そこへ入つて來た怪しい男。
幸子を襲ふのかと思つたら、間宮をタコ毆り。
あれ？

足立區に大崎ともみ名義の物件が。
なんと、そこにユキが住んでゐた。
しかし、そのユキは人が變はつたやうな、崩れた姿。
ユキは床下に隱されてゐた５千萬を持ち逃げして身を隱したのだつた。
隣の住人の名義を借りて銀行口座を開き、５千萬を預金。
信用金庫が高額預金者に梅干を贈る、その梅干が隣の住人に送られて來たのを不思議に思つた右京。
やはり冱えてるぢやないか。

あれ、「花の里」が開店してる。
あー！！！
幸子が女將！！！
レギュラー決定か？
なるほど、右京のスランプはこの伏線だつたのか。



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＜印象的なセリフ＞

幸子：「條件がいいのは他の人に廻してあげてください。」
たいしたもんだね。
こんなこと、なかなか云へないよ。

尊：「どんなひとなんですか？」
角田課長：「一言で云へば、ついてない女」
まさに！

尊：「いつもの杉下さんなら喰ひ付きさうな氣がしましたが」
確かに、右京さんにしてはをかしい。

右京：「ともかく、頭の廻轉が鈍いといふか・・・」
尊：「少しくらゐ鈍いはうがいいかもしれませんよ、右京さんの場合は」
ま、それはさうかもしれないけど。
でも、ねえ・・・

右京：「ぼくは、いつたいどうしてしまつたのでせう」
米澤：「更年期障害ではないでせうか」
男でも増えて來てゐるらしい。
さういへば、私もさうではないかと醫者に云はれたことがある。

教祖：「チャクラ、開いてきたよ～！」
藤原エブラハム美佐男ですか。
をいをい、怪し過ぎるだろ！

幸子：「杉下さんはもはやバスの中で私を追ひ詰めた杉下さんではありません」
右京さんを見限つて、かつて自分を送檢した伊丹に相談する幸子。

尊：「それだ、それですよ、スランプの原因！」
角田課長：「それだ」
右京：「何のことでせう？」
鈍いなあ、右京さん。
「花の里」だよな、尊くん、ヒマか課長。

伊丹：「オレが搜査１課に入つて、けふほど下らねえ一日はねえ」


＜ストーリー＞

　"ついてない女"こと月本幸子（鈴木杏樹）が刑期を終えて出所。
　右京（水谷豊）に「助けてください」という連絡が入った。
出所後、清掃業者に就職。仕事ぶりが評価され外食チェーン社長・間宮（田中壮太郎）の専任家政婦に。
その後、寮代わりにと立派なマンションまであてがわれる。
料理が店の新商品に採用されるなどし、商品開発担当として正社員に！
さらには若くてイケメンの社長・間宮からプロポーズまで…。
　幸子は右京に「私がこんなについているはずがない」と訴える。
さらに間宮から入室を禁じられている書斎に何か恐ろしいものが隠されているはずだと指摘するが、それでも動こうとしない右京に失望した幸子は、「杉下さん、何か変わりましたね！」と言い捨てて帰る。
　右京本人も、「最近なんとなく調子が出ない、頭が冴えない…」と言い始めてしまう。
どうやら右京はスランプのようだ…。

　幸子に巡ってきたこの"ツキ"は本物なのか、それとも誰かの陰謀なのか！？
　今回は頭の冴えない右京が尊（及川光博）とともに捜査をする！
　さらに驚愕の展開がラストに待ち構える！


ゲスト:鈴木杏樹

脚本:古沢良太　監督:近藤俊明


（以上、 「相棒」公式ＨＰ より）