阪神５－２横濱 （甲子園）

先發投手は、阪神が上園、横濱は「ハマの番長」ことエース・三浦。

三浦は３イニング抑へれば、連續無失點３４イニングとなり、球團記録更新だとのこと。
そんなことを聞かされると、ぢやあ４囘から得點してやらうか、なんて思つてしまふ。
そんな私の氣持ちが傳はつたのか、４囘まで三浦は無失點で球團記録を更新した。
三浦投手、おめでたう！
せやけど、ここまでやで！

上園は５囘を投げて無失點。
被安打４、奪三振７はたいしたものだ。
なによりも素晴らしいのは、打者へ向つてゆく姿勢だ。
ああいふアグレッシヴな姿勢はタイガースの先發では珍しい。
セカンドへ拔けようといふ打球を足で止めたり、バッテリー・エラーで野口が後逸した際に３壘走者がホームに突つ込んでくるのをブロックしたり、若さを前面に出したプレーは好感が持てた。
危險なプレーなので、するべきではないのかもしれないのだが、見てゐて氣持ちが良かつた。

５囘裏。
先頭の櫻井が２ベースを打つて、流れが阪神に向いた。
野口が送りバントを決めて、１アウト３壘。
けふの三浦の出來を思へば、このチャンスでの得點は勝つための絶對條件だ。
關本が四球を選んで、３壘・１壘となり、上園の打順。
この流れをモノにするには、好投してゐる上園に代打を出すのはやむをえないだらう。
しかし、よりによつて檜山とは・・・
岡田監督は、「お約束」のゲッツーが怖くないのだらうか。
私は怖い。
下手にバットを振るなと祈つてしまつた。
その甲斐あつて（？）、見逃し三振。
まづはひと安心。
續く１番・鳥谷が四球で滿壘となり、坂の打順。
ここで代打・矢野とは、これには驚かされた。
ヒーロー・インタビューで、矢野本人も「ボクが行くとは思つてゐませんでしたので、準備が遲れてしまひました」だつて。
ともあれ、この采配がズバリ的中し、矢野の打球は１壘ベースに當つてヒットとなり、櫻井と關本が生還して２點。
これが流れを完全に阪神へとかへた一打となつた。

６囘裏。
先頭の金本が２３號ソロを右中間に叩き込んだ。
つまり氣味の打球だつたので、思はず「入れ～！」と絶叫してしまつた。
續くリンくんは、ライト線にぽとりと落ちるヒット。
櫻井が３壘線を破る２ベースを打つて、リンくんが１壘から長驅ホームイン！
さらに野口がヒット、關本がタイムリーで、この囘３得點で、三浦をＫＯ。

７囘、ダーウィンが先頭打者の佐伯に四球。
先頭打者に四球を出すと８割がた得點されるといふデータがあるらしい。
案の定、續く吉村に２ランを打たれてしまつた。
先頭打者に四球を出したら罰金でも取つて、募金でもしたらどうだらうか・・・

あとは、久保田と藤川が無事に抑へて、ゲームセット。
ヒーロー・インタビューは、上園と矢野だつた。
矢野の、「甲子園での殘りの５試合、全部勝つて、ロードに出る」といふ言葉が嬉しい。
まづは、明日、明後日の連戰で２つ勝つて欲しい。
２９日の日曜日は觀戰する豫定なので、同じ勝つにしても、氣持ちの良い勝ち方で勝つて欲しい。
先發が完封するとか、１０點差で勝つとか。
そこまで云つては贅澤と云ふものかな？



甲子園　阪神X横浜　11回戦（阪神 7勝 4敗 0分）

【勝利投手】　上園 3勝2敗
【敗戦投手】　三浦 8勝8敗 【セーブ投手】　藤川 3勝2敗26S
【本塁打】
横浜： 吉村 14号2ラン（7回 ダーウィン）
阪神： 金本 23号ソロ（6回 三浦）
【継投】
横浜： 三浦 → 那須野 → 横山 → 秦
阪神： 上園 → ダーウィン → 久保田 → 藤川



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＜けふのリンくん＞
４打數１安打、１得點。

＜リンくん今季通算成績＞
打率.318、１３ＨＲ、４３打點、３８得點、１６四球、１盜壘。