STAR EGG―星の玉子さま (文春文庫)森 博嗣文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
久しぶりに本を讀んだ。
森博嗣がサン・テグジュペリの『星の王子さま』を譯したのだと思つた。
あの人もいろいろなことに手を出すのだなあ、と。
でも、よく見ると、「王子」ではなくて「玉子」。
やられた。
いろいろな星が出てくるメルヘン調の連作短篇。
童話のやうな體裁だが、そこここに科學者の眼差しが垣間見られる。
それが鼻につくところもなきにしもあらずだが、おほむね心地好く讀める。
以前、『蹴りたい田中』といふ本を讀んだ。
帶には「茶川賞受賞作品」とあつた。
もちろん、『蹴りたい背中』といふ「芥川賞受賞作」のパロディだ。
しかし、さういふ本家があることを知らぬ私は、途中まで『蹴りたい田中』が「芥川賞受賞作」なのだと思ひ込んでゐた。
教養がないと困ることもある。
お薦め度 : ☆☆☆
2008年12月11日讀了
さういへば、その後のシリーズはなんだか二番煎じみたいな感じもありましたねえ。
私のはうが作風に慣れてしまつたのかもしれませんが・・・
印税もあるし趣味のラジコンと庭電車にはげむのでしょう
残念ですがこれまでの著作が多いし、それもありかな
知らなかつた・・・
わりと好きで彼のミステリーは殆ど讀んでゐるのですが、殘念ですね。
来年あたりで作家をやめてしまわれるそうなので早くサインほしいと言ってます(笑)
いろんなことをやる人だけどすごいですね
読んでみたいです