「リラの花咲くころ」
そんな歌があつたやうな氣がする。
氣になつて調べてみたら、昭和26年(1951年)にNHKの「ラジオ歌謡」といふ番組(當然ラジオだが)で発表された曲があるらしい。
大急ぎで云つておくと、もちろん私はまだ生まれてゐない。
シャンソンにも同じ名前の曲があつて、それは寶塚歌劇の『すみれの花咲く頃』の原曲なのだとか。
そんなことは、いま初めて知つた。
さらに遡ると、フランスのショーソンといふ作曲家の歌曲に同名の曲があるらしい。
ショーソンといへば、私は「詩曲」しか知らないし、しかもそれすら聽いたことがないのだが・・・
といふわけで、これらの曲を私は知らない。
それなのに、何故、私が「リラの花咲くころ」 などといふ言葉を知つてゐて、しかもそんな曲があつたやうな氣がするのか・・・
謎である。
もしかすると、私の前世の記憶だつたりして。
前世でシャンソンを知つてゐた?
それともショーソンの曲を前世で口ずさんでゐた?
よもや前世はフランス人?
なるほど、道理で最近ワインが好きになつたわけだ。
先祖返りならぬ、前世歸りといふわけだな。
それはさておき、いまがまさに「リラの花咲くころ」。
上の寫眞は、中學校の周りに植ゑられてゐるリラ(ライラック)の花。
近所にはライラックを庭に植ゑてゐるお宅も多い。
かくいふ私の自宅でも植ゑてゐた。
10年以上も目を樂しませてくれたのだが、2年ほど前に蟲に葉を喰ひつくされて死んでしまつた。
殘念だ。
こちらは、ライラックの蕾。
この蕾が開くと、うすむらさきのリラの花になる。
カメラ機種名:Canon PowerShot G11
「リラ」は「ライラック」のフランス語らしいですよ。
宝塚のテーマソングとして「リラの花咲くころ」のメロディを採用していたのですね。
そのうえリラがライラックでもあったとは、何やらややこしくなってきました。
冒頭の花をみると見知った姿です。
2枚目の緑の葉を背景にしたライラックの蕾がよく撮れています。