仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「日本古代新史」 古田武彦

2006-12-30 18:35:58 | 讀書録(歴史)
お薦め度:☆☆☆+α /
2006年11月7日読了


古田武彦の古代史觀を概觀するにはよい本だと思ふ。
ただし、その論據を丁寧に追ふのであれば、それぞれの説に關する著作を讀んだ方が面白いだらう。
なお、この本は1983年に徳間書店から刊行された「邪馬一国の挑戰」の増補版とのこと。

内容は以下の通り。
私としては「邪馬臺國」ではなく「邪馬壹國」だとする著者の見解よりも、九州王朝説のはうが興味深い。
以下の章でいふと、6章以降は面白く感じられた。

1.神武天皇は實在した
2.「邪馬臺國」はなかつた
3.邪馬壹國はどこにあつたか
4.卑彌呼の女王國は九州にあつた
5.ひろがる邪馬壹國の世界
6.「倭の五王」」とは誰か
7.日本各地に王朝が存在した
8.「記紀」の中の天皇家斷絶
9.九州王朝の繁榮
10.九州王朝と大和政權


日本古代新史

新泉社

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<參考>

「邪馬台国」はなかった

朝日新聞

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古代は輝いていた〈1〉『風土記』にいた卑弥呼

朝日新聞社

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古代は輝いていた〈2〉日本列島の大王たち

朝日新聞社

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法隆寺の中の九州王朝

朝日新聞社

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