仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『相棒』 Season 9:第4話「過渡期」.

2010-11-17 21:59:58 | ドラマ、映画
何度も警視總監賞を貰つた刑事が鑑識係長になる、それが榮轉らしい。
これは意外だ。
鑑識といへば裏方で、刑事が花形だと思つてゐた。
やはり「長」がつくのは、それがどんな部署であつても榮轉なのだらうか。
サラリーマン社會とは違ふやうだ。

今年の4月に殺人事件の時效が撤廢された。
時效は15年といふ、これまでの常識が變つたのだ。
そのことが今囘の事件の引金になつたらしい。

「はい、大河内監察官から借りて來ました」by尊
「仲がよろしいんですねえ」by右京
ああ、尊くん、そんなに大河内と仲よくなつたんだ。
ま、まさか、尊くん、大河内と・・・

「きみもすぐにわかります」by右京
「いま教へてくれないんだ」by尊
尊くん、きみもいい加減に右京さんの性格を理解しようね。

「なぜ、いつも餘計なひとことで相手を怒らせるのでせうか」by尊くん
をを、云ふねえ、尊くん。

時效が成立した時點で、證據品として警察に押收されたものは被害者の遺族に返却される。
ところが、證據品として警察に保管されてゐた506萬圓は10數萬圓を殘し、ほとんどが無くなつてゐた。
この金を横領したのは、15年前の事件を擔當してゐた刑事で、いまの警務課の係長。
この横領が露見しては困るので、被害者の孫を殺してしまつた。

と思つたら・・・
15年前の犯人は被害者の孫だつた。
それに氣が付いた警務課の係長が、自分の人生を狂はされた恨みから孫を殺したといふのが、ことの眞相だつた。

「神戸くん、警察官の仕事に雜用はありません」
なにを建前を云ふかねえ、右京さん。
と思つたら、尊くん、案外すなほに、
「はい」
をやをや、いつからそんなに右京さんの云ふことをすなほに聞くやうになつたのかな?

鑑識係長は、妙に存在感があつたけど、結局は單なる端役に過ぎなかつたか。
證據品がなくなつたくらゐで思はせ振りなことすなよ。
ま、それはそれとして、「ずうとるび」の頃の彼を思へば、ずゐぶん役者らしくなつた。
せつかくなら、もう少し重たい役をやらせてみたかつたなあ。



<ストーリー>

世界を放浪していた立松という男がホテルの非常階段から転落死した。
立松の祖母は15年前に殺害されており、時効撤廃がなければ2、3日後には時効が成立していた。
海外にいた立松は時効撤廃を知らずに、時効に合わせて帰国した可能性もある。
右京(水谷豊)と尊(及川光博)はいまだに事件を捜査している総務課の猪瀬(螢雪次朗)から話を聞く。
が、鑑識係の丸山(新井康弘)ともども歯切れが悪い。
その後、特命係にやってきた猪瀬は、立松から時効について聞かれたことを明らかにする。
事件を執拗に追い続けた猪瀬は苦い過去を抱えているらしい…。
その過去とは?
立松の狙いは?
右京と尊が15年前から転落死へと絡み合う謎をひも解いていく。

ゲスト:螢雪次朗 新井康弘

脚本:櫻井武晴
監督:近藤俊明



(以上、 「相棒」公式HP より)






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