仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

2010 6/26 仲道郁代 『ショパン 鍵盤のミステリー』 第3回「ノアンの風」

2010-06-28 13:12:12 | クラシックはいかが
仲道郁代 の『ショパン 鍵盤のミステリー』 全4囘シリーズ。
「すべてを聽けば、あなたはもうショパン通」

今囘は、第3回「ノアンの風」。
ノアンでジョルジュ・サンドと過した日々と、その時に作られた作品について仲道さんの解説と演奏を樂しむ。
日頃、ショパンをほとんど聽かない私だが、このシリーズは別だ。
仲道さんの演奏もさることながら、解説を聽くのを樂しみにしてゐる。
だいたい、音樂の解説の聽くなんて小學校の音樂の授業以來だ。
(中學の音樂の授業はほとんどボイコットしてゐたやうに思ふ)

毎囘、クイズがいくつか出される。
今囘のなかで記憶に殘つたもの。
仲道さん:「この寫眞にもあるのですが、ショパンが毎朝くちにしてゐたものは何でせう?」
隣の友人にささやく私。
「なあ、ショパンだけにショクパンと違ふか?」
深いため息をつきつつ友人曰く、
「ぢやあ、手をあげて、さう答へろよ!」
ちなみに正解は、チョコレート。
ショパンは、毎朝チョコレートドリンクを飮んでゐたのだとか。
當時、チョコレートは病氣の治療に使はれてゐたらしい。

今囘聽いた曲のなかでは、「バラード4番」が良かつた。
これまでにもCDなどで何度も聽いてゐるのだが、實際の演奏で聽くと音の響き合ひが格別。
こんないい曲だつたつけ、と思ひを新たにした。

あと「幻想曲」。
幻想曲といふとシューマンのものを思ひ出すが、ショパンの幻想曲は冒頭を聽いただけで、昔初めて聽いたときの印象を思ひ出した。
「雪の降る町を」にそつくりなのだ。
ピアノ協奏曲1番の「北の宿」といひ、幻想曲の「雪の降る町を」といひ、ショパンには似てゐる曲があるものだ。
それだけ人のこころに滲みつゐてゐるのかな?

次囘は、10月17日(日)。
ピアノソナタ第3番や幻想ポロネーズがメインとなるらしい。
好きな曲なので、ますます樂しみだ。



<演奏曲目>

ノクターン第13番 ハ短調 op.48-1  
ノクターン第14番 嬰へ短調 op.48-2
ワルツ イ短調 KKIVb-11
幻想曲 ヘ短調 op.49

バラード第4番 へ短調
マズルカ第30番 ト長調 op.50-1
マズルカ第31番 變イ長調 op.50-2
マズルカ第32番 嬰ハ短調 op.50-3
ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」op.53 



2009 7/26 仲道郁代 『ショパン 鍵盤のミステリー』 第1囘「天才誕生」

2010 3/6 仲道郁代 『ショパン 鍵盤のミステリー』 第2回「鍵盤の白と黒」






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