読書録（2022年9月）

　

9月の読書録（備忘）　

　

9月1日

『ルパンの星』横関大

再読。

ぼくは、目玉焼きには醤油だけど、なにか？

9月2日

『不連続の世界』恩田陸

連作短篇集。

再読。

不思議な感覚。

9月5日

『訪問者』恩田陸

再読。

「訪問者」とは誰か？

初読から2年と経っていないはずなのに、ほとんど覚えていない。

9月7日

『[新版］日本国紀』（上）百田尚樹

初読。

（古代から幕末まで）

荻原重秀という元禄時代の勘定奉行を初めて知った。信用貨幣の概念をヨーロッパに先立つこと二百数十年。

「犬のお伊勢参り」

自力でお参りできない飼い主の代わりに飼い犬がお伊勢参りをするって！マジかよ😄

咸臨丸総督・木村義毅のサンフランシスコでの粋なエピソードがいいね！

こんなことの出来る日本男子がいることが素晴らしい。

9月12日

『[新版］日本国紀』（下）百田尚樹

初読。

（幕末期から現代）

佐賀の鍋島直正、徹底的な近代化を独自に目指した大名。幕末の大名には凄い人物がいたものだ。

「からくり儀右衛門」こと田中儀右衛門、ドラマ『仁』にも登場していたが、彼の工場兼店舗が今の東芝になったとは知らなかった。

幕閣では、やっぱり小栗上野介忠順が凄い。

幕末期から維新にかけて凄い人材が輩出したのは、歴史の必然なのだろうか…

幣原喜重郎という人物が日本の国益をいかに損なったかということを改めて認識させられた。

9月14日

『後悔と真実の色』貫井徳郎

初読。

第23回山本周五郎賞受賞作。

フーダニット。

警視庁捜査一課九係の警部補、西條。

《指蒐集家》事件と名付けられた、右手の人指し指を切り落とす殺人事件を追うのだが…

なんとも救いのない物語。

西條の愛人、美叡がじつにいい女なんだけど…

このあと西條はどんな人生をおくるのだろう。

9月16日

『宿命と真実の焔』貫井徳郎

初読。

『後悔と真実の色』の続編？

こちらは最初から犯人はわかっているので、いわゆる倒叙ものといえるかもしれない。

ただし、その正体も本当の動機もなかなか明かされない。

もちろん西條も登場する。

主役は器量の良くない女の子刑事、理那。一見やる気の感じられないオヤジ刑事、村越とのコンビが面白い。

さて、これ続編はあるのかな？

あるとしたら西條がどうなっているのか楽しみ。

9月20日

『十二単衣を着た悪魔　源氏物語異聞』内館牧子

初読。

タイムスリップというか、源氏物語の世界にトリップして、陰陽師として生きる主人公。

現代ではだめだめな男だったが、源氏物語のあらすじを頼りに先のことを予言することで弘徽殿女御の信頼を得る。

弘徽殿女御が理知的で強い女として描かれている。そしてまた、決断力と胆力を備え、しかもめっちゃ人が悪い。「悪魔」とはよくぞ言ったものだ。

それにしても光源氏の女に対する節操のないこと！😆

9月21日

『植物図鑑』有川浩

再読。

さやかとイツキ。

「咬みません。躾のできたよい子です」

行き倒れのイツキを拾って同居を始めて、季節の野草を狩る。

野草のように甘くて少しほろ苦くて、ありえないほど優しい恋の物語。

前に映画になってたのを思い出した。

かわいい女優だったなぁと思って調べたら高畑充希だった。

たぶん、ぼくが高畑充希を知ったのは、これが最初だった。

9月23日

『空飛ぶ広報室』有川浩

再読。

ドラマを観てから原作を読んだ数少ない作品。

あのドラマ、良かったなぁ。

お蔭で原作を読んでいても、あのキャストが浮かんでくるのです。

また再放送して欲しい！

9月26日

『明日の子供たち』有川浩

初読。

児童養護施設『あしたの家』。

カナとヒサ、和泉と三田村。

「いじましいといじらしいは、一文字しか変わらない。」

『サロン・ド・日だまり』

この作品は、児童養護施設に入所している高校生からの執筆依頼の手紙に応えて実現した作品だそう。

有川浩さん、ありがとう！

9月28日

『図書館戦争』有川浩

4読？

「クマ殺し笠原」のエピソードには相変わらずウケる🤣

ぼくの好きな堂上の手塚へのセリフ、

「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。」

映画のお蔭で、堂上篤＝岡田准一、笠原郁＝榮倉奈々、になってしまう。

身長の関係だけでもナイスキャストだけど、岡田准一のアクションは観ものだった。

9月29日

『図書館内乱』有川浩

4読？

小牧27歳と毬江17歳、「レインツリーの国」。

10歳差なんて、あとしばらくすればノープロブレムだよ。

手塚光の兄、慧が登場。

慧が郁に、郁の憧れている王子様が堂上であることをバラしてしまう。

堂上に後ろからドロップキックをぶちかましたことすらある郁だけに、過去のあれこれがいたたまれない。

さあ、明日からどうする、郁！😄