公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
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世代交代

2018年03月31日 | 日記


研修医2年目の名取です。
写真は当院の裏の蛯沢堤です。

先日医師国家試験の合格発表がありました。
見事に難しい関門を突破し当院の内定者から合格の報告を聞くことができました。数多くの研修病院の中から当院を見出して来るので、ぜひ実りある研修生活になってくれたら嬉しいです。

当の私は3月末で研修医を終えることになりました。今後も相馬で働きたいのはやまやまですが、専門医取得のためには当院を出なくてはなりません。本当に働きやすくて充実して楽しい研修期間であっという間の2年間でした。何も出来ないところから比べるとだいぶ形にして頂けたように思います。私がきた頃、相馬の研修制度も出来立てでまだフワフワな状態でした。この2年間において臨床研修委員会の方々と力を合わせて、研修制度を確固たるものとして地域や病院スタッフに理解頂き定着させることができたように思います。やり残したことは、私がずっと取り組んできたことですが、フワフワであるが故の従来の型にとらわれない相馬ならではの研修を活かす形で残すことができたかという点と、その驚くほど自由な研修を全国に知らせるには力及ばなかった点かなと感じています。この辺りは臨床研修委員会と次の研修医達の力にお任せしたいなと思います。




お世話になった方々には感謝してもしきれないほどですが、感謝の気持ちを照れずに伝えるのは難しいですね。最近は送別会に呼んでいただきお世話になった方々にお礼を言ってまわっていました。そのひとつに超豪華な送別会を開いていただきました。相馬の蟹づくし送別会です。相馬の海産物も放射線基準値をクリアしどんどん解禁されています。自分が相馬の震災復興の一助となろうと思った頃から比べるとかなり日常が戻ってきたように思います。復興を肌で感じられたことも良い経験になったと思います。今後も脈々と相馬に来る研修医にも単なる研修だけでなく社会経験にもなると良いなと思います。

それでは2年間相馬で研修させて頂きありがとうございました。また、ブログを読んでいただきありがとうございました。