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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

蟻を使役する賢い植物

2012-12-02 10:39:48 | 植物
蟻を使役する賢い植物 アリと関係している植物さんのことです。アリが食べるために種子や果実を巣に運ばれる植物。種子に魅力的な物質・エライオソームを付けた散布植物。花以外に蜜を出してアリをガードマンとする植物。住まいと食べ物を提供しアリをガードマンとする植物。アリから肥料や畑を提供されて成長する植物やキノコなど。アリと植物との知恵比べですが、アリの行動をすべて予想して、その行動を起こさせるように命令 . . . 本文を読む

粘る粘り強い植物の理由

2012-12-02 10:37:06 | 植物
粘る粘り強い植物の理由  夏野菜のオクラやモロヘイヤを食べると、ネトが出る。ヤモイモを擂ってトロロイモで食べる。 粘る植物さんは多い。サネカズラ(モクレン科)の茎を水に漬けるとキシログルクロニドを含む粘液が出てきて、整髪や製紙用糊となる。アオギリ(アオギリ科)、ノリウツギ(ユキノシタ科)の樹皮、トロロアオイ(アオイ科)の根からの粘性物質を和紙の糊とした。オカノリ(アオイ科)の葉っぱも粘る。どう . . . 本文を読む

つる植物つるの種類と方法

2012-11-30 06:45:55 | 植物
つる植物つるの種類と方法  家庭菜園でサツマイモは夏になるとツルを周囲に広げるし、ミニトマトは茎やわき芽を盛んに伸ばし支柱を立てるといくらでも伸びてまるでツル植物のようです。 ツル植物さんの定義は、「何かに絡む」ことではなく「自立する茎を持たない」ことのようです。 人で言うと組織に属し、勤めるようなものでしょうか。寄らば大樹の陰と言って、小さい頃からセッセと勉強し、安定した職業を目指す、生まれな . . . 本文を読む

乳草ミルクを出す植物たち

2012-11-23 07:35:01 | 植物
ツルや茎、葉をちぎると切り口から白い乳状の液が出てくる植物さんがあります。そういうのを乳草といっていました。数十種類がありますが、キク科、トウダイグサ科、クワ科、ヒルガオ科が身近なものです。  ゴム質を含んでいて、傷口を閉じ細菌やカビの侵入を防ぎ、苦味や有毒成分で動物に食べられないようにするためでしょうか。  クワ科は、観葉植物のインドゴムの木(ゴムを採集するのはトウダイグサ科のパラゴムの木) . . . 本文を読む

種子の物理的化学的散布方法

2012-11-23 07:32:38 | 植物
種子や果実が服や靴にくっついて運ばれる植物さんは多い。細かな毛やトゲ・ツノ・ヤス状の突起に返しや反りがついて物理的に引っ掛かるタイプとネバネバの粘液により接着するタイプに分けられます。 代表的な引っ掛かるタイプは、イノコズチ(ヒユ科)、キンミズヒキ(バラ科)、ヌスビトハギ(マメ科)、ヤブジラミ(セリ科)、ヤブニンジン(セリ科)、ヤエムグラ(アカネ科)、オナモミ(キク科)、アメリカセンダングサ . . . 本文を読む

鳥もち猟の歴史とモチノキ

2012-11-16 08:36:01 | 植物
 チョウマハガ えっ、これって何語なの。ところが、何と1960年頃まで使用されていた立派な日本語なのです。広辞苑という辞書を見てみます。 チョウマ〔鳥馬〕:ツグミの異称。ハガ・擌:竹串や木の枝、ワラなどにもちを塗り、囮を用いて鳥などを捕るもの。ハゴ(和名抄)と出ていて、「和名抄」とは、日本最初の分類体の漢和辞典で、承平(931~938年)に撰進されたとある。何と千年以上も使用され . . . 本文を読む

植物同士の好き嫌いコンパニオンプランツ

2012-11-15 06:50:57 | 植物
植物同士の好き嫌いも、人と何ら変わりません。しかし、人のようにわずかなことで感情が動き、感情という自分ではコントロールできない怪物を飼っているのではなく、植物自身が出す化学物質を空気・水・土を介して作用します。  農家の人に何と何を植えたら仲がよく、また仲が悪いのは何でしょうかとお聞きする。散歩しては、「君達は元気よく生い茂っているけれど何故なのかい、君は元気がないけれどどうしたのかい」と聞くよ . . . 本文を読む

自然から授かった不思議なものとの出会い

2012-11-15 06:48:34 | 植物
小さな家庭菜園を耕しています。量は少ないですが、丸々と太ったジャガイモを収穫できた。 肥料をやり、種芋を植えたのは私ですが、あとの大部分は太陽と土、水による自然のはからいによります。 ジャガイモにジャガイモがなるのは当たり前といえば、そのとおりですが、「何か」不思議な気持ちがします。この「何か」不思議なものは、「大自然」であり、それがおのずから形になって現れたものがジャガイモなのでしょう。 ジャ . . . 本文を読む

乳香と没薬とミイラの木とギリシャ神話

2012-11-15 06:45:23 | 植物
数年前、ジェトロの主催で池袋サンシャインシティのアフリカ展に行きました。そこで、松脂状の樹脂を炭火にくべた煙が、甘くもあり苦味もある何とも一種独特の香りがしてすぐに虜になってしまいました。それ以来、一体なにであろうかといつも頭の中にありました。 広尾にある都立中央図書館にあった本で謎が解けましたのでこの場をお借りして紹介いたします。その本は「乳香と没薬」で「にゅうこうともつやく」といいます。著者 . . . 本文を読む

落葉の法則と植物の不思議現象

2012-11-15 06:39:42 | 植物
 私は完全な濡れ落ち葉状態なので、落ち葉について書く資格はありません。しかし秋や冬、落ち葉の散り敷いた林を歩くのが好きです。フワフワと足に柔らかく、踏むごとに落ち葉の香りがします。特に香るのはオオシマザクラ、カツラ。カツラはベッコウアメの甘く香ばしい香りがして、つい家に持って帰ります。   寺田寅彦先生のファンで、神田の古本屋で買い集める。結構出回っているし、手頃な値段なので大助かり。昭和8年、 . . . 本文を読む