北杜夫(もりお)の「どくとるマンボウ昆虫記」の冒頭に次のようなことが書いてある。『七面倒な理屈はいわぬ。とにかく物をあつめたがる人種がいるのは確かなことだ。人々は切手をあつめる。人形をあつめる。キーホルダーをあつめる。ビンやカワラケをあつめる。これはもう理屈ではない。ある種の分裂病患者に濫集(らんしゅう)症というのがあるが、およそ役に立たぬもの、汚らしいもの、捨てるよりほかないものを、無闇やたらと . . . 本文を読む
人は集めたがるものである。カラスや犬がゴルフボールやキラキラ光るビー玉を集めるので、集めることは人だけがすることではありません。人と言っても女性よりも、圧倒的に男性の方が何やかにやと集めます。どうして男性が狂ったようにものを集め、集めることに凝るのでしょうか。男性に絶対できないことは「子を産む」ことです、それができない寂しさ空しさを埋め合わせるためだと言う人もいます。死の恐怖におびえるのは男性の方 . . . 本文を読む