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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

ギンナンの楽しみ

2013-03-04 07:59:00 | 植物エッセイ
ギンナンの楽しみ 友人からギンナンをいただいた。バイク乗ってミカン箱ギッシリ集めたものをネットに入れて川で皮を洗いながら取り去り、白くなるまで天日で干します。友人は本好きで古典の勉強をしています。バイクや自転車の調子も見てもらっています。 10キロぐらいの量があるので、親戚、友人たち、身近な人にプレゼントをして喜ばれました。臭い皮を取るのが厄介な作業です、しかしこの臭い皮のまま、パクリと食べ . . . 本文を読む

植物にあやつられる

2013-02-21 06:37:16 | 植物エッセイ
植物にあやつられる お店に行って、お米や野菜、果物を買う。食べ物、美味しいから買う。これは人間の勝手な考えで、植物にとっては人間に美味しく食べてもらうのが目的ではない。植物にとっては自分の種から子孫を維持し増えれば、それでいいこと。人間がお米や野菜、果物を植えている、それでその種は生命を維持し、種の増加となっている。つまり植物が人間を「使って、」利用しているのにすぎない。人間が栽培しているが、 . . . 本文を読む

モチノキからの鳥もち

2013-02-11 06:54:53 | 植物エッセイ
モチノキからの鳥もち  モチノキは知っていても、何故モチノキと言うのか、鳥もちについても見たことがない人がいる時代となってしまった。 「トリモチとは、モチノキ科の常緑木で、モチノキの皮を剥いで、臼に入れ杵でついて粉のように細かくし、団子に丸める。それを水で洗うとトリモチが残った。売っているトリモチよりは、粘りが強く、くっつく力が強いし、水の中でも粘着力が落ちません。」 子どものころ、細い竹の . . . 本文を読む

天然の蝋虫蝋

2013-02-05 06:14:18 | 植物エッセイ
虫蝋  蝋(ろう、ワックス)は、主に石油を精製して得られるが、植物と動物の油脂からも造られる。 天然の蝋は、植物と昆虫から採取される木蝋(もくろう)と虫(ちゅう)蝋とがあります。植物は、ウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ (以上ウルシ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の果実を蒸して造られます。  昆虫からは、蜜蜂の蜜蝋そしてイボタロウです。  イボタノキ、トネリコ、トウミズミモチにイボタロウムシ( . . . 本文を読む

冬虫夏草の不思議

2013-01-08 12:41:43 | 植物エッセイ
冬虫夏草の不思議 木の枝先にハエやアブが、しがみついて死んでいる。生きていたのが、まるで突然に凍ったようにじつとしている。体内に寄生した菌が繁殖し虫が死ぬ、そのまま地面に落ちてしまうと、菌にとって繁殖の機会がなくなる。枝先だと胞子を飛ばして、他の虫にとりつく可能性が出てくる。 「冬(とう)虫(ちゅう)夏草(かそう)を探しに行こう」 盛口満著 日経サイエンス社に次のように書かれています。 「 . . . 本文を読む

木の幹の割れ目はどのようにしてできるのか

2013-01-02 20:21:50 | 植物エッセイ
木の幹の割れ目はどのようにしてできるのか 目をつぶり、幹にそっと手の平を当ててみましょう。虫がいないかをよく見て、耳を当ててもいいでしょう。どんな感じがするでしょうか。 暖かい、冷たい、ゴツゴツ、ブツブツ、ザラザラ、フワフワ、一本ずつずい分違うものです。 今度は、目を開けて見てみましょう。ツルツル、ゴツゴツ、ひび割れ、皮が剥がれ、色々と形があるものですね。同じ種類でも若いのと成長したのでは違い . . . 本文を読む

一枚の葉っぱのドラマ

2013-01-01 09:15:47 | 植物エッセイ
一枚の葉っぱのドラマ 若葉の頃、葉っぱは傷一つなく希望に満ち溢れている。太陽の光を浴び、風が吹き、雨が降り、そして虫たちがやってくるようになると、傷がつき穴があくようになる。 人間なら虫除けスプレーを吹き付け、蚊取り線香、殺虫剤などで防ぎ、刺されたら薬をつけます。 木の葉だって色々と努力し、工夫をしているのです。 美味しくないように繊維を多く、硬く、棘や毛を付ける。虫や動物が嫌う臭い臭いや、 . . . 本文を読む

個性的な葉っぱの音

2013-01-01 09:14:29 | 植物エッセイ
個性的な葉っぱの音 私は小さい頃から、運動や音楽などがヘタで、人から褒(ほ)められたことがありません。 せめて人並みであったなら、また違った楽しみや、生き方ができたのではないかと思うこともあります。 風にそよぐ木の葉っぱでも、木の種類、葉っぱの大きさ・硬さ、季節、風の強さなどによって違うことは分かります。木の下の傘に当たる雨だれの音、葉っぱに当たる雨の音も違います。葉っぱ同士の擦れ合い、葉 . . . 本文を読む

涙ぐむ眼という花壇

2013-01-01 09:12:33 | 植物エッセイ
涙ぐむ眼という花壇 いまでは、花や木を使って動物や文字などの形に表現することは珍しくはない。神戸市に住んでいた中学生の頃、神戸市役所の前に花時計があるそうだと聞いて、どういうものか見てみたいと思った。花が時間を告げる時計になるなんてどうなっているのだろうと。しかし時計の文字盤が草花で表現されていたにすぎなく、アッという驚きはなかった。 宮澤賢治が1927年ごろ、メモ・フローラ(memo fl . . . 本文を読む

果物のポポーが好きだ

2012-12-22 09:05:50 | 植物エッセイ
ポポー  台風一過、秋晴れの早朝、「こだま」にはどこから吹き飛ばされたのか、椎の実、栗、柿などがころがり思わぬプレゼントに微笑む。食べごろのポポーも20個ばかり見つける。  50年前、福岡県の庭で「これは珍しい果物の木だよ」と自慢気な祖父の顔が浮かぶ。40年前、神戸市でたまたま母さんが手に入れ「珍しい果物だから食べなさい」とくれた。強い甘みと芳香にビックリした僕の顔を見て嬉しそうな母さんの顔 . . . 本文を読む