人は環境の動物

人は環境の動物


　相撲で幕下からめでたく十両に上がり、関取になる。周りの人が喜び応援する、自分も頑張ろうと意気込む。環境が激変している、対戦相手も格段の強さである。頑張らなくてはという思いが、自分の実力以上の試合をすることになり、それを乗り越えることは大変である。それで思わぬ怪我や病気になることがある。地位が上がって自然体、平常心でいるのは至難のことです。地位が上がった場所は負け越してもいいと、緊張を緩める必要があります。環境の変化をやわらげることが大切です。

結婚、新社会人、入学、初の海外旅行、昇進、移動、退職、卒業、子どもの巣立ち、転居、親しい人の死、入院、病気、地震・津波・台風などの自然災害、いつもの環境と違う場合は、環境の変化を乗り越える工夫、できるだけ環境を変えない工夫が要ると思います。これまで無意識にやっていたことが、何かのきっかけでそれが出来なくなって、意識するようになるとうまくいかなくなります。まるで神様がその人から抜けてしまうようになります。頑張ろうと「意識」するのがいけないのでしょう。良いことも悪いことも同じことみなして、柔軟に対応するのがいいかもしれません。