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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

種子の物理的化学的散布方法

2012-11-23 07:32:38 | 植物


種子や果実が服や靴にくっついて運ばれる植物さんは多い。細かな毛やトゲ・ツノ・ヤス状の突起に返しや反りがついて物理的に引っ掛かるタイプとネバネバの粘液により接着するタイプに分けられます。

代表的な引っ掛かるタイプは、イノコズチ(ヒユ科)、キンミズヒキ(バラ科)、ヌスビトハギ(マメ科)、ヤブジラミ(セリ科)、ヤブニンジン(セリ科)、ヤエムグラ(アカネ科)、オナモミ(キク科)、アメリカセンダングサ(キク科)、センダングサ(キク科)、コセンダングサ(キク科)、タウコギ(キク科)、チカラシバ(イネ科)、ミズタマソウ(アカバナ科)などです。

代表的な接着するタイプは、ノブキ(キク科)、チヂミザサ(イネ科)、オオバコ(オオバコ科)、ツノゴマ(ツノゴマ科)、クサイ(イグサ科)、バジル(シソ科)など。オオバコ、クサイの種子は、湿気があると粘りが出て、靴などにくっつく。オオバコは、昔、牛車や馬車の通る道に生えるので車前(しゃぜん)草(そう)といい、今でも人が通り踏み固められた土の道によく生えている。バジルの種子は、水に浸すと半透明の寒天状となり、まるでカエルの卵のようで面白い。

種子や果実のくっつく仕組みはわかりますが、これがいつまでもくっついていたら意味がありません。何時か、腰や靴から地面に落ちる必要がある。くっついているのが、何時、どのような状態の時、落ちるのかがよくわかりません。落ちる原理は、振動?湿度変化?その落ちるタイミングは何が決めるのでしょうか。

究極のくっつく植物について「世界の珍草奇木」川崎勉・内田老鶴圃に書いてある。南アフリカのライオンゴロシとギバナツノゴマである。ライオンゴロシは一〇センチぐらいの実で、逆に曲がった刺がついていて動物にくっつくと肉にまで食いこむ。ライオンの口につくと餓えと渇きと苦痛で死に、死体が肥料となるそうだ。ギバナノツノゴマは、悪魔の瓜とよばれ、実の両端が山羊の角のように光り、全体が刺だらけで、一度刺さったらブルドッグのようにかみついて離れない。大きさは二一センチぐらいである。動物の足につくと痛みで動物が駆け回り、その振動で実から一つずつ種子がとび出す仕組みになっているそうです。


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