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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

つる植物つるの種類と方法

2012-11-30 06:45:55 | 植物
つる植物つるの種類と方法

 家庭菜園でサツマイモは夏になるとツルを周囲に広げるし、ミニトマトは茎やわき芽を盛んに伸ばし支柱を立てるといくらでも伸びてまるでツル植物のようです。
ツル植物さんの定義は、「何かに絡む」ことではなく「自立する茎を持たない」ことのようです。
人で言うと組織に属し、勤めるようなものでしょうか。寄らば大樹の陰と言って、小さい頃からセッセと勉強し、安定した職業を目指す、生まれながらのツル植物がいます。

自立する茎に栄養を配分する必要がないので葉を楽に広げることが出来ます。一見お気楽のように思えますが、致命的な欠点があります。どんなに葉っぱを広げて繁茂していても根本をちょいと切ってしまうと全てが終わり、枯れてしまいます。山中で人の足よりも太いフジ、辺りを暗くするぐらいに繁栄していても、ノコギリでちょっと根元を切ると見事に簡単に枯れてしまいます。どんなに太い茎でも木の幹よりも柔らかく、楽に切断できます。

巻きひげで巻きつくタイプは、ヤブガラシ、ノブドウ、カラスウリなど。茎で巻きつくタイプは、アサガオ、ヘクソカズラ、フジ、クズ、ヤマノイモなど。茎にあるトゲを引っ掛けてよじ登るタイプは、アカネ、ナワシロイチゴ、ママコノシリヌグイなど。吸盤のような小さな根で張り付くタイプは、ツタ、ツタウルシなど。葉柄を鉤状に曲がらせて絡むタイプは、センニンソウ、ハンショウズル、カザグルマなど。巻きひげは、枝を変形させ、托葉を変形させ、最後の小葉を変形させ巻きヒゲとしています。これらのタイプを複合させているものもあります。ツル植物さんの所属する科名は、ブドウ科、ウリ科、マメ科、キンポウゲ科、タデ科、ツヅラフジ科、アカネ科、ヤマイモ科、モクレン科、ウコギ科、ニシキギ科、ノウゼンカズラ科、ユリ科、ムクロジ科、クワ科、キョウチクトウ科、マタタビ科、アケビ科などです。お名前にツル、ズル、ツタ、カズラ、カツラという言葉が入っている名前はツル植物です。

ツルアズキ、ツルアリドウシ、ツルウメモドキ、ツルカノコソウ、ヤブツルアズキ、ツルマメ、ツルムラサキ、ツルナ、ツルドクダミ、ツルマサキ、ツルリンドウ、ツルグミ、ツタウルシ、イワウメズル、エビズル、モメンズル、コボタンズル、ゴトウズル、コカモメズル、ゴキズル、アマチャズル、ハンシヨウズル、イタビカズラ、ハマネナシカズラ、ヒカゲノカズラ、ネナシカズラ、ホウライカズラ、ラショウモンカズラ、ノウゼンカズラ、フウトウカズラ、スイカズラ、サネカズラ、コウモリカズラ、クロタキカズラ、クサスギカズラ、アオカズラ、ウドカズラ、ハスノハカズラなど。

 カツラはツタ草を頭髪の飾りとしたことから、髪の毛が薄くなって補う物となった。鬘という漢字でカズラも同じ言葉です。ツル、ズルは、連なることからの言葉。ツタは伝わることから。ツルは連なる、特定の空間を繋ぎ占める。ツナ(綱)はツル植物から。ツヅラオリ・葛折り・九十九折りは、ツルのようにクネクネと折り曲がっていることから。ツヅラ(葛籠)は、ツルで編んだ蓋つきの箱のこと。カットウ(葛藤)は、ツタのようにもつれ解決がつかない、もめごとのこと。ツルツル、ツルとすべるも関連語でしょうか。先輩の古代人がツと言ったのは、空気のように見えない空間や場所、所、処を指差してツ、ツ、ツと叫んだに違いありません。場所から場所に移動する物をツルと表現し、移動することをツタ(伝わる)と言ったのでしょう。






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