神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.296 市長選の日に 

2024-10-06 20:56:46 | 時評
(1)きょう、昭島市は市長選挙でした。結果はいずれわかるはずですから、もう発言してもよいでしょう。
 現市長は、米軍機が住宅街の上を、それも低空で飛んでいて危険でも、「国の専管事項」だというようなことを言って、独自には対処しようとしませんでした。
 No.270で書きましたが、ゴルフ場跡地に巨大物流センター建設の計画が持ち上がりました。これが完成して大型車両が日に5000台以上も往来するようになると、これらの車両が数珠つなぎとなり、市内の幹線道路が渋滞して身動きが取れなくなるということが試算されています。また、Co2排出量は、市が計画している排出量の4倍にも増加して、計画自体が成り立たなくなることがわかっています。現市長は、これらについても自分は表に出て来ず、部下任せできました。
 このほか、PFASの汚染問題なども、率先して取り組むようなところはみられませんでした。
 自治体で起こっていることは、何であれ、ともかく自分の所管事項としてとらえ、先頭に立って取り組むという自覚に欠けるようです。

(2)この市長は「保守」です。
 ここで「保守」という意味は、「旧態依然」あるいは「旧套墨守」で、率先して現実対応をしなかった・できなかったということです。
 たとえば、この夏は、暑いからと庭に何も手を加えずにおけば、1週間かそこらで草ぼうぼうになってしまいました。
 この例でいえば、「庭に何も手を加えない」のは「保守=旧態依然」ということです。また、「草ぼうぼうになる」のは、「草を伸びるままにさせている=草を自由・放任にしている」からです。要するに、「草の自由」を制限しないと、住生活が立ち行かなくなってしまいます。話を戻せば、現市長の態度はそういうものだった、ということです。

(3)もうちょっと現実的な例をあげましょう。
 この社会は、雇う側〔資本〕と雇われる側〔労働者〕から成り立っています。No.291の番外3で書きましたが、この社会は自由主義社会です。それは資本の自由も含みます。
 資本は競争していますから、もうけようとして自由に動きます。そうすると、際限なく儲けようとして労働者をこき使います。その結果、悲惨な状況に陥れます。「過労死」というのをご存じでしょう。そうすると、社会全体としても悲惨な状況に陥ってしまいますから、法律で制限する必要があります。じっさい、歴史的には「資本の自由」を制限する工場法などの法律や、労働者を保護する制度をもうけて、福祉国家を形成してきました。
 ところが、これまでの与党=自公政権は、「自由な経済活動を制限することになる」とか言って積極的に取り組むことをしようとはしませんでした。選挙中は「国民のみなさま」と言いながら、当選すると「一般国民」はそっちのけ、「ごく少数の大資本や資産家」とアメリカの意見を優先してきました。
 つまり、庭をきれいに維持するには、それなりの手入れが必要です。同様に、労働者が安心して生活できるようになるには、労働者・国民を保護する法律が必要ですし、「資本の自由」=儲け放題を制限して、ルールを守らせることが不可欠です。アメリカから日本を守る必要があります。

(4)現市長も、現与党も、そして政治家は、住民の生活を守るべく奮闘するのでないといけないはずです。その意味で、「保守=旧態依然」ではいけないはずです。すべからく、住民・国民の立場にたって「革新」の立場=「率先して働く立場」を堅持すべきです。
 やたらと新し好きというのでなく、守るべきものに思いを致し、じっくりと前にすすめることができるのが「革新」です。そういうことができる人を選出するように心がけるべきです。
 
    
 
【コレクション 88】
 きょうは『国家学会雑誌』です。
 これは、多くの研究者がお世話になっているはずのものです。

 この大きさはA4判8㌻で。A3判の用紙2枚を重ねて二つ折りしてできています。
 全体は、
 1㌻上掲
 2~6㌻ 推薦文と内容見本 
     *2~3㌻の「坂本義和 近代日本の憲政の証言」下に載せました。
      これを読むとおよその経過がわかります。       
      このほかの推薦文は次のようなものです。タイトルだけ紹介します。
      今井清一 政治史研究の立場から
      斎藤真 「海外政治の動向」を伝える
      杉原泰雄 時代との大きなかかわり
      松尾尊兊 尽きぬ生命力
      碧海純一 『国家学会雑誌』復刻について    
       2㌻

      3㌻ 坂本推薦文の続き
    
 7㌻ 関連図書の宣伝
 8㌻ 復刻刊行案内 巻数:全57巻 各巻平均650㌻ A5判 
           価格:114万円(分売可) 不二出版 1992年
 以上です。

 今日は一日雨でした。
 〽あめのひ~は~ あめのひ~は~ 
 雨の日は 雨の中に出ると見えるものあり・・・。
1.
    
      ベコニア
2.
      
     ヒガンバナ(曼殊沙華)
3・
       
     柿の葉裏に
     〽あな~た~ あしたが~ み~え~ま~す~か~

 では、ここで。ちょっと欲張りすぎました。

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