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HAPPY SLEEP

SUNDAY-FRIDAY

GODS AND FREAKS

2009-05-24 12:59:32 | stage
観てきたすわ~

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NYLON100℃ 33rd SESSION
「神様とその他の変種」

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:犬山イヌコ、みのすけ、峯村リエ、大倉孝二、
廣川三憲、長田奈麻、藤田秀世、植木夏十
水野美紀、山内圭哉、山崎一

大阪公演:イオン化粧品シアターBRAVA!

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”シリアス・コメディ”安定期.

という言葉が相応しい,最近のKERAさんのやりたい
笑いの質感と演出・ストーリーがかなり緻密で固まってて,
昨年観た”わが闇”,”シャープさんフラットさん”路線で
非常によかった.

「登場する全ての人物がどこか狂ってる」

という,KERAさん監督・脚本の映画「罪とか罰とか」と
同じようなナンセンスな設定が最近のKERAさんの舞台の
カラーとして定着しているなあ~と思う.

ネタバレな内容は避けたいので書きたくないのだが,
珍しく社会性のあるテーマを題材にしていた気がする.
”いじめ”を題材に,客観的に観ると狂った加害者と被害者の
やり取りが非常に滑稽でブラックだ.

”神様”も登場して有り難い言葉を話すが,”自称・神様”の
浮浪者の戯言との境界線がぼやかされて,非常に悪意が感じられる.
テリー・ギリアムの「フィッシャー・キング」のロビン・ウイリアムス
みたいな神様だった….廣川さんの真骨頂だ.

にしてもKERAさんの舞台に登場する女性像はすごい….
病的なヒステリー女性ばかりよくもまあ描けるもんだ.
自分も長らく病的なヒステリー女性に苦労したので,

「KERAさんも色々あったんだろうなあ~…」

と,邪推せざるを得ない…。。。

とにもかくにも,既にDVD化が決定してるみたいなので,
DVD買って観直してもよいかな?




ラーメンズ第17回公演『 Tower 』

2009-04-26 00:55:15 | stage
観てきましたわー

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ラーメンズ第17回公演『 Tower 』

作・演出;小林賢太郎

出演;ラーメンズ(片桐仁・小林賢太郎)

会場;京都府立文化芸術会館
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いやあー面白かった!!!
やっぱすげーわ…このセンス…。。。

天才的なイマジネーションと狂気に満ちた
シュールでアーティスティックな笑い.

クールな小林賢太郎とウェットな片桐仁という
キャラクターをベースに,小道具は直方体のブロックのみ
であるにも拘らず,セットがあるかのように見せてしまう
二人の演技力とパントマイムのレベルの高さ…

そして相変わらずボケと突っ込みという区分けをぼやかした,
モンティ・パイソン~宮沢章夫~シティ・ボーイズの系譜から
狂気とシュールさを際立たせた演劇的なコントの数々…

どれもこれも天才的なセンスで正直,久々に涙を流しながら
笑ってしまった…。。。舞台でこんなに笑ったのは,
一昨年前の「犯さん哉」,昨年の鳥肌実ライブ以来だ.

ラーメンズはそれこそ,”爆笑オンエアバトル”に出てた2000年
くらいから追っていて,当時のVHSから最新のDVDまで
全て持っているんだが,実は単独ライブ参加は初めてだったのな.

だからライブだとここまで感動するのか…とこれまでチケを
取れなかったり,土日に近場でライブが無かったため
単独ライブに行けなかったことを激しく後悔したっすわ….

テレビ等への露出を敢えてしていないのに,毎年ライブツアーを
行うと即日完売の勢いでチケットはプラチナ化.
その理由がライブを観てやっとわかった気がする.

「自分がやりたいことだけやりたい.そのためには舞台が1番.
 評価もすぐわかる.そこがいい」

という小林賢太郎コメントからもわかるが,やりたいことを
非常に楽しく,自由にやっていて,しかもそれが新しく面白い.

自分らが不得意なバラエティに必須であるアドリブと反射神経勝負の
世界に参加せず,自分達の得意な分野でひたすら戦い続けるラーメンズ.

それはテレビ業界の消耗戦に参加せず,勝てる土俵で確実に戦うという
点では宮本武蔵的な?ヒクソン・グレイシー的な?
守りに入った感じもするが,舞台の脚本・演出を始めて演劇の世界に
片足を突っ込んでる小林賢太郎や,非常に多くの映画やら舞台に
役者として参加し始めた片桐仁を観るに当たり,ラーメンズの活動が
今の形であるのも最もな気がする….

かつて,ラーメンズはバナナマンと交流が深く,ジョイントライブ
”genico"や,さらにおぎやはぎも加えた”君の席”というジョイントも
やっていた.そのどちらもが激しく面白く,コラボレーション効果の妙が
素晴らしかったので,最近,テレビの露出を増やして舞台中心から
方向転換を果たしてブレイクし始めたバナナマンとのコラボもまた
観たいなあ~…。。。

ライブ後にラーメンズが初期の”爆笑オンエアバトル”でブレイクした
同時期に活躍していた芸人達を一緒に観に行った連れと思い出してたら…

ユリオカ超特Q,田上よしえ,江戸むらさき,ツインカム,ルート33,
ハリガネロック,Dondokodon,18KIN,ドランクドラゴン,エレキコミック…etc

と,ドンドコのぐっさんとドランクの塚地意外はほとんど現在は
ブラウン管の前に出てこない芸人ばかりが挙ってきてかなり驚いたのな.
早過ぎたな…頑張ってた時期が…と言わざるを得ない…。。。

こればっかりは運なのか…お笑いファンとしては,お笑いブームを
引き起こした立役者達は実は上記の彼らのような気がしてならない….
「ゲッツ!」のダンディ坂野もこの時期にブレイクしたせいで,
今のお笑い芸人バブルからは外れてまたマクドナルドでバイトしている
のだろう…はなわもちょっと早かったよなあ~…

そう考えると当時のラーメンズの取ったテレビから離れて独自の
世界観の構築をするという選択は正しかったな…さすがだなあ~…
と改めて尊敬せざるを得ない.
ある意味,小林賢太郎はお笑い界のイチローのような存在で,
確実にヒット数を増やす天才的なお笑いクリエイターだ.

ブラウン管の前で毎打席でホームランを打つ天才松本人志を
”陽”とするならばラーメンズが”陰”の天才な気がする.

このままぜひとも活動を続けてもらいたいと思う.
ラーメンズ最高!!
これから何としてでも毎年ライブチケ取って観に行くぜ!!

自分もこんな感じで定期的にライブや演劇やお笑いライブや映画等,
大好きな天才達の才能を吸収しながら,自身の人生のモチベーションを高め,
常に新しいものを求めて勘(感)とセンスを腐らせずに磨ぎ続けたいものすわ~










天照大演説

2008-12-14 01:35:49 | stage
行ってきたすわー

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鳥肌実 
全国時局講演会 天照大演説

於 名古屋市公会堂
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いやあ~面白かった…

毎度のことながら,放送禁止芸人の名に恥じない,
ウィットに富んだブラックでパンチの強い時事ネタ,
ねちっこい下ネタ,学会ネタ,田母神ネタ,芸能ネタ,
どれもこれも完成度が高く非常に楽しめたすわ…

ただ…具体的なネタをほとんどブログ等に書けないのが
きついところだ…。。。

北京オリンピックの時期に中国へ渡航したはいいが
チケットが手に入らず,6日の滞在でひたすら女郎買いだけして
オリンピックはホテルで観ていた…というような中国話が
爆笑だったが,上記のようなおぼろげな形でしか書けない…

鳥取で鳥肌実による「鳥リンピック」
を開催して,聖火リレーで学会の施設に火をつけて回り…
その際には加藤紘一の家にも忘れずに点火…という話も
爆笑だったが,上記のようなおぼろげな形でしか書けない…

地デジに切り替わったら,アナログ放送を鳥肌実が独占して,
独自の番組を放送…という話の番組の企画の中の一つで,
彦摩呂による”突撃!隣のお題目”ネタもめっちゃおもしろかった.

「お,聖○新聞ですか?しかも3部!熱心ですねえ~」
「仏壇見せてもらってもよろしい?」
「いい~仏壇ですねえ~」
「高かったでしょ?」
「仏壇の六本木ヒルズや~」
「そんじゃお題目読ませてもらってよろしい?」

…めちゃ面白かったが,ほとんど書けない…
てか上記の内容だけでギリギリのライン…
てかアウトだ.

というわけで今年の総括を聞けて良かった.

また来年の年末もいくぜ!




わが闇万歳!

2008-01-15 00:56:45 | stage
「わが闇」

作・演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演
犬山イヌコ みのすけ 峯村リエ 三宅弘城 大倉孝二 松永玲子 
長田奈麻 廣川三憲 喜安浩平 吉増裕士 皆戸麻衣 
岡田義徳 坂井真紀 長谷川朝晴

2008年1月13日(日) 
イオン化粧品シアターBRAVA!
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を観てきたっすわ.

ナイロン100℃の書き下ろしとしては3年ぶりの舞台.

1年8ヶ月の断筆期間を経て書き下ろした「犯さん哉」という,
ナンセンスの極北のような笑いに満ちた傑作に続き観劇.
上演時間の3時間15分という長さを忘れてしまうほど面白かった….
18時開演で2回のカーテンコールが終わると21時半だったがあっとゆう間.

前作の「犯さん哉」と比べて対極の,ストーリーや話の展開重視の
シリアス・ホームコメディだ.
しかも照明や映像効果が非常に映画っぽい凝ったものだった.
ここまで演劇でできるのか…と,技術とイマジネーションに脱帽したっすわ.

主人公は人口千人にも満たない小さな村に引っ越して来た柏木一家.
小説家の父,不安神経症でヒステリーな妻,父とは違う世界観の
作家を目指す長女,才能はあるが芽が出ない次女,芸能界を
ドロップアウトした三女.

そして一家の周りに現れる人間が…全員が全員「嫌な(感じの)人」なのな.
そんな「嫌な人」のあらゆるパターンの登場人物が現れては,ドロドロした
人間のエゴやら欲望やら業やらを剥き出しにして生きている様をシニカルに描き,
決して救われる終わり方ではない形(当然わざとらしいハッピーエンドではない)
で劇終したが,

「人生なんて辛いのは当たり前」で,
「その中でささやかな喜びを見つけて生きて行くものだ」

…という,KERAさんにしては珍しい,ひねってはあるが直球の
応援歌のような芝居であったように思ったなあ~.
ナイロン100℃としては前作(3年前)の「消失」で見せた
新しい方向性に近いが,さらに作家性のよく出た人間劇っすね.

今年は,KERAさんのシンセサイザーズに続く新バンドも楽しみだし,
監督としては第3弾の「グミ・チョコレート・パイン」もやっと中部~関西地区で
封切りしたから観に行きたいし,ナイロン100℃は今年は年末にも
本公演があるので,それもまだ内容はわからないがチケを押さえて
観に行きたいなあ~…

さて,今年1発目の舞台はナイロン100℃だったが,今年は松尾スズキさんは
もちろん,三谷さんやクドカンの舞台も観に行くぞ~!




零戦鳥肌一家

2007-12-15 18:51:27 | stage
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鳥肌実 全国時局講演会

「奉納演説」

出演(自作自演):鳥肌実

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を愛知勤労会館で観てきたすわ~.

言わずと知れた放送禁止芸人の”鳥肌実”の2007年の
ライブツアー.もはや年末になったら鳥肌実のライブを観て,
新年を迎えるという形が出来上がって来た感じがする.

今回も政治ネタや創価学会ネタを得意とするブラックな
演説スタイルは相変わらず健在.
つかみのライブ開始直後の挨拶で,

「本日,浅田真央の処女を奪ってきました」

というコメントで会場は大爆笑.
他にもいつもの中韓批判に混じって,

「半島からの…何やらキムチ臭いにおいが…はーうっとおしい!」
「盧武鉉のテフロン加工のような成形顔が嫌いだ!」

等々,まあ,テレビでは観られない演説ネタの数々すね.

でも最近は政治色が強くなり,ぶっ飛んだ話よりも
割と”的を突いた”社会批判の内容が増えて来た気がする.
社会を”鳥肌実というフィルターを通した”形で発せられる
一言一句はやはり面白い.一種の知的娯楽だ.

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「先日,ブランチで近所の松屋に行ったところですね,
 店内に入るやいなやですね,
 ”イラッシャイマセー”
 と声高々に私を迎えてくれた婦女子がですね,明らかに
 東南アジア以南出身のね,ポリネシア系のね,鼻がモッチリして
 唇がドーンとしてね,松屋の制服を一分の隙もなく着こなして
 いるんですがね,何故か名札には 
 ”稲垣”
 と書いてありまして,
 
「お前が稲垣のわけないだろう」

 と思った訳でありますが,その腐れポリネシアンがですね,
 注文の牛飯を豚飯と間違えたので抗議したところですね,無言で七味唐辛子を
 置いて去って行ったのであります.それでよいのか?と思うわけであります.

 今,日本の飲食業界はね,足下から崩れて来ているのであります!
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これはネタだけど結構的を突いてるなあ~と思ったのな.

コストダウンという名の下で,いつのまにやら飲食だけでなく,
製造現場でも日本人が減って来てるのは事実なのな.

そのせいか,自分の住んでる寮(社宅)にもいつのまにやら中国人が増えて,
食堂でプチチャイナタウン作ってるし,風呂に入ったら自分以外の全員が
中国人みたいなこともザラになってきたし.

鳥肌実が警鐘を鳴らしていたように,確かに国力が落ちて来ているなあ~
と,ネタながらも考えさせられたすわ.

しかし鳥肌さんかなり勉強しているなあ~….
また来年も年の瀬に観にいきますわ~

犯さん哉万歳!

2007-11-03 22:17:06 | stage
めちゃくちゃ面白かった!!!!

この一言に尽きる.
今年一番の舞台だった…
最高の時間をありがとう!

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「犯さん哉(おかさんかな)」

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:古田新太/中越典子/犬山イヌコ/姜暢雄
/大倉孝二/八十田勇一/入江雅人/山西惇

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を,本日,大阪は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで
観劇してきたのです.

言葉に表せない面白さだ.
ナンセンスな笑いのエッセンスをこれでもかっていうくらい
凝縮した濃密な笑いを堪能できてかなり満足!

ブラックでシュールなナンセンスコメディで,ストーリーが
濃密な笑いの為の白地図でしかない.しかも笑いどころのツボで
ハズレが無いのがすごいわ…完成度高い….

KERAさんも久々のナンセンスものってことで,かなり全力投球だし,
役者もそれを演じきれる実力者ばかり…

今回の「犯さん哉」は演劇にありがちな作家としての
思いやらメッセージ的なものを吹っ飛ばして,ただ笑いを取りに
行った名作だ.テレビ的な笑いとは対極にあるハイブローな
「わかる人にはわかる」種類の笑いの質だ.

終演後にさっそく会場でDVDを予約してしまった.
DVDでまた観たい.春まで待てない.
てかもう一度舞台を観たいくらいだ.

3~4回のカーテンコールで,最後にKERAさん本人も
出て来てくれて,KERA×古田新太のツーショットも見れて大満足.

この組み合わせでもう1回,またナンセンスものをやってくれ~







わが闇

2007-11-03 00:31:37 | stage
季節の変わり目にやられた….

今週はほぼ1週間風邪をひいて過ごした気がする.
しかしそんな辛さをぶっとばす”チケ取れましたメール”.

てなわけでチケゲッツ!
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「わが闇」

作・演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演
犬山イヌコ みのすけ 峯村リエ 三宅弘城 大倉孝二 松永玲子 
長田奈麻 廣川三憲 喜安浩平 吉増裕士 皆戸麻衣 
岡田義徳 坂井真紀 長谷川朝晴

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数年ぶりに観る,ご贔屓の劇団”ナイロン100℃”の本公演.
何とかチケゲッツできたのです.
これで年明け1発目のイベントが決定.

来年は長かった3年の大殺界も終わり,新たな門出を迎える最初の
舞台が「わが闇」だ.明るいのか暗いのかわからんが,非常に楽しみだ.

しかも来年はついに年齢制限で退寮.

色々と変革の1年となるだろう.

しかし,今,最も楽しみなのは明日のケラリーノ・サンドロヴィッチ演出・脚本,
古田新太主演による舞台「犯さん哉」だ.
今年一番楽しみだった舞台だ.
シュールでデタラメな舞台を久々に観られる喜びだ.

今年はこれが終わると,後は今月半ばの「クロマニヨンズ」,
来月アタマの「鳥肌実」でお楽しみは終わる.

今年も色々観に行ったが,来年も観に行くのだ!


人生はキャバレー

2007-10-29 00:43:04 | stage
「キャバレー」
原作:ジョー・マステロフ 
演出:松尾スズキ 
出演:松雪泰子/阿部サダヲ/森山未來/秋山菜津子/小松和重/
   村杉蝉之介/平岩紙/etc...

を観て来たっす.

”古典ミュージカル”である「キャバレー」をあの”松尾スズキ”が演出するって
ことなんで,台詞まわしやサイドストーリー等を大きくいじって破壊するのかな~
と思いきや,思ったよりも”松尾色”の薄い,門戸の広い舞台だった気がする.

いつもの松尾さんの舞台のような観終わった後に残るいや~な感じは無く,
普通にエンターテインメントとして昇華した作品で非常に楽しめたっすわ.

しかし,今回の舞台で,メインの松雪泰子/森山未来に比べて,圧倒的な
存在感を示していたのが秋山菜津子だ.

歌唱力,演技共にダントツで,松尾さんの笑いのセンスを生かし切る
確固たる演技力は群を抜いていた….
松尾さんの舞台の常連女優みたいに呼ばれているのも納得っすね.

5年前に観たナイロン100℃のミュージカル「Don't trust over 30」でも,
ユースケ・サンタマリアの元カノ役で抜群の歌唱力と演技力を披露していたのを
覚えているが,いやはやすごいっすわ.舞台女優の極みっすね.

で,同じように存在感を示していたのが,阿部サダヲと村杉蝉之介.

共に松尾さんの劇団”大人計画”の看板俳優ということもあるのか,
”主役”である松雪&森山を凌駕する「味」を出していたなあ~…

阿部サダヲの観る者を明るくさせるあのハイテンションと
軽快なアドリブは小気味良くて相変わらず最高だったな~

でも主役が目立ちすぎるよりは,脇がガッチリ固めていた方が,
足下がぐらつかず,観客の目も分散してよいと思うのな.

そして”人生はキャバレー”.
いい言葉だ.

人生なんてキャバレーみたく,裏では泥臭いことやら,
やるせないことだらけの不条理なものだからねえ~…

来週の土曜日はKERAさんの久々の書き下ろし新作「犯さん哉」.

評判を観ているとかなりシュールで演劇をぶっ壊したデタラメ芝居
という話なんで,非常に楽しみだわ~




奉納演説

2007-10-07 00:40:11 | stage
チケゲッツ!

次期愛車の納車を控えた3連休.

台風の影響で納車日が雨になったら1週間の延期の
可能性も出て来て落ち込み気味の3連休初日.
この連休はチケの発売が集中しててちと忙しい.

でも今年も恒例のライブのチケゲッツしたのです.

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「鳥肌実 奉納演説」

出演(自作自演):鳥肌実

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今年もチケを取りましたですぜ~兄さん.

にしても1年早いなあ~…(汗)

何かつい最近,鳥肌実のライブに行った気がしてたが,
もう翌年になってる….こんな感じで年をとっていくのか…。。。

今年は12月8日という縁起のいい日にライブがブッキングされており,
色々なことを始めたり考えるのにもってこいの日取りになっていたっすわ.

今年もこの放送禁止芸人の新ネタを聞きに鶴舞に
足を運ぶのさ!

キャバレー

2007-07-27 23:03:35 | stage
やっと一息…。。。
マジでそんな感じ.

残業100時間オーバーの生活が4~7月の4ヶ月続いてりゃ
そりゃ疲労も溜まりまんがな.
…なんて馴れない関西弁を披露せざるをえないこの疲労感.
そして疲れすぎて達成感ゼロ.

しかし…この入社して以来初めてのまるでインパール戦線のような
消耗戦が終わるやいなやの盆休明けから,来年秋発売の商品の開発が
始まる…。。。

こうも毎年毎年終わって一息(虫の息だが)をつく間もなく
垂直立ち上げされるとさすがにグロッキー….
休ませてくれええええ!!!!

…なんてとりあえず愚痴ったところで本題.
またまた新たにチケゲッツしたのです.

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「キャバレー」
原作:ジョー・マステロフ 
作曲:ジョン・カンダー 作詞:フレッド・エブ 
演出:松尾スズキ 
出演:松雪泰子/阿部サダヲ/森山未來/秋山菜津子/小松和重/村杉蝉之介/平岩紙/etc...

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松尾スズキ演出のミュージカル「キャバレー」っす.
ブロードウェーで定番のミュージカルをあの松尾さんが
演出するっていうんすから,そりゃ観とかなきゃって
感じになりますわな.

ミュージカルは5年前に劇団ナイロン100℃の「Don't trust over 30」を
観て以来だからかなり楽しみなのな.
今年ももうそろそろ舞台のシーズンが到来だしね.

今年は古田新太とケラリーノ・サンドロヴィッチのコラボの舞台もあるし,
ナイロン100℃のツアーもあるしで楽しみが多いなあ~

…まあ,仕事は難易度の高さをわかっているだけに忙しさが目に見えてて
真っ暗だが…(涙)


Mr.玉砕

2006-12-10 23:55:18 | stage
「鳥肌実 全国時局講演会
 ~死ね!今こそお国の為に~」

出演(自作自演):鳥肌実

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を観てきたすわ.

言わずと知れた放送禁止芸人の”鳥肌実”の2006年の
ライブツアーすね.右翼や宗教ネタを得意とする
ブラックな演説スタイルは相変わらず健在だったすね.

もうかれこれ6~7年追っかけてるけど,
3年ぶりのライブだったんすよね~.

でもず~っと同じスタイルでやってるし,
3年前に比べればパワーダウンした感も否めないけど,
ライブとしては普通に面白かったすね.

オープニングが国旗の裏から土下座しての
登場だったのにも笑ったし,マイクを持っての
第一声が猪木風に

「元気ですかー!? 」
「アカですかー!? 」
「学会員ですかー!? 」

で,始まって,ここで書けるネタをいくつか挙げると…

「西村真悟氏と石原慎太郎氏の”尖閣兄弟”さーん,尖閣諸島で何の
 工事をやっているんですかー?」
「はーい,僕達の家を建ててまーす」
「そうですか~じゃあネタの方をお願いします」
「本日は”支那と言える日本”をお送りしまーす」

…とか,

「小泉首相は自分の髪型をライオンヘアーとか言っておりますが,
 どこから見てもDr.マシリトなわけでして…」

…とか,まあ9割は紹介できるようなものでは無いっすね…(汗)

でも演説芸じゃなくて新しい芸風も模索しているようだったので,
新スタイルにも期待して来年も観に行こうかな~?


Love30

2006-12-02 00:06:33 | stage
「Love30」

”スパイス・イン・ザ・バスケット”
 作:三島ゆき
 出演:水野美紀/山寺宏一

”結婚相談所”
 作:サタケミキオ 
 出演:真中瞳/片桐仁(ラーメンズ)

”兄への伝言”
 作:蓬莱竜太 
 出演:YOU/生瀬勝久

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っていう舞台を観てきたすわ.

男女3ペアによるオムニバス形式で,
「Love30」の"30"は"1話30分”の意味らしいけど,
実際は40分くらいずつで3話だったすね.
どれも男女の俳優による二人芝居.
でもって劇作家はそれぞれ新鋭の作家達.

よくできてて非常に面白かった~☆

俳優を見て「普通のラブコメのわけないよな?」と思ってたら,
案の定,よくできたヒューマンコメディだったすね.
特に死んだ弟の遺言が「とんかつ替えた」だったことから始まる
ナンセンスな笑いの質感にはすげーなあ~って感じだったし.

でも2人芝居はやっぱり役者の演技力に依るところが大きいな~…
とも思ったすね.俳優は3人ともかなりの演技力だったけど,
女優は真中瞳が残りの2人に比べて頭一つか二つくらいは
演技力では上だったかな~?

にしてもこれで今年は舞台鑑賞は終わりだけど,今年は全部当たりだったなぁ~…
来年も既にコーネリアスのライブチケをゲッツしてるし,色々観に行くかな~

漂う電球

2006-10-17 00:43:14 | stage
「漂う電球」

作:ウッディ・アレン
演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:岡田義徳,高橋一生,伊藤正之,
広岡由里子,町田マリー,渡辺いっけい

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を観てきましたわ.

名作を量産してた時代のウッディ・アレンの戯曲を,
ご贔屓の劇団ナイロン100℃のKERAさんが脚色して演出.

でもって役者陣にはクドカンドラマのレギュラー陣….
ネットであらすじをざっと観てチケットをゲッツして
大阪まで観に行ってきましたわ.

内容は…結構depressingなシリアス・コメディ.

色々考えさせられる複雑な人間模様やエゴやらヒステリーやら何やらの
ゴタゴタの中に.ニヤニヤ系のシニカルな笑いが散りばめられた感じかな?

話の柱は「現実と夢」.

現実に傷ついた人間が夢に癒しを求めて,結果としては救われないが
その夢によって癒しを得る…

という,まあ,単館系の映画っぽい,てゆうか観終わった後は
映画を観た後のような後味の舞台だったすね.

千載一遇のチャンスを目の前にした人間の恐怖と卑しさがシニカルな笑いに
包まれてパン!って消える感じ?
このスピード感はやっぱり舞台ならではって気がするなあ~.

しかしやっぱこの舞台みたいな,

「結果としては駄目だったけど,夢見れたし,それなりに楽しかったし,
 明日に繋がるし,まあ良かったんじゃない?」

っていう終わり方ってすごいリアルでいいなあって思うんすよね~.

ハッピーエンドのわざとらしさが,それまでの全てのストーリーを台無しにしてしまう
ことが多いからなあ~…








噂の男

2006-09-25 00:25:48 | stage
「噂の男」

作:福島三郎
演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:堺 雅人,橋本じゅん,八嶋智人,
山内圭哉,橋本さとし

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を観てきましたわ.

いやいやマジで.めっちゃ面白い舞台だったすわ….

「時は現在,場所は大阪にある宝田興行の持ち小屋,
 昭和の戦後に建てられた,宝田グランド劇場.
 その舞台袖,地下にある「ボイラー室」と呼ばれる
 芸人達の楽屋.そこを訪れる芸人達とそれをとりまく人々…」

まあ,ざっと上記のシチュエーションで繰り広げられる
サスペンス・コメディなんだが…いやはや笑いのレベルが高い…

脚本(原作?)はもはや伝説の三谷幸喜主宰の劇団
”東京サンシャインボーイズ”の演出補をやってた福島三郎.

そしてその出来上がった台本を,ご贔屓の劇団”ナイロン100℃”主宰の
KERAさんが書き直してさらに演出まで担当…

というコラボレーションの上に出来上がったものなのだから面白くないはずが
なく,期待に十二分に応えるかなり完成度の高い芝居だった….

とにかく役者陣が豪華!そして皆の呼吸がピッタリで(千秋楽だった),
完全に世界に引き込まれたっすわ…。。。

そして音楽もKERA&ザ・シンセサイザーズが担当という自作自演が素晴らしい.

舞台裏の芸人とそれをとりまく人々の,普通の人の日常とは
かけ離れた世界がかなり生々しく描かれていて,パンフレットを
読んでるとかなり取材もしたらしいし,かなり満足….

最近,小劇場が熱い.

…と言われて,早数年…だけど,言われ続けて何年くらい経ったんだ?
ってくらい,やはりまだまだ映画は観に行っても舞台を観に行く人は
まだまだ少数派っぽいが,ホント”知らない人は絶対損してる”と思いますわ…

やっぱブラウン管の中の笑いは限られたものだからね…

TVの笑いに食傷気味になってきて,舞台や舞台芸人にも
注目してみだした大学時代の自分に感謝っすね.
1回目が勇気がいるからね.

しかし,毎週楽しみに観ていた”下北サンデーズ”も1週カット
されて打ち切られたし…まだまだみんな注目してないみたいだけどね…

perspective 1

2006-08-26 02:22:22 | stage
盆休みボケに苦しむ1週間がやっと終了….

しかし…来週から年末までの数ヶ月が…激務とプレッシャーで
生きた心地のしない生活が待っているのかと思うと…
なんて鬼が笑う先のことは考えるのはやめて,とりあえず
忘れないうちに書き留めておこうかなと.

というのも,DVDを買っても観れずに溜まってしまいがち
だったので,盆休みを利用してコツコツ観ようかなと思って
いくつか観たんすよね.

で,まずは宮藤官九郎プロデュースの舞台の映像っすね.

”7人の恋人”

っていうタイトルでもラブコメではなくて,ダメな男7人による
ありそうでありえない7つのコント集って感じ.
確か,東京へライブ観に行った時に渋谷のHMVで見つけて
買った気がするなあ~….

確かに面白いんだけど…ストーリーがないのが寂しいな….
コントライブはそれはそれで面白いんだけどね~.

最近,クドカンがかつての三谷幸喜のように見えてしょうがない…。。。

売れる!ってわかったらエキスを全部吸い取って食いつぶすTV業界に
潰されかけて,TVから距離を取ることで生き延びた三谷幸喜のように,
何とか生き延びて欲しいなあ~…。。。