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HAPPY SLEEP

SUNDAY-FRIDAY

こどもの発想。

2011-02-02 23:42:27 | book
久々に記事と記事の間が1ヶ月くらい開いた.

そりゃそうだ.

1月いっぱい,相当な繁忙期.
量産化に向けて図面描いたり大変な時期だった.

でも何とか量産に辿り着いた.
これから数ヶ月はゆっくりできそうなので,
備蓄の数ヶ月にしよう.

本日も19時半前には会社を出てる.

帰って来たら20時過ぎで,夕飯作って
食べてテレビをオンエアで観られる…
こんな生活が普通なのか…非常にうらやましい…。。。

日付が変わるのが普通の生活が1年半くらい続いたので,
このペースが非常に嬉しい.
今も,グループ魂の「だだだ」をヘビーローテーション
しながら,平日にブログなんぞ書けてるじゃないか.

しかし,この生活も春までだ.
次の担当業務がペンディングになって,
「お,異動のチャンスか?」
なんて思いきや,俊足で2012年と2013年発売の
商品の担当であることを部長から伝えられた.

谷がねえなあ~…。。。

てことで,そんな頭をリラックスさせてくれるのが,

「こどもの発想。」 天久聖一 著  (アスペクト)
http://bakadrill.heteml.jp/pc/2011/01/post-27.html

爆笑!!

本を読んでここまで爆笑できるものは非常に少ない.

コロコロコミック(小学館)に,かつて連載され,小学生たちに絶大な人気と
異様な支持を得た「コロコロバカデミー」が一冊の本になったものだ.

「百点以上の0点を取ろう!」というテーマのもとに始められたこのコーナーには
「まちがえて答えましょう」という伝説的な設問のもと,
小学生たちの天才的なひらめきに満ちた作品に溢れており,
この本の密度たるや凄まじく,頭がクラクラしてくる面白さだ.


問題「小説家・夏目漱石の代表作をひとつ、まちがえて答えなさい」

解答「原始人と再会」「ハゲだらけの町」「かめ200円」…


問題「”シンデレラ”がお城に忘れて来たものは何ですか?まちがえて答えなさい」

解答「わらじ」「はなくそコレクション」「汚れた体操服」「電話番号と住所の書いた紙」…


この天才的な解答を見て震えたw
小学生の自由な発想は芸人の「ボケましょう」的な大喜利を
遥かに越えた素敵なサムシングがある.

問題「(織田信長の肖像画に対して)右の人物にあなたの考えたニックネームを付けなさい」

解答「あけちみつひでに殺されたバカ」

100点!!スバラシイ!!

この本はオススメ!




人生を変えた1冊 (後)

2010-12-18 23:08:30 | book
本日は本当に久々にフリーの休みだった.
1ヶ月振りくらい?って感じ.

てことで,SPECの最終回を観て感動し,
歯医者に行き,1ヶ月振りにボクシングジム…という
身体のメンテ活動を終えた後,大掃除を再開.

BGMはiPodをシャッフルで回しているため,

Sex Pistolsの直後にP.I.Lが流れたり,
町田町蔵の後に銀杏BOYZが流れたり,
Yazooの後にDepesche Modeが流れたり,
Holger HIllerの後にResidentsが流れたり…

という,わかる人しかわからないBGMで掃除は進むのだ.

というわけで,人生を変えた1冊 (後)ということで,
昨夜の続きの1冊を紹介したい.

”電気グルーヴ著 「俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ」 JICC出版”

前回の記事に続き,またもや”JICC出版”ってのが時代だ.

正直,自分は”宝島”世代ではない.だが,当時住んでたマンションの
1階下の7~8歳上の兄ちゃんが”非常階段”というノイズバンドの
コピーバンドをしてたこともあり,たくさんの”月刊宝島”を借りては
読んでいた小中学校時代だったので,サブカルが身近にあったのは確かだ.

てことで,話戻して,この電気グルーヴの処女本.

何せ1992年の本ってことは…中2の頃に出会ったのだろう.
もうこの頃は電気グルーヴのオールナイトニッポンを聴いていたので,
多分,ラジオで本の存在を知ったはずだ.
この本から受けた影響も…測り知れない…。。。

この本を読んで初めて知ったもの,

Kraftwerk,Residents,Depesche Mode,Buggles,Silicon Teensなど
Rough TradeやMUTEなどの海外のニューウェーヴのインディーレーベル,
そしてYMO,ヒカシュー,月刊漫画ガロ,及び根本敬,天久聖一…などなど,

現在の音楽の趣味はこの本の”テクノ大百科”というコーナーの
テクノミュージックの歴史特集からの影響であると言っても過言では無い.

だって,当時,自分の所属していた中学の陸上部は,今思えば非常に
柔軟性のあるメンツが揃っており,
「普通の人と同じはつまらない」
という,ひねくれもの集団だったため,好んで洋楽を聴いたり,
マニアックな映画を観たりする集団だった.

そのメンバーで昼休みの放送委員になり,好き勝手に
洋楽をかけて,あとで投票して優劣を決める…なんてことも
やっていた記憶がある.

その頃,確か俺は,BugglesとかEuromastersとかKen Ishiiとかを
かけた気がするが,他のメンバーもPublic Enemyとか
Micheal Jacksonとかかけてた.確か.

今思うと,よくもまあ,中学生が昼休みに12inchでしか発売されてない
曲をかけたものだと思うw 早熟にも程があるわ(汗)
てことで音楽は言わずもがなだ.

で,特筆すべきは月刊漫画ガロ,これに出会った事で,
中3くらいから少年ジャンプを読まなく(読めなく)なってしまった….
作品の濃さの違い,切れ味の鋭さが桁違いだった.

高校時代,読み終わったガロをロッカーの上に置いていたが,
誰も手を付けなかったのを覚えているw

昨夜の記事の「ライフ・アフター・パンクロック」と
この本が,アイデンティティ形成のためのバイブルだった.

残念ながらその頃,大槻ケンヂの本も相当読んでいたし,
江戸川乱歩やら太宰,芥川など文学も読んでいたが,上記2冊程の
影響は無かった.

大学に入って,松尾スズキに出会い,カート・ヴォネガットに
出会い,それはそれは大きな影響を受けたが,多感な思春期とは
違い,割と冷静に影響を受けた感じだ.


そう言う意味ではこの2冊,ぜひとも子供に読ませて欲しいものだw

人生を変えた1冊 (前)

2010-12-18 01:14:54 | book
本日は部署の忘年会だった.

今年1年を振り返り,実に思うようにいかなかった
1年であった事を思い知り,

現在の繁忙さを憂い,

先輩と現在の業務のグチを語り,

部長には、ずっと企画へ行きたいと思っている事を伝え,

そして帰って来た.

しかし,来春,自分の業務周辺の先輩が3人派遣で異動になり,
今の業務の専門家,というか担当者が自分だけになることが今週,判明した.

これは由々しき事態であり,俺の異動は,その先輩達が派遣から戻って来る
数年後まであり得ないことが確定した….
この会社にいるメリットを見失いつつある今,新しい風に期待だ.

そんなブルーな夜だからこそ,久々の日記テイストでブログを綴ろう.

さて,今年もあと2週間.今年の年末はがっつり旅行なので,
月初からぼちぼち大掃除なんぞしている.
そこで本なんぞ整理していて,あることに気がついた.

就職して寮に入り,そして年齢制限で寮を追い出されて,
賃貸マンションに引っ越した今も,ずーっと部屋に置いている
本が結構あることに気づいた.

しかも,その中に,中学1年からずーっと近くに置いてある
本が2冊あることがわかった.

今回はその1冊目を紹介したい.
恐らく”自分の人生に最も影響を与えた本”といっても過言ではない.
それが

”ケラ著 「ライフ・アフター・パンクロック」 JICC出版”

1個前のブログで紹介したケラ&ザ・シンセサイザーズの
ケラさんの処女エッセイだ.

”JICC出版”ってのが,それはもう,相当懐かしいじゃないか.

何せ1990年の本だ.もう20年も前の本なんだ…と,
ブルーに入る事なかれ,これを読んだ中1の俺はそれはそれは影響を受けた.
今の自分の性格や趣味の原点は,この本の影響ではないか?
と思うくらい,人生を変えられた.

この本を読んで初めて知ったもの,

モンティ・パイソン,マルクス兄弟,バスター・キートン,
ジム・エイブラハムス,ズッカー兄弟.ウッディ・アレン,
スティーヴ・マーチン,DEVO,トーキングヘッズ,
劇団健康,ビシバシステム,宮沢章夫,シティボーイズ,
空手バカボン,人生,P-MODEL,ヒカシュー,プラスチックス…etc...

もはや,今の自分のアイデンティティを形成する上で,
最重要人物といった面々は,この本をきっかけに出会った,
と言っても過言ではない.

モンティ・パイソンなんてテレビでやってない時代だし,
全く知らなかった….

生き方なんて,個性があった方が面白い.
当たり前のことは面白くない,といったことを教えられたのだ.
それも中1という多感な時期に.

先日,紛れも無く最高傑作の「Body & Song」の記事を書いたら,
1200以上のアクセスがあったことにも驚いたが,
この1200の方々のほとんどの方は,この書を
保有しているのだろうと思う.

ということで,とりあえず1冊目を紹介した.
2冊目もまた勢いで近日中に書こう.

勢いってのが,大事だ.





Minor Power

2010-03-01 01:50:54 | book
マーケティング研修の,東京での集合研修が終了.

約半年の隔週の土日の東京行脚も昨日で終わった.
しかし,非常に…しんどい…。。。

3月は真ん中の週に最終週にコンサルタントの先生が
会社まで来てくれて,最終調整を行い,3月末に本部長に
プレゼンして終了.

長いようで短かったこの研修もあと1ヶ月で終了する.

ブログの更新が滞った原因は,このしんどさにある.
毎晩,0時に終電帰宅して,3時半まで資料作り…
こんな生活が2週間も続けば,そりゃしんどいさ。。。

てことで,土曜日の夜には,東京での研修の最終日
ということもあり,打ち上げが開催されたのです.

そこで,人事権を持つ事業部長と直接本音トークをする
機会を得れたので,

「企画へ行きたい気持ちは変わってないです!」

と,今回もガッツリアピールしてきたすわw

そして,みんなも上司と合わないから商品開発から
技術部へ移りたいとか完全なる本音トークw

こういう機会が与えられるのは非常に助かるなあ~…

「個性を生かすべき!」
「お前のマイナーな感性は貴重」

と行ってくれる,研修で一緒の他部署の部長や課長陣からの
言葉や,コンサルタントの先生からの
「異動すべきだよ」
との言葉もかなり励みになった…

非常に有意義な時間を過ごした.何とか転身したいところだけど,
座右の銘である

「人生に期待するな」

という,尊敬して止まないたけしさんの名言も脳裏に
焼き付いている.

何とかうまいこといかないなあ~…
もっと力を発揮できるような状態になりたいすわ…

「やりたいことのためにガマンして やりたくないことをやるなら,
 プラマイゼロじゃないか.そんなのはイヤだ。人生をプラスの札で埋め尽くせ!」

…という,KERAさんの名言も自分の座右の銘になっている,

先週受講した「人生の棚卸し」的な研修でも,
影響を受けた人物に”ビートたけし”と”ケラリーノ・サンドロヴィッチ”と書いた.
ホントに受けた影響は絶大だ.

今,発売しているブルータスで,日本のロック特集が組まれているが,
KERAさんがガンガン登場しているのも嬉しかった.

氣志團の綾小路翔も,最近再起したサニーデイ・サービスの曽我部恵一も,
学生時代にKERAさんが主催していたインディーレーベル
”ナゴムレコード”にかなり影響を受けたというインタビューが載っていた.
そして”日本のロック名盤97枚”の中にも当然,KERAさんの有頂天も
入っていた.

そんなKERAさんの久々のライブ
”続・ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂックアワー”
もあと一週間に迫った.

今年はとりあえずはこのライブのみ.

それを楽しみに今週一週間頑張るかなあ~

Cafe Electronic

2008-08-15 00:57:57 | book
ホッと一息の盆休.

…なんて,昨年の同じ時期のブログに書いていた俺.

今年は引越し後の生活便利必須アイテムの激しい不足による
急性ストレス症候群のため,残念ながら帰省を大幅に遅らせ,
彦根に残留してアイテム揃えだ.

しかもストレスはそれだけではない.
寝室の窓を開けたら見える畑の爺さんだ.

土日の休みも関係無く,朝の7時半から,井戸水をくみ上げる
エンジン付きの激しくうるさいポンプで水撒きをするのだ.

基本的に金曜等の休み前は明け方まで起きている俺に
とっては睡眠妨害極まりない.
マジで勘弁してくれ!

でもって俺が引っ越して1週間経った土日の朝8時に,
急に寝室の斜め前にあった倉庫をショベルカー3台で
ぶっ壊し始めて更地にするなんてやめてくれ!
更地にして何か建てるのか!?地ならしで家が揺れてたぞ!
何も建てるな!フォーエバー更地でいいじゃん!
マジで勘弁してくれ!

てことで本題.
去年の盆のブログを見てたら,去年の俺は
「東京大学”ノイズ文化論”講義」(宮沢章夫著 白夜書房)
を盆休みに読んでたんだな.
休みに1冊.カルト書を嗜む癖付けが去年にできたのか,
今年読んでる本はというと…

「NYLON100%
 ~80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」(アスペクト).

1978年~1986年まで渋谷にあった”ニューウェーヴ喫茶”に集い,
そこから様々なサブカルチャーを発信した人々にインタビューをして,
そこからそのニューウェーヴ喫茶”NYLON100%”の全貌を明らかにしようとする本だ.
インタビューを受けているのは,

上野耕路/太田螢一/大槻ケンヂ/加藤賢崇/管野秀夫/岸野雄一/久保田慎吾/
KERA/小塚類子/サーシャ/サエキけんぞう/坂本みつわ/椎橋夏奈子/関川誠/
高木完/地引雄一/戸川純/常盤響/中村直也/野々村文宏/林茂助/羽良多平吉/
平沢進/Phew/ブラボー小松/巻上公一/増戸実/山口優/米原康正

マニアックだ….そもそもニューウェーヴというジャンル自体が,
当時のシーンの中でもマイナーだったのに,今更そこを掘り下げているのだ.

しかし,この本にはサブカルチャーをどのように発信していったのかという
当時の経営者のノウハウと,そこに集った演者の思惑や野望が詰まっている,
ある種のビジネス本だ.

今年の盆はこの本を読破して,何かしら得るものがあるのか…はわからんが,
とにかく何か得るのだ.しかし,その何かしらが何なのか…
というのはまた別の話.




ハイポジとメタル

2008-07-07 01:52:31 | book
うーむ…激務だ。。。

5月末に今秋に発売する新商品をやっと量産化したと
思ったら,6月から来年の新商品の開発が始まり,
入った途端,開発期間1ヶ月で出図しないと
間に合わないようなスケジュールが出来ていることに気づく…
何かおかしくね?

そんな激務の中,25時くらいに退社してアメトークを観てたら
「家電芸人SP」がやってたのな.懐かしのアイテムとして
SONYの「ドデカホーン」とか「ハイポジ」と「メタル」とか
カセットテープの話.そんなん観ながら懐かすいなあ~…
とか思いながら,夕飯の冷凍炒飯すわ.アメトーク良いよね.
やりすぎコージーも.Three theaterもレギュラー化を大期待.

でもって最近は寝る前に連続ドラマが終わったから本を
読んでいたのな.課長から紹介されるビジネス本は平日はしんどいので
休日に回して,平日は主に頭をリラックスさせる
趣味本(特にサブカル系)を読むようにしているのな.
最近読んだのは

「電気グルーヴ 著/続・メロン牧場~花嫁は死神」
「松尾スズキ 著/サビシーマン」
「吉田豪 著/BAND LIFE」
「Macフリーソフト大百科」
「クイックジャパン77号」

の5冊.どれもこれも曲者揃い.
中で一番面白かったのは「メロン牧場」.ダントツ.
笑いのセンスがハンパねえ.さすが電気.

でもって松尾さんは安定したオモロ.
オーケンと松尾さんの本は全著所有.

そんで中で一番重く,そしてやるせないのが
吉田豪著の「BAND LIFE」だった.
これは恐らく日本一のインタビュアーである吉田豪氏の
80年代のバンドマンの半生を語ってもらうインタビュー集だ.

水戸華之介(ex.アンジー),ダイヤモンド☆ユカイ(ex.レッドウオーリアーズ),
サンプラザ中野くん(ex.爆風スランプ),石川浩司(ex.たま),アツシ(ex.ニューロティカ),
森若香織(ex.GO-BANG'S),阿部義晴(ex.ユニコーン),KERA(ex.有頂天),
サエキけんぞう(ex.ハルメンズ,パール兄弟),大槻ケンヂ(ex.筋肉少女帯)…etc

書ききれないので後は省略するがとにかくメンバーが濃い.
そして半生のドタバタぶりもすごい.
今,ブラウン管の前に露出している人物は少ないが,自分が中学時代に
それこそハイポジやらメタルテープに録って聞いていたバンドマン達だ.

この本の凄さは当時は同じラインにいたにも関わらず,現在のポジションが
著しく違うということだ.この本からわかることは

「音楽だけにこだわって生きて来た人たち」
「創作のフィールドを作家活動やプロデュース業に拡げた人たち」

の両者の現時点での歴然としたサクセス度合いの差だ.
やはりやりたいことに対してそれ1本でこだわり過ぎるのはリスクが高い.

成功者は早くから2足,3足のワラジを履いて野心と柔軟性を備えている.
もちろん自身の才能と先見性とセンスがあってこそだが,若い時分の
蓄えが重要っすわ.やっぱし.
現状に満足せずどんなことでも吸収し続けるのが大事っすわ.

そういう意味で一番面白かったのはこの本なのかなあ~


タケシイズム

2008-03-13 00:08:23 | book
定時退社日×3日.

毎年,確実に連日定時退社になるのは,
この春闘の3日間だけだ.

貴重な貴重な平日の夜に時間がある3日間.

1日目はジムへ行き,2日目は部屋の掃除をして,
3日目の今日は,DVDを観たり本を読んだりして過ごした.
普通のサラリーマンは毎日こんなアフターファイブを過ごしているのか…
おれもそんなせいかつがしたい・・・

てことで本日読了したのが

「ビートたけしのオールナイトニッポン傑作選!」

監修は松尾スズキ.松尾さんがやっている「hon-nin」という
文芸雑誌の別冊的扱いのこの本は,まさにビートたけしの絶頂期の
記録が残されている貴重な本だ.
”この頃のビートたけしに憧れて今の自分がある”といっても過言ではないほど
影響を受けた時期のたけしさんの話芸が文書化されていて非常に良い.

でもってこの本とほぼ同時期に購入したDVDの

「北野ファンクラブDVD BOX」

もやっと観終わった.

これもたけしさんのオールナイトが終ってから,たけし×高田文夫という
オールナイトのコンビで,フジで放送されていたオールナイトの
テレビ版のトーク番組.これも非常に良かった.
しかもかなりの早口でまくしたてるたけしさんの真似をして,
早口の毒舌トークを練習をしていた小学校時代を思い出してかなり
感慨深かった….

この頃のビートたけしは神がかり的に面白かった.
今はお笑い脳よりも映画で才能を発揮しているが,それも神がかり的だ.

そしてその頃のたけしさんを現在追随して,そのポジションにいるのが
ダウンタウンの松本人志だ.

「松本人志の放送室」

というラジオも毎週,実家に帰る車の中で聞いているが,
松本人志×高須光聖という,ビートたけし×高田文夫と同じく,
コンビの相方では無く,放送作家と組んでいるのも興味深い.
今は週末の「放送室」が自分の中ではかなりのウエイトを
占めているぐらいのお気に入りの番組.

にしても,30GBがいっぱいのiPodの中に「松本人志の放送室」だけでなく,
「ビートたけしのオールナイト」,「ナイナイのオールナイト」,
「電気グルーヴのオールナイト」という思春期に影響を受けたラジオが十数GB占めているが…
全部聞き終わるのはいつになるんだろ…。。。






ノイズ文化論

2007-08-15 14:24:26 | book
ホッと一息の盆休.

しかしあっという間に折り返し.
これが終わるとまたまた激務が待っておるので,
今はただ時間がある時にしかできないことをするのだ.
そこでまず忙殺されて読めてなかった本を読了したのでレビューす.

「東京大学”ノイズ文化論”講義」(宮沢章夫著 白夜書房)

敬愛する劇作家の宮沢章夫さんが東大で行った講義を
前作の「東京大学”80年代地下文化論”講義」と同様に
本にしたものなんだな.

テーマが非常に深くそして広い….
非常に考えさせれることが多い良書だ.

ここで語られているのは
「排除する側の観点から見た”ノイズ”」.
色んな解釈があるが,確実に現代では見えるところには
キレイな物しかなく,調和しない物はノイズとして
排除されているので,”ゴミの中に宝がある!”と信じている
自分にとって非常に興味深いテーマだったのな.

この本でわかりやすい例として挙げられているのが
郊外の”ニュータウン”.確かにノイズが無いのな.
美しい町並み.しかしそこには多くの人がひしめき合って
住んでる訳で,ホントはもっとドロドロした人の営みが
あるはずなのに無いかのように見える.
それがいったいどこに片付けられているのか…?

またニュータウンの中心に位置するのは「ジャスコ」.
この「全てがこの一画で事足りる」ということによる
”閉塞性”や”外部が見えなくなる”という現象について警鐘を
鳴らしているのな.

しかし,そんな警鐘なら他の作家さんも鳴らしまくってるわけで,
この書の違うところは,排除されているノイズについて,
様々なサブカルチャー(ノイズミュージック,能,演劇)から社会問題までを
題材に挙げて擁護しているところにあるのな.

この閉塞性については,自分が配属により強制的に3年前から移り住んだ
滋賀県は彦根という,県庁所在地でもなければ「今週末は家族で
彦根城行くか!」的な?観光名所に誘引パワーも持ち合わせていない
土地についてもかなり感じていたので非常に考えさせられるわけですわ…
(まあ彦根はジャスコじゃなくて平和堂だが…)

しかし,都市郊外のニュータウンと,この開発拠点工場を田舎に建てて,
そこを中心に町が広がるという構図とはまた文化が違って,彦根では
国道から路地に入ると途端に道が狭くなり,そこにはノイズに満ちているのな.

半裸のお婆ちゃんが外でうちわを扇いでるし,建物も激古くて地震で
粉砕確実の造りだし,路地裏が昭和丸出しの町並みだし….
まだノイズが排除されていないだけ健康的なのかねえ?と思ったすわ.

てことでこの書を読んで,これからはこういった排除されているノイズを
気にしながら生活して行くのも面白いなあ~と思う今日この頃ですわ.







80年代地下文化

2006-11-26 01:22:29 | book
最近,やけに悪夢を見る.
昔からよく見る悪夢は

1)警察やマフィアに追われて逃げている
2)大学入試で終了時間ギリなのに白紙で全く解けてない

の2パターン.しかも毎回上記の悪夢を見て,目覚めてから
「良かった~…夢か…」
と思ってホッとしてるのな.

何か悪夢ってのは「現実のが全然いいだろ?」と自己暗示させるための
脳の機能の一つらしいから,プレッシャーにやられてると見るのかね?

にしてもこないだの受験の悪夢の中での試験問題は難しかった….

「聖書を50字以内に要約して著者の言いたいことを述べよ」

…例によって鉛筆を握ったまま白紙の答案を前に,

「やばい…聖書読んでないじゃん…」
「何で試験に出るのに読んでおかなかったんだろ…」

…と,夢だから50文字で要約できるかよ!的な?問題に対する
疑問は湧かずに白紙の答案を前にお先真っ暗になってましたわw

でもそんな夢みたいなシュールさは60年代にはモンティ・パイソンによって
笑いに変えられてて,その手の笑いを真っ先に日本で取り入れていたのが
宮沢章夫さんなんすね.

80年代に”ラジカル・ガジベリビンバ・システム”という劇団を主宰し,日本において
シュールでナンセンスな笑いで現在の日本のナンセンス・コメディの下地を作った偉大な人.
その宮沢さんが東大で客員講師として行った講義を本にしたのが

「東京大学”80年代地下文化論”講義」(宮沢章夫著 白夜書房)

なのです.
自分は80年代は小学生だったけど,中学時代にはまっていたのは
この本に載っている80年代のカルチャーだったんだよな~.

「80年代はスカだった」という論評に対して,決してそんなことは無く,
90年代~00年代にも続く様々な文化を生み出した10年だったということを
講義していて非常に興味深く面白かったすね.

「オタク文化」も「パーソナルコンピュータ」も「日本のロック」も
「お笑いブーム」も全て80年代に生まれてるし,今はその焼き直し…
とまでは言わないけど,決して新しいことは起こってないんだよな….

てことで久々に一気に読みたくさせる本に出会えた気がするのでおすすめっすね~