わたしのあしあと - 2nd half -

私の人生の後半戦の記録です。突然降りかかった病気をキッカケに、与えられた私の残りの人生を楽しんで過ごしたい!

甲子園の土

2018年08月16日 | スポーツ

高校時代。

根っからの野球好き。

私はプロ野球だったけど、私の前に座ってた子が高校野球ファンで、意気投合。

しかもお互い家も近く・・・

 

そんな私たちは、いっつも会話の話題は野球・野球・野球・・・

前夜のプロの結果。

高校野球の時期がくれば、予選でどこが勝った、誰がかっこいい・・・

話が尽きなかった。

懐かしい思い出。

 

そんな私たちに思わぬ贈り物が!

高校3年生の時、母校が甲子園出場を決めた!!

あの地区予選の決勝での、力の入った応援は今でも覚えている。

 

だけど、、、

身分は受験生。

当時の受験生は、受験戦争の中にいた。

どのタイミングで勉強を休んで甲子園に行くか?

そう、普通ならば、

   勉強 < 甲子園

なのかもしれない。

でも、私たちの置かれた環境は違っていて、1日でも勉強を休むことさえもためらわれた。

それでも行かなくては。

私たちの夢、願い、青春・・・そういったあらゆるものが詰まっていた甲子園出場をこの目で観なくてはならなかった。

 

1回戦、2回戦、無事に勝ち進んで、もうここで行っておかねばヤバいかも・・・というタイミングで、バスで甲子園に向かった。

その試合、9回裏の攻撃でサヨナラ負け。。。

あの白球が落ちた外野の芝生とボールの白さは今でも鮮明に覚えている。

 

さて、夏休みが終わり、普通の勉強の生活が戻った頃。

別の友人が甲子園出場組から甲子園の土をお土産でもらったと。

うらやましいなぁ~と思ったが、さすがに「分けて!」とは言えなかった。

私たちにとって、その土はとてつもなく貴重なもの。

気軽に「欲しい!」なんて言えなかった。

 

が、が、が、、、

時は流れて平成も最後の夏。

甲子園の土がネットで売られているというニュースがぁぁぁぁぁ!!!

 

たしかに、いらない人にとってはその辺りの土と同じ。

良かれと思って渡したところで、いらない人にとってはお金の方が魅力ある。

土がお土産として渡されていることを間近で見てた私にとっては、ネットで売るなんて、哀しいな・・・と。