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闇芝居の感想

2014年09月30日 06時43分29秒 | 日記
闇芝居(第二期)「おみにえさん」感想

まぁ、古事記にもありますけどね。
招かれた後、その土地の食べ物を口にすることにより、その土地の住人の一人に成り果ててしまう、って話。
(よもつへぐいね)

元ネタを神話や古典に求めるのはいいんですけど。

話の流れ、ドラマ「世にも奇妙な物語」末期(だったと思うんですが)の話の「ズンドコベロンチョ」「ある朝パニック」と似てないですか?
勝手に怪異、謎だけ用意して。
それが何であるのかは全く考えてないあたり;


「ズンドコベロンチョ」は情報通の会社員が主人公で。
会社でも流行語、専門用語を多用し、自分の話が理解できない人間を「もっと勉強しろ」と小馬鹿にしてたんですが。
ある日、自分の全く知らない「ズンドコベロンチョ」という謎の言葉が大流行してることに気づき。
情報通の立場が崩れるのが怖くて知ったかぶりするのですが、そのせいでどんどん深みに嵌っていくお話で。
最後まで「ズンドコベロンチョ」が何であるのかが分からないと言う。


「ある朝パニック」は、普通の既婚女性(共働き)がある朝、出会う人間出会う人間全てに悲鳴をあげられて逃亡されるという意味不明の状況に投げ込まれるお話。
夫に会うと、夫が逃げ出し。会社に行こうとバスに乗ろうとすると乗客が逃げ出し。

でも何故そうなってるのか分からない。

最終的に機動隊がやってきて、射殺されそうになるんですけど。
そこで突然「理由不明で恐れられる」状態異常が回復。

助かったのか?と思って立ち上がったら、向こうからざわめきが。
見ると、今度は別の女性がさっきまでの自分と同じように、理由不明で周囲の人間全てに恐れられて、逃げられている。
そして、さっきまで自分がそうだったのに、主人公の女性も悲鳴をあげて~という終わり方。

何でおそれられていたのかが全く分からない。


この手の話って、一回やったら細部変えても二回は使えないと思うんですが;
構造的に簡単ですから。
ある日突然味覚が変わって、普通の食べ物が食べられなくなったとか。
ある日突然周囲の人間が、怒ってる場合は笑い、楽しいときに怒鳴り散らすように、感情表現が真逆になってしまったとか。

こういうの「何故そうなったの?」ってのが結構大事だと思うんですけどね。
事故に遭って脳手術されたからだ、とか。寝てる間に次元移動して、そういう世界に迷い込んでしまったからだ、とか。

その大事なことをあえてやらない。
一回ならいいですけどさ、二度三度と続くと「またかよ」って気になりますよね。

その後もね、話の肝心なところを聞き逃してしまう男の話とか。
似たような話を何回かやったんですよ。
そうしているうちに、毎週やってた「世にも奇妙な物語」が、いつの間にか特別ドラマ的扱いになってましたな。


今回の話、最初人間の死体でも食わされてるのかと思ったんですけどさ。
怖い話でよくあるじゃないですか。

蛋白源が少ないド田舎で、それを補うために伝統的に「その日死んだ人間の死体を村の皆で料理して食べる風習」っての。
ああ、田吾作の肝臓は脂っこいのう、アイツ、酒ばかり飲んでたからのう、みたいなことで談笑しながら。

そんなド田舎に嫁に来た女性が「とんでもない場所に嫁に来てしまった!」と真っ青になるとか。

そういう感じなのかな、と思ってたんですけどね。最初は。


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