33才でガーン ★肺がんの闘病と治療の記録★

2008年1月22日に33歳♂の私は末期の肺がんと診断されました。元気とやる気とプラス笑顔でがんばろう。

昨年の今日この時間。(後編)

2009-01-17 20:56:30 | 自己紹介
2008年1月17日

この日朝から、隣町の大病院に夫婦ででかけた。この後におよんで、まだ、午前中に仕事に行きたかったが、さすがに嫁さん的にNGがでた。朝早く行ったのに、時間がかかった。3時間はかかったのではないかと思う。看護婦さんとの問診。喀痰検査、CTスキャン、血液検査・・・。一通りの検査を受けたが、よく覚えていない。覚えているのは、まだ、先生から診察も受けていないのに、急に分厚いマスクを持って看護師さんが近づいて、救急車の出入り口という診察室でもないスペースに急につれこまれた。何を先生が言ったかあまり覚えていないけど、忘れられない言葉もある。

第一声が、
「肺結核の疑いがある」で、以下に続く。

「今から指定病院に行ってください」
「ここからの治療代は、公的に支給されます」
「あなたが無視しても法的ルールで私は保健所に通報します。結果、保健所の人が貴方の監視を始めます」
「あなたは毒を出している可能性がある。だからココでお話しするし、今すぐ裏手から出て行ってください。あなたの周りの人も結核の検査をしなくてはいけないかもしれません。」
「熱もないし、不明な事もあるんだけど、肺に分散して影がみえるでしょう?普通、ガンだったらこんなに散らばっていないし、貴方の年齢でガンはほとんどなし、肺結核の場合、このような写真になる事があるから肺結核の疑いとします」
「長い事入院になるけど、肺結核の場合、治る病気だから安心してください。」
終わったのが、11:30くらいかなぁ。診察後すぐに出されて、治療代を払うのは嫁さんの仕事。病院のこの扱いには少々腹が立った。駐車場で待った。その間、一応会社に連絡した。

11:30頃~
不愉快な病院から1時間と少しの指定病院に向かった。お昼ごはんも食べるのを忘れ、先を急いだ。途中、マスクもしない嫁さんに「マスクしなよ」というと「いまさらでしょう」という。ちょっとうれしかった。この時も馬鹿な私は、「肺結核の疑い」を「肺結核」と思い込んだ。嫁さんも、きっとそう思っていただろう。「肺結核」の患者がきたのに、「肺結核」の専門医は、まずは、「精密検査をします。まだ、肺結核ときまったわけではない」この時は動揺して、わたしは、この言葉を軽く流していた。「とりあえず、隔離病棟にすぐに入院してもらいます。手続きしてください。」「必要なものは売店で買ってください」

こんなに急に、こんなに遠い病院に入院するなんて思いもしないので、なんの用意も覚悟もなく、いきなり入院生活が始まった。「嫁さんと一緒にお家に帰りたい」としか思わなかった。

最近は、テレビと言うものを見ていなかった。有料のテレビしかない。ここにはパソコンもない・・・・。子供達も、嫁さんもいない。

「仕事があるんだよ!仕事が」  
「暇だ!帰りてぇ!」と思いつつ。テレビを見ていました。

1月18日は金曜日でした。

入院生活などした覚えも残っておらず、病院の習慣や決まりなんかもわからない事だらけだった。待ちに待った嫁さんが暇つぶしの道具を持ってきてくれた。任天堂のDSである。それに本に雑誌を買ってきてくれた。嫁さんはこの時ペーパードライバーに近く、1時間半をかけてのこのドライブに相当ストレスを溜めていた。でもうれしかった。裏腹に強制的に入院させているにもかかわらず、今日行った検査は喀痰検査のみでした・・・。そして明日は土日で病院はお休みだとか。当然そんな事も知らずに「はぁ?」と思いつつ、「俺には時間がないんだよ~」って何かに追われるような自分がいました。話しを聞けば、肺結核の治療には2ヶ月もかかる。「休養を取れって神様がいってるんだ!」と自分にいいきかせながら、また、嫁さんもそう言ってくれた。

何とか時間を過ごしました。それでも、頭をよぎるのは家族の事と仕事の事ばかり。テレビも面白くないし、ゲームも長続きはしない。当時の私はせわしいという言葉はあってもゆっくりという言葉はなかった・・。

1月21日

CTの検査を受けた後、嫁さんと先生から説明を受ける。この時点で「肺結核」ではないと言われ、原因究明の為に「内視鏡検査」という肺を直接小さなカメラで診る検査を受ける事になった。残る病気は、「アレルギー性の咳」「肺がん」がピックアップされた。この時、初めて「肺がん」を意識した。「えっ俺って肺がんなの?」肺結核とばかり思っていた私は、あまり事態が飲み込めず、年齢的にありえないと思っていたので、まだ、アレルギー性の何か?だろうと思っていた。

1月22日
・・・・。闘病日誌につづく。

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