「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

【あの9月(3)】9月15日は何の日でしょう?

2005年09月15日 | あの9月
9月の泣き言シリーズです。
9月15日という日付は、2004年の騒動の中で特別な意味を持つ日ではありません。
むしろ、エアポケットのように何も無かった日だったのかもしれません。
ストライキを一度回避し、2度目の協議交渉委員会を控えた水曜日でした。

9月15日というのは、おそらく、タイガースファンの方にとっては特別な日付だと思います。
2003年の9月15日は、タイガースが18年ぶりの優勝を決めた日だったからです。

再編騒動のエアポケットで、私はふとそのことを思い出しました。

当時私は個人サイト「SINUS」で99年9月から日記を書きつづけていました。
「去年、タイガースが優勝した日って私は大阪ドームでダイエー戦を見て、夕方からは吉川のライブに行ってて、しかも3列目だったわ。ライブが終わったあと、ミナミの暴徒(笑)がうっかり流れてくる前に帰らなきゃと思って急いで帰ったっけ。それから優勝特番をいっぱいはしごして見てたなぁ」

そんなことを思いながら、「その日」の日記を読んでみたのです。



私自身の、楽しそうな日記が突然、胸を刺しました。


それで書いたのがこの日記でした。

多分、ずっと心に溜まっていて。
色んな人の意見を見たり聞いたりしているうちに混乱もして。
感情的になってはいけない、ただ感情に任せたところで爺さんどもにはなにも響きはしないと思いもし。
ファンであるということがそもそも感情的なことなのだから感情任せのどこが悪いのかと思いもし。
もはや選手会しか頼れるものがないとも感じ。
何も判っていない人に少しでも理解を求めるためにはどうすればいいのかを模索し。



そんな時に、自分自身の日記を読んだことで

自分がこれまで何を奪われてきたのか。
そして何を奪われようとしているのか。

これまでになくはっきりとそれは私の心の中で形を成したのです。


「たった1年前には…」
と書いたあの日から、もう1年たってしまいました。

あの時書きながら涙が止まらなかった日記。
今でも、正直なとこ読み返すと涙が出てきます。

自分に同情して泣くなんてみっともないと思うのですが───

これを読んで涙がこみ上げもしない自分にはなりたくない。
そんなふうに思うのです。

そして、今でも思うのです。




楽しかったはずの2004年を、
単なる「去年の続き」だったはずの2005年を、
大阪近鉄バファローズとともに戦ったはずの2005年を、

返してよ、と。