ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

憲法違反の仕事である。

2015-10-23 22:39:21 | Weblog
頭がポーッとする。

時々クラクラっとする。

なんだか気道系がおかしい。つまり、喉がおかしい。

まぁ、全部、症状は軽いんだけど・・・。


さて、なぜでしょう?

1.風邪を引いた。

2.風邪を引いた。

3.風邪を引いた。

答えは!?何番!!?


ブブー。全員不正解です。

正解は、シンナーの吸い過ぎによる、ラリパッパ状態!でしたぁ。


シンナーは危ない。容易に死ねる。
いい勉強になりました。


ペンキ屋デイズ。


昨日から、有機溶剤を使用しての塗り塗りちゃんが始まった。
やっとペンキ屋さんらしい仕事をやらせてもらえる。

でもまぁ、ポッと出の新人ペインターがハケやローラーを持たせてもらえるほど、職人の世界は甘くない!と思うでしょ?
おれは思うよ。雑用だよ、雑用、普通はね。

でも、わがペンキ屋は違う。

数時間かけての新人養成講座が開催されるのである。

ペンキを入れるバケツに水を入れて、その水をペンキに見立てて、塗り塗り講座である。

そして、いざ、本番。ほんとに本番。

おれ、案外器用でね、ペンキ屋の親方の塗り方を見て学び、指導を仰いで学び、注意されて学び、考え、考え、考え・・・すぐに、そこそこ塗れるようになったのである。

昨日も、そこそこの量のシンナーを吸った、らしい。

そして、今日。

そこそこ器用な僕は、親方からこう言われる。
「しんぐさん、ここを塗ってください。ちょっとやり辛いかもしれないけど、頑張って!」

なんたか狭っこい、ペンキを塗りにくい場所だ。。。

ご指名とあれば仕方がない。頑張れと言われれば頑張るしかない。

身体を捻じ曲げたり屈んだり、しゃがんだり座ったり、あぁでもないこうでもないと悪戦苦闘。

しかし・・・今日はやけに、シンナーの臭いが鼻につく。。。


お昼休み。

なんだか、シンナーが喉の奥にずっといる。
オニギリが、なんだかシンナーの味に感じる。

ペンキ屋の親方が言う。

「シンナー食べてるみたいでしょ?今日は相当な量のシンナーを吸ったはずですよ」

親方は知っていたのである。

ひどいのである。ひどいと言っても、仕事だから仕方がないのだけど、ひどいのである。

狭い場所で作業をさせられていた僕は、その間、その空間に充満するシンナーを、知らずにずっと吸い続けていたということになる。

そして、親方はいろいろなことを教えてくれた。

有機溶剤を使っての作業による弊害。
1.癌になる
2.目がつぶれる
3.精子が壊れる
4.DNAが破壊される
5.臓器がやられる
6.脳みそがやられる
7.・・・
8.・・・
色々。

親方自身、長年の有機溶剤使用により精子が破壊され、子供が出来ず、離婚した過去を持つ。


そんなわけで、今日でペンキ屋、辞めました。

さよなら親方!

ペンキ屋さん、ちょー楽しかった。

楽しかったけど、病気になるからさよーならー。


別れ際、ペンキ屋さんの親方は手を振りながらこう言った。

「また呼ぶからねぇ!来てねぇ!」


ははは。いかねぇよ!

絶対いかねぇよ!

防毒マスクを買ってくれたら・・・行くかもね。


明日は、丸一日、畑にいて、身体に溜まったシンナーを抜かないといけない。

バイバイ、ペンキ屋さん。

色々なことを教えてくれてありがとう。