さてさて、労働者しんぐ君なのである。
同僚のおじーちゃんの一人がこう言う。
「おれのライト、どこいったかなぁ?そこにない?」
僕は答える。
「ないですねぇ。ポケットの中じゃないですか?」
おじーちゃんはポケットの中をゴソゴソとやってからこう言う。
「あったあった!ポケットの中にあった!」
同僚のおじーちゃんとコンビを組んでいるもう一人のおじーちゃんが言う。
「嫌だねぇ、ボケちゃってんじゃないのか?」
同僚のおじーちゃんが言う。
「物忘れがねぇ、ひどくなったねぇ」
僕はおじーちゃんの肩を叩きながらこう言う。
「いーんですよ、物忘れなんて、いーんですよ、ぜーんぶ忘れちゃった方がいーんですよ、へへへ」
別の話。
ボスおじーちゃんが僕にこう言う。
「今日のNG品はいくつだっけ?」
僕は答える。
「11個です。さっき一緒に数えたじゃないですか」
ボスおじーちゃんは、ノートをペラペラとめくりながらこう言う。
「11個だったっけか?もう一回数えておくか」
僕はこう答える。
「嫌です、数えません。だって、さっき数えたばっかりだから。はい、この話は終了です」
そんなわけで、労働者しんぐ君なのである。
なぜだろうか?僕は元来不真面目な人間であるのだが、また今回も、真面目に働いてしまっている。相当真面目に働いてしまっている。なぜだ?
二つの理由がある。
一つは、仲間がみんなおじーちゃんだからである。
僕以外はみんなおじーちゃんだから、必然的に、力仕事は全部僕がやる。
二日目にして主導権を握り、外部社員との折衝も僕がこなす。あちこち歩き回ったり運び回ったりするのも僕の仕事だ。
僕は一人、汗をかいている。
もう一つの理由は、仕事がやり切り終いだからである。仕事が終われば本日の業務は終了、帰っていいのである。
僕の本業は、音楽家である。パソコンは壊れているが、音楽家なのである。
音楽家であると同時に、旅人でもある。バイクはなくなってしまったが、旅人なのである。
そして、なぜか最近は瓦屋でもあったりする。瓦屋の仕事に呼ばれれば、仕方なく駆けつけなければならない事情ってものもある。
そして、最新の肩書きは、農民である。農民しんぐ君なのである。最近はもっぱら農民しんぐ君なのである。
仕事が5時に終われば、そのまま畑へ直行し、日が落ちるまで野良仕事に精を出す。いや、出したいのである。なのに、ここのところ、秋の陽はつるべ落としよろしく、6時になると真っ暗なのである。
そんなわけで、真面目に働いて、早く仕事を片付けるのである。
そして、業務が片付いたその瞬間、僕はボスおじーちゃんにこう言うのである。
「もう帰っていいですか?」
そして、おじーちゃん3人に敬礼をして、表へ飛び出すのである。
結局のところ、陽が暮れるまで、ずーっと働き詰めの僕なのである。
でもまぁ、なんとも楽しい、デイズオブマイライフ、なのである。
同僚のおじーちゃんの一人がこう言う。
「おれのライト、どこいったかなぁ?そこにない?」
僕は答える。
「ないですねぇ。ポケットの中じゃないですか?」
おじーちゃんはポケットの中をゴソゴソとやってからこう言う。
「あったあった!ポケットの中にあった!」
同僚のおじーちゃんとコンビを組んでいるもう一人のおじーちゃんが言う。
「嫌だねぇ、ボケちゃってんじゃないのか?」
同僚のおじーちゃんが言う。
「物忘れがねぇ、ひどくなったねぇ」
僕はおじーちゃんの肩を叩きながらこう言う。
「いーんですよ、物忘れなんて、いーんですよ、ぜーんぶ忘れちゃった方がいーんですよ、へへへ」
別の話。
ボスおじーちゃんが僕にこう言う。
「今日のNG品はいくつだっけ?」
僕は答える。
「11個です。さっき一緒に数えたじゃないですか」
ボスおじーちゃんは、ノートをペラペラとめくりながらこう言う。
「11個だったっけか?もう一回数えておくか」
僕はこう答える。
「嫌です、数えません。だって、さっき数えたばっかりだから。はい、この話は終了です」
そんなわけで、労働者しんぐ君なのである。
なぜだろうか?僕は元来不真面目な人間であるのだが、また今回も、真面目に働いてしまっている。相当真面目に働いてしまっている。なぜだ?
二つの理由がある。
一つは、仲間がみんなおじーちゃんだからである。
僕以外はみんなおじーちゃんだから、必然的に、力仕事は全部僕がやる。
二日目にして主導権を握り、外部社員との折衝も僕がこなす。あちこち歩き回ったり運び回ったりするのも僕の仕事だ。
僕は一人、汗をかいている。
もう一つの理由は、仕事がやり切り終いだからである。仕事が終われば本日の業務は終了、帰っていいのである。
僕の本業は、音楽家である。パソコンは壊れているが、音楽家なのである。
音楽家であると同時に、旅人でもある。バイクはなくなってしまったが、旅人なのである。
そして、なぜか最近は瓦屋でもあったりする。瓦屋の仕事に呼ばれれば、仕方なく駆けつけなければならない事情ってものもある。
そして、最新の肩書きは、農民である。農民しんぐ君なのである。最近はもっぱら農民しんぐ君なのである。
仕事が5時に終われば、そのまま畑へ直行し、日が落ちるまで野良仕事に精を出す。いや、出したいのである。なのに、ここのところ、秋の陽はつるべ落としよろしく、6時になると真っ暗なのである。
そんなわけで、真面目に働いて、早く仕事を片付けるのである。
そして、業務が片付いたその瞬間、僕はボスおじーちゃんにこう言うのである。
「もう帰っていいですか?」
そして、おじーちゃん3人に敬礼をして、表へ飛び出すのである。
結局のところ、陽が暮れるまで、ずーっと働き詰めの僕なのである。
でもまぁ、なんとも楽しい、デイズオブマイライフ、なのである。