式年遷宮で話題の伊勢神宮に行ってまいりました。
お江戸の昔、「一生に一度はお伊勢さんに行きたい」と、お伊勢参りは人々の憧れの的だったそうです。
今年は20年に一度の遷宮のせいで、大変な数の参拝客が押し寄せている様子。
私はこれまで一度も出かけたことがなかったのですが、周囲の人に尋ねると、意外とお参りしてるんですよ。
せっかくなので記念の遷宮の年に行ってみよう! と考えたわけです。
しかし、実は遷宮は10年かけて行うもので、内宮、外宮、別宮を合せて125もの宮社があり、
それらを1年で全て建て替えるのは無理だとよくわかりました。
「せんぐう館」の方の説明によると、すべての社殿の建て替えが完了するのは平成27年だそうです。
うーむ、何だか知らないことばかり!
伊勢神宮は「神宮」という総称で呼ばれ、外宮(げくう)、内宮(ないくう)の順に回るのが正式なんですと。
読み方も、「こう読むのね」と、今回の旅で知った次第……。
私のような予備知識のない人用に鳥居をくぐる前にちゃーんとルビ付きの説明板がありました。
きちんと順番どおりに、回りましたよ~♪
建て替えには、職人の粋を極めた技が不可欠なのはわかりますが、木製の社殿の木を
自前で調達されているとは夢にも思いませんでした。
最初に外宮にお参りした際、てっぺんが見えないほどのヒノキの大木が途中でバッサリと切られているのが
異様に思えて仕方なかったのですが、それら全部、このたびの材料になったということでしょう。
当然、植林にも力を入れているそうで、
「現在、植えた木は300年後くらいの遷宮に使われるのを見越している」との職員の方のお言葉に驚愕!
すごいお仕事ですね~。
優先的に外宮・内宮は建て替えられるようで、茅葺屋根が大変美しかったです♪
隣に残された以前の社殿の萱(枯らしたススキ)は、半分くらいに痩せていました。
20年経つと、こうなるのね。
人間も歳と共に落ちてほしくない肉が削げて貧相になるしなぁ、としみじみ我が身を振り返ったりして……。
外宮は工事完了という感じで、かなり落ち着いていました。
一方、内宮はまだ職人さんたちがせっせとお仕事されています。
別宮の一部もすでに新しくなっていて、こちらは静かなたたずまい。
大勢の参拝客は「日本人の心だね~」と口々に、満足そうに眺めていましたが、
文化的なことを何も知らない私は、とてもそんな台詞は言えません。
サブカルチャーもいいんですけど、こういうものこそ、本当の「クールジャパン」!
ちなみに神宮には、おみくじはありません。
代わりに、神宮近隣のパワースポット・猿田彦神社で大吉を引き当てました♪
さぁ、ご利益をいただけるよう来年もがんばるぞ~。