いつだってワークライフバランス

「仕事と生活の調和」を意味する
ワークライフバランス。
より良いあり方を考えるブログです。

無事是吉祥の年末、花づくし

2013-12-31 | お茶ときどきお花

お茶の稽古納めのお軸は必ず、「無事是吉祥」。

1年間、無事で過ごせたことこそが幸せという意味です。

 

今年の年回りは決して良くはなかったのですが、無事に乗り切れて幸せでした♪

 

仕事の幅も広がったし、歌舞伎もいっぱい見たしな~。

 

お茶やお花のお稽古も順調……、でもないか。

お花は月1回通えるかどうかですもんね。

それでも年末に先生から師範の申請をするよう勧められて、恐る恐る承諾しました。

 

だからというわけではないけれど、年末はちょっと頑張って、お花をいろいろ飾ってみました。

 

お花の稽古納めの花材で和室に飾ったのがこれ。

お稽古のとき、 先生にいただいた扇子を赤い糸で下げました。

 

お茶仲間の忘年会の幹事をした際に、気配りがすばらしい社中の一人からいただいたお手製リースは

水引と松を足して締め飾りとして玄関ドアに。

 

 

海老さま観劇のとき、初おろしの予定の道行コートが仕立て上がったので受け取りに行くと

正月花をいただき、置き場所に悩んだ末、玄関に飾ってみました。

 

あとは近所の馴染みのお花屋さんで毎年注文する迎春アレンジをテーブル花として置いて、完了!

 

来年はお花の稽古を頑張らないといけません……。

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年の瀬に人生初のお伊勢まいり

2013-12-29 | 旅行

式年遷宮で話題の伊勢神宮に行ってまいりました。

 

お江戸の昔、「一生に一度はお伊勢さんに行きたい」と、お伊勢参りは人々の憧れの的だったそうです。

今年は20年に一度の遷宮のせいで、大変な数の参拝客が押し寄せている様子。

 

私はこれまで一度も出かけたことがなかったのですが、周囲の人に尋ねると、意外とお参りしてるんですよ。

せっかくなので記念の遷宮の年に行ってみよう! と考えたわけです。

 

しかし、実は遷宮は10年かけて行うもので、内宮、外宮、別宮を合せて125もの宮社があり、

それらを1年で全て建て替えるのは無理だとよくわかりました。

 

「せんぐう館」の方の説明によると、すべての社殿の建て替えが完了するのは平成27年だそうです。

 

うーむ、何だか知らないことばかり!

伊勢神宮は「神宮」という総称で呼ばれ、外宮(げくう)、内宮(ないくう)の順に回るのが正式なんですと。

読み方も、「こう読むのね」と、今回の旅で知った次第……。

 

私のような予備知識のない人用に鳥居をくぐる前にちゃーんとルビ付きの説明板がありました。

きちんと順番どおりに、回りましたよ~♪

 

建て替えには、職人の粋を極めた技が不可欠なのはわかりますが、木製の社殿の木を

自前で調達されているとは夢にも思いませんでした。

 

最初に外宮にお参りした際、てっぺんが見えないほどのヒノキの大木が途中でバッサリと切られているのが

異様に思えて仕方なかったのですが、それら全部、このたびの材料になったということでしょう。

 

当然、植林にも力を入れているそうで、

「現在、植えた木は300年後くらいの遷宮に使われるのを見越している」との職員の方のお言葉に驚愕!

すごいお仕事ですね~。

 

優先的に外宮・内宮は建て替えられるようで、茅葺屋根が大変美しかったです♪

隣に残された以前の社殿の萱(枯らしたススキ)は、半分くらいに痩せていました。

 

20年経つと、こうなるのね。

人間も歳と共に落ちてほしくない肉が削げて貧相になるしなぁ、としみじみ我が身を振り返ったりして……。

 

外宮は工事完了という感じで、かなり落ち着いていました。

 

一方、内宮はまだ職人さんたちがせっせとお仕事されています。

 

別宮の一部もすでに新しくなっていて、こちらは静かなたたずまい。

 

大勢の参拝客は「日本人の心だね~」と口々に、満足そうに眺めていましたが、

文化的なことを何も知らない私は、とてもそんな台詞は言えません。

 

サブカルチャーもいいんですけど、こういうものこそ、本当の「クールジャパン」!

 

ちなみに神宮には、おみくじはありません。 

代わりに、神宮近隣のパワースポット・猿田彦神社で大吉を引き当てました♪

さぁ、ご利益をいただけるよう来年もがんばるぞ~。

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十二月大歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」・昼の部@歌舞伎座

2013-12-22 | 歌舞伎

年の瀬に「忠臣蔵」を観る幸せ♪

 

でも、昼の部の海老さま@高師直はビミョーだ……。 

老け役に期待していませんでしたが、それなりに形になっています。

色悪ではない悪役ですが、そこもなかなか頑張っています。

 

ですが、やはりこれは海老さまのお役でない、いわゆるニンと違うように思えてなりません。

 

昼の部は全体に華やかだと期待していたのですが、まず七之助@顔世御前があまり綺麗でない。

いくらでも艶やかになる人なのに、なぜこんなに地味に作っているのでしょう。

特に夫@塩冶判官が亡くなってからの場面は、いくら未亡人だからといっても、ただの白塗りメイクで

せっかくの美貌が消し去られています。

 

染ちゃんも夜の部の勘平のほうが何倍も素敵!

菊之助@塩冶判官一人が目の覚めるような美しさなのですが、このお役にこれほどの美は不要では?

 

最期の「道行」で美男美女カップル、海老さま@勘平&玉三郎@おかるに期待していたのですが、

恋する二人に全く見えないんですよね~。

 

何だか海老さまが素っ気ない……。

 

いくら失意の勘平でも、恋女房・おかるにもう少し、愛情をにじませてもいいと思うのですが、

綺麗な二人がただ舞っているという感じでした。

 

この二人は「海神別荘」他、泉鏡花モノで何度も共演し、そのたびに眼福ともいえる美しさで

観客を魅了してきました。

どれも息がぴったり合ってたのに、今回はなぜか空々しく映りました。

 

やはり、「仮名手本忠臣蔵」は難しい狂言ですね。

若手には荷が重過ぎ? 

花形役者が揃うので、先月に比べると客入りは抜群に良かったようですが、やや物足りなさを感じました。

 

でも、いいの。

おかげで、来月の演舞場の海老さま独壇場に期待が膨らみますから。

 

来月の宣伝風景・くまもんと一緒♪

  ↓

 

今年はこれが歌舞伎納め。

本年もつつがなく、大好きな歌舞伎を満喫できた幸せに感謝しつつ、残り数日を過ごします♪

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利休にたずねよ

2013-12-18 | その他

本日、市川海老蔵主演映画『利休にたずねよ』を観てきました。

学生の頃は最高、年間200本見ていたのに(1日5本なんてザラ)、約2年ぶりに映画館に足を運びました。

その元映画狂からすると、興行的には成功しそうにない作品という気がしました。

 

でも、海老さまファンというか成田屋ファン、さらに茶人の末端に引っ掛かっている者としてはマストな映画です。

 

特に團パパご登場シーンではストーリーとは関係なく、涙が出て、最期のエンドロールの

「市川團十郎(特別出演)」は胸に迫るものがありました。

帰宅して鏡を見ると目がパンダになってました。

映画の後で一緒に食事をした友人は、化粧が崩れ切った私を見て見ぬふりをしてくれた様子……。

 

何だかね~、いまだに療養中で舞台をお休みしている感覚しかないんですよねぇ。

 

海老さま、お点前はなかなか堂々としていました。

もともと歌舞伎で磨かれた所作の美しさがあるので、パッと見は上出来です。

 

でも、先日、お家元から派遣された宗匠のお稽古を拝見したときのご注意が頭に残っていたので、

「あ、それはいけないのよ~」という動きもありましたが、普通に見れば綺麗な所作と映るので、まぁいいか。

 

最も印象深かったシーンは、「美を決めるのは私でございます」ときっぱり言い切る海老さま@利休の顔と声。

海老さまの目力は映画でも健在!

 

利休さんは当時の人としては大柄で、長谷川等伯の肖像画を見ても結構クセのある人だとわかり、

茶聖と呼ばれる一方で破天荒な部分もあった人。

 

個人的には利休に海老蔵というのは、うまいキャスティングだと思います。

 

それにしても、樂さんが海老さまに点前をさせるのを一瞬躊躇したという樂茶碗の銘は「もずや」だったけ? 

その迫力、存在感は、私のような道具に全く無知な者にもはっきりわかりました。

お茶をやっている方なら、このお茶碗を見るだけでも眼福かもしれませんね。

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十二月大歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」・夜の部@歌舞伎座

2013-12-17 | 歌舞伎

今月は花形役者による「仮名手本忠臣蔵」。

 

通しはあまりないものの、忠臣蔵モノはしょっちゅうかかるし、先月と全く同じ内容なので、

「もう忠臣蔵はいいよ~」というファンの声も耳にしましたが、幕が開いてみると大入り!

若いって、やっぱりすばらしい!

 

とはいえ、大星由良之助は幸四郎が務めています。

大役まで若手ではしまらないですからね~。

 

夜の部で最もハッとさせられたのは、獅童@定九郎!

これは良い出来です。

 

本来、チョイ役だった定九郎を重要な役どころとして人物造形を行った仲蔵の話を

高麗屋の舞台で見たことがあるのですが、獅童はお江戸の昔の仲蔵を彷彿とさせるような端麗さでした。

 

色気がある、凄味がある、そして、荒んでいる、そんな悪役を見事に演じ切っています。

「50両~」までのねっとりした様子もすばらしい。

 

先月の松緑は淡々と演じ、同じお役なのに、役者によってこれほど違うのですね。

 

今後、定九郎は獅童の当たり役になる予感がします♪

小顔で舞台映えしない獅童の顔が、色悪メイクが映えて初めて素敵! と感じましたもの。

 

お目当ての、玉さん@おかると、その兄役・海老さま@平右衛門は、残念ながら今ひとつでした。

「海老蔵さんと兄妹に見えるように演じます」と抱負を語っていたとおり、玉三郎の可愛らしさには頬が緩みます。

玉さん~、何の違和感もなく、妹に見えましたよ~。

 

それなのに、何だか二人ともいつもの華やかさに欠けるのは何故?

玉さんは仁左さまと組んで、このお役を務めるときの生き生きとした様子や兄妹なのに、ドキリとするような

色気漂う雰囲気が今回、全く感じられませんでした。

 

海老さまも奴になりきるために地味な化粧で卑屈に背を丸めているけど、どうも合っていないんです。

美男すぎるから? 

いえいえ、仁左衛門だって團パパだって、とても魅力的に演じていたから、美しさは言い訳になりません!

海老さま@平右衛門には、愛嬌が不足している気がします。

 

今月の主役はやっぱり染五郎@勘平かしら。

本当に惚れ惚れするほどイイ男ぶり♪

軽薄というか単純というか、若さゆえなのか、愚かな色男の末路、悲劇を丁寧に演じていました。

 

いつもは大抵、勘平切腹のあたりで長丁場に耐えきれず、寝てしまい、今回も一瞬意識を失いかけましたが、

運のない勘平があまりにも哀れで、最期まで見守りました。

 

海老さま目当てで取った最高のお席で眠ると役者に丸見え! 

それはマナー的にやっちゃイカン! というわけではありません。

 

25日千秋楽

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