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銀茶会2018

2018-10-28 | お茶ときどきお花

銀茶会とは銀座1丁目から7丁目までの道路を開放して、さまざまな流派による野点(屋外での呈茶)が行われる

毎年恒例1日限定のイベントです。

 

以前から歌舞伎座の行き帰りに、設営したものを片づけている様子や袴姿の男性がお茶一服いかがですか~、などと

道行く人に声をかけていたのをチラ見して何かお茶のイベントをやっているのね、と気にはなっていました。

 

調べてみると銀座界隈の有名和菓子店のお菓子が提供され、茶道のほぼすべての流派による点前で抹茶を振る舞う

というもの。

規模や内容は違いますが、まるで豊臣秀吉主催の北野大茶湯のようではありませんか!

あちこちに傘が立てかけられていたり、即席のお床を設えるなど各流派で思い思いの趣向を凝らしているのが面白いっ♪

 

ならば一度は行かねば! と昨年、初めて思い立つと台風で中止でした……。 

 

今年は好天に恵まれて、着物だと暑いくらい。

意気揚々と出かけました。

 

13時開始で12時10分から整理券配布、次の14時の席は13時10分配布、と事前に情報をチェックし、

13時に銀座でランチを済ませて14時の席に入ろうと銀座通りに出ると、配布コーナーは長蛇の列。

しかも既に14時の席の券は配布済みで、今並んでいる人は15時(最後のお席です)のを待っている人たちだと

案内係の男性に教えられて驚きました。

 

うーむ、いつの間にこれほど認知度が高まったのか。 

何も知らない能天気な私……。

結局、自分が師事している流派の席に行ってお点前の様子と道具組みだけ見てきました。

 

ふふふ、でもね、こんなこともあろうかと、伊東屋での芸大生による呈茶席(屋内)に数日前、事前エントリーしてたんですよ。

野点は全て無料だそうですが、こちらは有料のせいか定員枠残1で私しか予約できなかったのが、一緒に出掛けた二人も

当日券で無事お席に入れました~。

 

司会の女子学生さんが、いくつかの注意点を挙げて写真撮影可能とおっしゃったので、通常、茶席の写真を撮るなんて

言語道断ですが、今回は終了後に自分の席からお床だけパチッとね。

 

前の席が終わるまでの待ち時間には学生さんの作品(茶道具)を拝見できて(購入可能)、

スタイリッシュかつアバンギャルドで多彩なお道具をじっくり見て回りました。

 

すると品の良いシニアのご夫妻から声をかけられ、

「これは何ですか?」

「花入れですね」

「え~、これに花を生ける?!」「こちらも花入れでしょうか?」

「こちらは結界みたいですよ」

などと会話を交わしていると、「通りにたくさんお着物の人が歩いているけど、何かの行事ですか」と尋ねられました。

銀茶会だと説明した後、慌てて「でも今から行かれてもお席には入れないようですよ」と付け加えると、

お二人はさほど興味はないご様子。

 

私が、「お茶を習っているので抹茶はしょっちゅう飲んでるし、基本的に甘党でないため、実は和菓子も大して好きじゃないし、

行列が大の苦手なので早々に退散しました。

でも、外国人旅行客らしき方が大勢いらして、私と並んで野点席のお点前を興味津々で眺める姿を見ていると、

本当はこういう方たちに気軽にお茶を召し上がってほしいなと少し残念に思いました」

と素直な感想を述べたところ、

ご主人が「そういうときに、この券でどうぞと譲ってあげる人がいるといいんでしょうけどね」とおっしゃいました。

 

私が「まさにそうですが、2時間も並んで何席も掛け持ちしようという人が譲るわけないですね~」と言うと、苦笑されてました。

 

せっかくの素晴らしい企画なので、外国人枠を設けるとか、チケットを工夫して二席目以降は有料にするとか、

普段お茶に馴染みのない方がフラッと立ち寄れるようにすると「さすが銀座だ~、ニッポンだ」と大喜びされそう?

 

何にせよ、お茶会当事者のご苦労は痛いほどわかるので、銀茶会主催関係者の皆様、本当にお疲れ様でございました~。

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東京大茶会2018@浜離宮恩賜庭園

2018-10-23 | お茶ときどきお花

昨年は申し込んで外れた、浜離宮での「東京大茶会」に行って参りました。

 

ここは歌舞伎の演目「御浜御殿綱豊卿」で親しみを感じている場所(仁左衛門@綱豊卿が素敵♪)なので、

そこでの茶会って「きゃぁ~、どないしよ!」と舞い上がり、数日前から「着物はどれにしようかな」とワクワクドキドキ。

 

昨年も浜離宮は外れたとはいえ、「江戸東京たてもの園」で高橋是清邸の茶室でお茶をいただき、幸せでした。

 

なので、今回もどんな立派な茶室かな~と期待していたのですが、茶室に限って言えば

歴史的価値の高い建造物が移築された「江戸東京たてもの園」のほうが見るべきものはありました。

だって、浜離宮のはお茶室というより、個人の家?

 

昭和の一般家庭にあった、蛍光灯の四角いランプシェードから紐がタラーンと下がっていたのを見て驚き、

壁にはオフィスにあるような大きなフツーのアナログ丸時計が掛かってるので二度、びっくり。

茶室は非日常の場なので、そこでこんな無粋な時計を見るのは初めてだったもので……。

 

ちなみに、お客様も茶室内では腕時計を外すのはマストマナー。

お道具に当たって傷でもつけると大変なので。

 

設えは期待に反していたとは言え、景色は浜離宮のほうに軍配!

広々した庭園は、間近に迫ってくるかのように建ち並ぶ高層ビルが借景となって、非常にスタイリッシュです。

高級ホテルのコンラッドもバーンと威容を誇ってますしねぇ。

 

よく行く新宿御苑も、苑内からKDDIビルがスーッと建っているのを見た人は必ず、「まるで、ニューヨーク!」と感激します。

 

もちろん、浜離宮には古木も多くて、「三百年松」というものを初めて見ました。

いやぁ~、立派!

ふと見ると、「撮影スポット」と目印が立っていたほど絵になる空間。

 

歌舞伎メイク(園内で実施)をした外国人の子供も写真に納まっていて、可愛い!

他にも書道体験ブースでは、扇子に文字をしたためる体験会などが催されていて楽しそう。

外国人用の着付けコーナーがあるのか、振袖の女性や紋付き袴の男性を大勢見かけて、皆さん、良い笑顔でした。

思わず、「お綺麗ですよ~」と声をかけると、「ありがとう!」と嬉しそうに応じてくれました。

 

こんな多彩なイベントは「江戸東京-」のほうにはなかった、と思います。

 

「東京大茶会」は毎年、秋のこの時期に開催されているようです。

お茶に関心のある人は「江戸東京たてもの園」へ、散策やお茶以外のイベントも楽しみたい人は「浜離宮」を

個人的にはお勧めします。

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出産祝いはお母さんへも

2018-10-22 | その他

お里帰りをして出産されたり、ご出産の報告を時が経ってから知らされた場合、当のお母さんに

「お疲れ様」プレゼントをすることがあります。

 

少し早いけれど、例えば年賀状で家族が増えましたと、懐かしい友人から嬉しいお知らせがあったときには、お子さんの物は

既にほとんど揃っているはず。

 

それならば、とそろそろ育児疲れに陥っているであろうお母さんへの慰労としてプレゼントを贈ると、こちらが思う以上に

感激してくれます。

 

今回も、いつもお願いしているお花屋さんが2回楽しめるというコンセプトで素敵な花籠を作ってくれました。

花材はオリエンタル百合、竜胆、バラの実、鶏頭、ほか。

最初は秋の小花を楽しんで、その後、百合が咲いたら華やかな様子を愛でる趣向だそうです。

 

自分のためにお花を買う機会はなかなかないと思われるので、どなたにも喜ばれます。

やはり女性はどんなときでも、お花を貰うと嬉しいもの?

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フェルメール展@上野の森美術館

2018-10-21 | 美術

美術館には結構、足を運んでいるものの、怠惰なのでブログにアップするにはなかなか至りません。

しかし、この「フェルメール展」は観覧方法が少々特殊なので、ささやかながら情報の1つになればと早々に記します。

 

「日時指定入場制」というのは日本の美術展では、私は初めての経験です。

海外だとゴッホなどの人気画家の場合、混雑緩和のためにこの方法が取られます。

以前、アムステルダムで経験したので、システム自体は理解できるのですが、専用サイトを見ると人数に満たない場合は

当日入場可能、でも入場時間帯の券しか販売しないという説明が分かりにくく、「えい、ままよ」と予約なしで出かけました。

 

来年2月まであるせいか、公開直後の混雑を避けたのかは不明ですが、思ったよりも人は少なくスンナリと入場できました。

 

9:30~22:00の間を6つの時間帯に区切ってあり、私が行った13:30頃は「13:00~14:30」の時間帯に当たります。

この時間枠の入場可能人数分が前売りで売れてなければ、1時間半の間ならいつでもチケットを買って入場できて、

入った後の制限時間はありません。

例えば、13:30に入って、20:00過ぎまで長居しても構わないってこと。

 

ただし、13:30に窓口に行き、次の枠である15:00からの時間帯のチケットを先に取り、食事でもしてから

15時過ぎに出直そうというのはダメ。

15:00からのは15:00以降に行かないと、入場券の発行はしてもらえません。

大行列ができるのを避けてるってことですね。

 

チケット販売方法はかなり厳密なので、くれぐれもお間違えの無きように。

断られている人を何人か見ました。

 

アムステルダムでは「ゴッホ&ゴーギャン展」が最大の目的だったのに、間抜けなことに時差を読み間違って

1日ずれた日付のを予約していたという大失態。

しかし、さすが海外!

ドキドキしながら、知らんぷりして違う日付のチケットを差し出したら、ほとんど見ずに通過させてくれました。

こんな幸運は日本ではないと思います、多分……。

 

料金は通常よりも高く、当日2700円。

この中には音声ガイドやミニガイドブック(写真はなし)も含まれているので、それほど割高感はないでしょう。

 

フェルメールの絵画は「フェルメール・ルーム」にまとめて展示されていて、1階にあります。

基本ルートとしては最初に2階で17世紀のオランダ絵画を見て回り、その後、1階に降りる流れになるため、

お時間のない人は最初から1階に行くとよいでしょう。

2階、かなりの混雑で前に進めないほどでした。

 

フェルメールの熱烈ファンが各地にある寡作を全て見て回る、フェルメールツアーに憧れているのは有名な話ですね。

「羊たちの沈黙」のレクター博士が収容されていた檻の看守もフェルメールファンで、脱走したレクター博士の睫毛を

博士の崇拝者のコレクターに売ったお金で海外まで行って鑑賞する、という描写がありました。

 

フェルメール……、美しい絵ですが、実は私はそれほど関心はありません。

ボッティチェリ、ミケランジェロ、レンブラント、数々の美しくも衝撃的な作品を残した画家が他に大勢いるんですもの。

でもね、せっかく日本、しかも上野にやってきてくれたのなら、そりゃ見ない手はありませんぜ。

などと言いつつ、「手紙を書く女」のクリアファイルも買ったわねぇ。

 

2019年2月3日まで。

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芸術祭十月大歌舞伎・夜の部@歌舞伎座

2018-10-20 | 歌舞伎

この演目をこの役者で見ることができたら、趣味の歌舞伎を終わりにしてもいいかもと思うものが二つあります。

その一つが、仁左衛門主演の「助六」。

 

念願かなって、ついに今月は初めて見る仁左さまの助六です!

 

成田屋バージョンは私が観劇を始めてから、東京で公演される舞台は全て見ていますが、仁左さまが最後に歌舞伎座で

助六を演じたのは、仁左衛門襲名記念公演のとき。

ちょうどミレニアムの年に歌舞伎に目覚めた私はひと足遅く、襲名公演のニュースさえ知りません。

 

先行予約日はメラメラと闘志をみなぎらせ、助六の出端を間近に見ることができる花脇の席を確保!!

同行者には「もし、泣いたらゴメン! 泣くストーリ―でもないのに涙していたら、感涙だと思ってね~」と

事前に断っていたほど気合が入っていた私。

 

ところが……、これほど余裕のない仁左さまを見たのは初めてでした。

あの細い体で高下駄をカツカツ鳴らして登場し、大きな蛇の目傘を高々と持ち上げて美しくポーズを決める助六の雄姿を

期待していたのが、ハラハラしどおしになるとは。

 

歌舞伎に年齢は関係ないと言われ、私も同感ですが、70歳半ばになろうかという仁左さまに助六はあまりにも酷でした。

花道のまさに目の前、数十センチのところでキリキリと下駄を回す足元はおぼつかないときもあり、

太くて長い傘の柄を握り直すところでは傘がグラリと揺れて、ヒヤリとしました。

 

終演後、無言の私に同行者まで「痛々しかった。あれは人間国宝にやらせちゃいかん」と歌舞伎をあまり見たことないのに、

心配していたことで、さらに追い打ちをかけられた気分になった次第。

 

助六はやんちゃ坊主のようなキャラクターで、若さと生きを売り物にする体力勝負のようなところもあります。

この役に馴染んだ團十郎でさえ、ご病気があったとはいえ、歌舞伎座での最後の助六は60歳でした。

このときも生き生きと瑞々しく、「さすが!」と魅了されたものですが、手慣れた演目で、しかもまだ60歳の若さ。

 

筋書きに過去の配役が載っているので、帰宅後、珍しく食い入るように読んだのです。

 

成田屋の家の芸なので、彼ら以外で助六を最も多く演じたのが仁左衛門だそうで、襲名公演のときは55歳。

その10年後に再演し、今回はそれから9年後に当たります。

55歳の仁左さま@助六は、とてつもなくカッコ良かったことでしょう。

 

仁左さまほどの役者なら、ご自身の限界の見極めができるはずだから、「一体どうして?!」と感じましたが、

今月は早世した勘三郎の七回忌追善公演であることに思い至りました。

 

仁左衛門と勘三郎の親密な関係は有名で、遺された勘九郎や七之助のことを深く案じていらっしゃるようです。

彼らに「助六」を見せる意味もあったのかなぁ、と。

 

揚巻に七之助、白酒売に勘九郎という配役で、特に七之助の揚巻は大抜擢と言えるでしょう。

ただ、七之助の揚巻はその他の傾城と大差なく、登場するだけで周囲を圧倒する玉三郎のとは比較になりません。

もちろん、比較するほうがおかしいのですが、玉さんの豪勢なお姿が浮かんで仕方ない。

 

成田屋のときのメンバーとガラリと違って、髭の意休も歌六さん。

歌六はとても好きな役者ですが、意休といえば、左團次さん!

左團次がやると、そこはかとない色気や茶目っ気、おおらかさが伝わってきて、團十郎との調和が見事でした。

 

今回、白玉に甘んじた(?)児太郎も絶対に「揚巻」を狙っているので、七之助ばかりでなく、若手役者みんなにとって

素晴らしい学習の場になったに違いないと思えば、私の落胆などは大したことではありません。

 

実は2回見に行って、2回目は桟敷席。

初回から二日しか経っていませんでしたが、仁左さまは確実に修正しているように見えました。

心なしか、出端の時間が短くなったような?

終演時間も5分以上早かったです。

 

どちらも中日に至らず、まだ日が浅かったので、きっと今頃はさらに磨きをかけているに違いありません。

歌舞伎は25日間を通して演じながら習熟していく側面があるため、通の人は初日、中日、千穐楽と3回ご覧になるそうな。

私にそんな余裕はありませんが、確かに同じ演目でも見直すのは興味深いことです。

 

余談ながら、「宮島のだんまり」で扇雀さんが傾城六法で引っ込むとき、異様に高い厚底草履でびっくりさせられたものの、

さすがの身体能力で軽々と去っていきましたが、2回目に見たときは草履の厚みが半分になっていたのを発見!

ケガでもしたら大変なので、これで全然問題なし、いえいえ、こちらがいいですよ~。

 

どうか、皆様が無事に千穐楽を迎えられますようにと、今月は特に切に祈っている私です。

 

25日千穐楽。

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