本日、マスクが2枚届きました。
と言っても、政府からのではありません。
お茶の通販会社の商品を不定期に購入しておりまして、箱を開けると「心ばかりですが」と
控えめに記された紙に巻かれたマスクが2枚、注文商品の上に乗っていたのです。
マスク不足が大問題になっているときに、何て時節に合った贈り物でしょう。
こういうとき、「粗品」と書いたのし紙を掛けるケースがありますが、あれはいただけません。
ある家元の娘さんが「父は粗品、つまらない物なら要りまへんと言っておりました」
と語っている記事を読み、「そうだよね~、謙遜するにしてもスマートさに欠ける言葉よねぇ」
と共感を覚え、ひと昔前なら自然であろうこの文言を私も使わなくなりました。
以前、お茶の先生に丸善で買ったシールで封をして、ちょっとしたプレゼントをしたところ、
「心ばかり、って素敵な言葉よね、こんなシールがあるのね」と中身そっちのけ? で
感心されたことがあります。
他にも「ほんの気持ち」「ありがとう」など数種類あって、相手に応じて使い分けられる優れもの。
大きさも微妙に変えてあって、さすが丸善! 220円也。
今回、注文時に「お買い上げの方にはマスク進呈!」なんて惹句はひと言もありませんでした。
そもそも、私のメイン業務は人前で話すことで、現在、外での仕事はゼロになり、
8割どころか9割以上、外出機会が減っているためマスクの出番はほとんどナシ。
だから、マスクを貰えるかどうかなんて全く気にしない。
とは言え、今や全員罹患者の気持ちで行動するようにとのお達しがあり、マスクなしでお店に
入ると店員さんのご迷惑になるので、利他的理由でマスクはないと困ります。
そんなときにさりげなく届けられたマスクは、ちょっと響きましたね~♪
ささやかでも洒落た、気の利いた贈り物はできる!
そんなお手本を見せてもらった気分です。
さすが、お茶をご専門に長く商っているだけありますなぁ~。
こういうのが茶人の心。