いつだってワークライフバランス

「仕事と生活の調和」を意味する
ワークライフバランス。
より良いあり方を考えるブログです。

京都旅行で衝撃を受ける

2024-05-30 | 旅行

春は仕事の繁忙期ですが、GWの合い間に一泊二日で京都に出かけました。

 

行き先は変わり映えしなくても、京都にはいつだって見るべきもの、行くべきところがあります。

今回は三カ所訪問が目的で、いつもの大徳寺と如庵、そして京都国立博物館見学。

 

何と言っても、大徳寺に行くと真っ先に目に入ってくる「金毛閣」の文字が鮮やかな重文の三門(山門)をくぐってあちこち見学できるのですから、

絶対に見逃せないという思いで駆けつけたのです。 

昨年の聚光院と同じく、現地で申し込むツアー(聚光院より高い3,000円の参加料金!)に入ってガイドさんの解説と監視付きでじっくり巡りました。

聚光院のときと違って参加者5人、少なっ! でもラッキー。

 

勅使(天皇の使者)門は私たちは通ってはならないため、端っこから入ります。

 

三門は建設費を寄進した利休さんへの感謝の印として設置された利休像が仇となり、秀吉に切腹させられる原因になったと言われる場所。

非公開の利休像は見られないのは当然ですが、「この上にある」と説明を受けました。

ただ、切腹の際に撤去されて現在あるものは当時のものではなく、だったら別に見なくていいか~と負け惜しみ。

本当は、どういう設置になっているのか見てみたいけど。

 

法堂の天井龍は狩野探幽筆。

「この龍はよく鳴きます」とガイドさんに言われて、「こ、これは常盤貴子が特別公開期間でもないのに特別に入れてもらった(ズルい)場所だ」と気づきました。

指定された位置に立って手を叩くと「ぐるるる~」としっかり鳴いてくれて、「なんでなんで」と大騒ぎ。

何度でも叩いてみてくださいと言われ、調子にのってトライすると叩き方によって重低音でいかにも龍らしかったり、高音で何となく可愛かったり。

 

国宝の唐門を至近距離で見るのはもちろん初めてですが、説明を聞きながらだと、その精巧さや意味がよく分かり、終わってみれば参加料は高くなかった。

柵の中に入って柱を目の前で見て、昔の職人の技術力の高さにまさしく驚嘆。

他の参加者共々「うわ~、こうなってるんだぁ」「あっ、あそこにいる!」と、ここでも大騒ぎでした。

 

388年ぶり(どうやってカウントしたのか?)のまさに初公開の「経蔵」では、大昔の文字なのに楷書だから読めると皆で大はしゃぎ。

ガイドさんが「ご自身の名前の漢字を探す人もいらっしゃいますよ」と。

それに倣った人が「あった~」と感激の声をあげるなど、ツアーの一体感も素敵でした。

そうよね、皆さん関心あるから参加した人ですものね。

 

ツアーが終わってもせっかくの大徳寺なので、紅葉シーズンは大混雑の「黄梅院」に寄って、ゆっくり利休作の直中庭(じきちゅうてい)を拝見しました。

66歳の作と聞き、穏やかな様相の枯山水庭園に「利休さんって晩年はこんな穏やかな作庭をしたんですね。秀吉の希望を反映した

瓢箪をかたどった池もあって、その頃は二人の仲は健全だったんでしょうね。この3~4年後に切腹ですもんねぇ」とお寺のスタッフさんと

雑談を交わすほど、静かなひととき。

 

「呈茶」の看板を見て入ると、広い和室に私一人。

抹茶、昆布茶、阿闍梨餅がお盆に乗って出され、お茶は熱く丁寧に点てられていたのが嬉しかった。

 

大徳寺から徒歩でも行ける距離に興聖寺(通称・織部寺)があるので、ついでに足を延ばしました。

小雨だったので、大徳寺前からバスを使うと3駅(?)のアクセスの良さ。

 

ここも春の特別公開のお寺さん。

初めて行ってみると「ついで」なんて何たる無礼!

今回の旅で最も強い印象を残す場所になりました。

 

大名茶人、利休七哲の一人に必ず数えられる(7人の顔ぶれは研究者によって変わるそうです)古田織部の作った「降り蹲(おりつくばい)」。

何の予備知識もなく見たので、大袈裟でなく衝撃を受けました。

一体、これは何ですか?

蹲って、サッと手を清める数十センチのスペースじゃないですか?

何だってこういうものを作ったんですか?

 

「へうげもの」と呼ばれた織部の真骨頂のようなアイデアに彩られ、これはもし利休が見たら彼だって仰天したに違いないと唸りました。

画像と実物は全然違う。

階段を下りて行って(見学者は降りられません、危ないし)大人二人は立てるくらいの深さ、もはや蹲とは呼べない巨大スペース。

誰も考えつかない発想で「鬼才」とはこんな人を指すのでしょう。

 

こちらも見学者は数えるほどで、私があまりにも驚いてずっとたたずんでいるので、お寺のスタッフさんが色々話を聞かせてくれました。

普通、灯篭には台座があるのにこれはいきなりスッと立ってる、十字架を意識しているのかもしれない、等々。

 

十分、見たのに去り難く行ったり来たり、帰りにも覗いて、最後はご住職夫妻(?)が玄関先に出てきて両手を合せて拝礼(もったいない!)してくださったほど。

ネットで何でも見て分かったような気分になりがちですが、実際に足を運んで実物に接する大切さを今さらながら実感しました。

 

普通は写真を撮ってはいけない座像も「どうぞどうぞ」ということで1回だけシャッター音を鳴らしました。

織部さん、無粋で申し訳ございません。

 

翌日は京都国立博物館限定の「雪舟展(雪舟展ではありません!と京博は言いますが)」鑑賞と、織田有楽斎の国宝茶室・如庵の写しの見学。

 

サントリー美術館に行ってから、名古屋にある実物の如庵を見る前の予行演習として行きたいと思っていました。

建仁寺達塔頭「正伝永源院」に念願の如庵はありました。

ここでも客が少なく、お寺のスタッフさんがいろんなことを教えてくださって本当に勉強になりました。

茶の湯講座で聞いていなかったことまで分かり、予行演習としての目的を完璧に果たせた気分です。

 

元はここに建っていたのよねぇ。

諸事情により、東京の三井家から名古屋に渡り、今も国宝として保存されているのは素晴らしいことです。

昔の財閥はホント、芸術文化に関する理解が深くて立派だわ。

大名茶人・松平不昧公は「芸術は個人や国のもでなく、全人類の宝」というようなことをおっしゃったとか。

集めたお宝を現代の私たちが見ることができる幸せをもたらしてくれたお金持ちに感謝! ですね。

 

今回も「着物で京都」を敢行し、すっかり慣れました。

何と言っても二日で2万歩以上歩く京都旅では草履が一番。

しかも、いつものことながら京都人は着物を着ていると親切になります。

二日とも小雨でしたが、だからこそ「お着物で京都に来てくださるなんて」と歓迎してもらえるわけです。

 

京博では学芸員さんから「こんなに空いてる日は滅多にないので」と耳元で囁かれ、回れ右して国宝「四季山水図巻」を二度見しました。

織部寺の方からは「秋も公開します。紅葉も素敵ですよ。よく撮影に使われます」とお誘いを受けました。

如庵に行く途中で暑くて一休みした本屋カフェでは、入り口からは見えない坪庭のある、いかにも京都な席に案内してもらえました。

 

GWの大混雑を覚悟していたのが拍子抜けするほど、どこも空いていた(私の行く場所が観光スポット的でない?)のはありがたかったけれど、

「京都、嫌われてるんです」とあちこちでスタッフさんにボヤかれました。

そんなことないですよ~。

今秋もぜひ「着物で京都」したいです。

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再びの京都大徳寺・聚光院

2023-03-09 | 旅行

前回、大徳寺を訪れたのは、五年半ぶりに公開される聚光院見学が目的でした。

素晴らしい襖絵に感動して行って良かったと思いつつ、途中雷鳴とどろく悪天候のため、狩野永徳の国宝の襖絵は

ハッキリとは見えませんでした。

 

見学者としては残念この上なかったのですが、気の毒なのはガイドさんも同様。

「あの部分に小さな鳥が飛んでます~」と言っても部屋が暗くて見えません。

説明に苦労されたことでしょう。

 

当然ながら部屋の中に入ることはできないし、建物自体が重要文化財なので釘など一切打てず、照明は最低限の小さな白熱灯が一つだけ。

これは茶室の「あるある」で釘一本打てずエアコンさえ設置できないため、襖や廊下の戸を開放して風を入れますが、

和服だと5月でも蒸し暑く天気の良い日は耐え難い暑さになります。

人間の都合なんて後回し、貴重な建物優先なのです。

 

私は事情が分かるので、仕方ないと思っていましたが、他の見学者は「え? どこどこ??」「全然見えない」と呟きながら回っていましたねぇ。

ガイドさんは何度も「暗くて見えないですよね~、ぜひまた別のお天気の良い日にいらしてください」とおっしゃいますが、地元民でないとそれは無理。

念のため、いつまで特別公開しているのか訊くと「1月の?日」と言われたように記憶していたのですが、私の聞き間違いで実は3月まで公開していたんです。

ならば行かねばなるまい! と出かけて今回ははっきりくっきり図柄の細部を拝見してきました。

 

いかにも狩野派! の線の太い絵もあれば繊細な花や鳥もそこかしこにあしらわれ、2回行っても全然飽きることはなく大満足。

 

また、前回は公開してなかった芳春院(1月7日~3月19日)も見てきました。

前田利家の正室まつ(芳春院)が創建した前田家の菩提寺で、ガイドさんによると女性が建立した寺は珍しいとのこと。

 

中にはまつさんのお綺麗な像が祀られていて、ガイドさんに「まつさんですよね?」と確認すると「そうですけど、あれは

NHK大河ドラマで『利家とまつ』が放送されたときに記念で作ったものなんです~」と説明されてビックリ!

京都って単に伝統を大切に古来の姿をそのまま守っているわけでなく、新しいものもどんどん取り入れて観光資源を充実させている

したたかな面があることを改めて感じました。

確かに真っ白で新しそうだった……。

 

いつも駆け足で大徳寺を回るため、寄りたいと願いつつ行けずじまいだった瑞峯院で正真正銘・大徳寺納豆を買えたのも嬉しい~。

大徳寺の修行僧が手作りして、瑞峯院受付に置いてあります。

看板など一切なし。

同行者から「疑ってたわけではないけれど、こんなところで売ってるの? と思ってたら本当に知る人ぞ知るって感じで置いてあるのね」

と感心されました。

 

大徳寺納豆はお干菓子などに練り込んで使われることが多く、私のお茶の師匠は「これでお茶漬けが最高♪」と大好物でした。

これまでも、瑞峯院では買えないまでも大徳寺の沿道にあるお店で購入してお土産にしていたのが懐かしい思い出です。

病気をされた先生に塩分のきついものはよろしくないため、今回は発酵食品好きの友人用に一つ余分に求めました。

 

いつでも行けそうな京都ですが、最近では「この先、何回京都に行けるかな」と考えるようになりました。

少なくとも、これまでのように「数えきれない」ほど行くことはもうないでしょう。

一回一回そのときをゆったり堪能したいものです。

 

次は「大徳寺曝凉展」に行けたらいいな。

毎年、お宝の虫干しをする日(10月第二日曜日公開)に合わせて出かける人も多いそうで、私はまだ一度も伺ったことがありません。

行けたらいいなでは行かないので、「行くぞ!」と目標を掲げて日帰りでも行って来ようと思います。

今年は10月9日です。

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着物で京都も三度目になりました

2022-12-31 | 旅行

秋の京都はほぼ毎年行きますが、記録しておかないといつのことか忘れてしまうため

一年を振り返り、備忘録として記しておこうと思います。

 

何しろ今回は、五年半ぶりに公開された大徳寺の聚光院を初訪問できたのですから。

事前予約制で、同行者が予約してなければ行っても入れないところでした。

危ない危ない。

他の期間限定公開のところは予約は不要なので、油断していました。

 

 

国宝障壁画の里帰り展示ということで特別に公開されたそうです。

あるべき場所に収まった絵の構図についてのご説明も聞けて勉強になりました。

 

中に入るときはルールで全員、荷物は預けて当然ながら撮影禁止。

禁止されなくても写真なんか撮ってる場合じゃないくらい、書院や茶室の至るところから目が離ませんでした。

 

なかでも、千住博画伯による書院の襖絵『滝』には本当に圧倒されました。

鮮やかなブルーが鮮烈で、襖と畳だけの大きな部屋がこれほど美しいとは信じられないほど。

NHKかどこかの番組で特集が組まれたときに見ましたが、実物は予想をはるかに超えるものでした。

 

ヨーロッパで見た、素晴らしいお城や美術館の贅の限りを尽くしたような部屋に負けず劣らずどころか、

簡素なのに大胆でスタイリッシュなこちらのほうがむしろゴージャスで離れがたく、最後の一人になるまで留まりました。

 

人数制限をしてガイドさんが丁寧に説明しながら、こちらからもあちらからもと角度を変えて間近で見るように

勧めてくれるため、茶室も隅々まで拝見できて、ちょっと感動したなぁ~。

 

これを見るだけでも大徳寺に行った甲斐があったというものですが、信長好きとしてはここに来たら

やはり「総見院」には寄らねばなるまい! と聚光院入場時間待ちの15分で立ち寄って信長公座像にご挨拶♪

こちらは特別公開でも予約不要ですしね。

 

さらに、京都国立博物館で開催されていた茶の湯展(10月8日~12月4日)にも出かけました。

利休生誕500年ということで、京都ではさまざまな催しが企画され、可能なら毎週末に行きたいくらいでしたが、

それは無理なんで特別展も紅葉もどちらも見られる日程を組んだわけです。

 

これはまぁ、すごい内容でした。

さすが京都ですなぁ。

 

私は月1回、茶の湯の文化を学ぶ講座に通っていて、そこの講師のお一人である東京芸大名誉教授でさえ

なかなかお目にかかれないとおっしゃる垂涎の茶道具をほぼ拝見してきました。

茶入も茶碗も国宝や滅多に出展されない希少なお道具がそこかしこに惜しげもなく展示され、あまりの多さに

夢中になってお茶もランチも忘れて見て回りました(ホテルの朝食を沢山食べていたので問題はナシ)。

 

完全非公開の国宝茶室・待庵を博物館内に再現、復元された利休が秀吉のために創った移動組み立て式の「黄金の茶室」も

同時公開で、「どないです?」と言わんばかりの京都の底力を見せつけられて圧巻でした。

これは東京ではできない……。

 

さらに旅行一週間前に偶然知った仁和寺での坂東玉三郎「晩秋の衣装展」!

「国宝級の華麗な逸品を多数展示」と謳ってあれば、これも絶対に外せないではありませんか~。

 

通常拝観とは別で、普段は参拝客が入れない仁和寺の御所庭園で催され、雨も結構降っていたせいか

何と展示会の客は私たち二人だけ。

ありがたい~。

二人とも着物だったため、受付の人が非常に優しくて「雨なのにお着物、素敵ですねぇ」とお願いしてないのに

私たちの写真まで撮ってくださいました。

 

こちらは写真撮影もOKなので、記念に数枚カシャッ。

衣装は歌舞伎座でこれも見た、あれも見たというものばかりで手を伸ばせば触れらるほどの距離でガラスもありません。

玉さんの一人語りの映像もあって、これにも釘付け。

はぁぁ~、なんて贅沢な時間。

 

あ、もちろん紅葉見物もしました。

仁和寺御所庭園の紅葉を渡り廊下から拝見。

通常こちらには入れないため、記念に一枚。

 

最近の京都の紅葉は今ひとつで、気候変動の影響でもうあの鮮やかな赤は見られないのかなとあまり期待していませんでしが、

今年は素晴らしく、京都に紅葉狩に行った他の人も同様の感想でした。

 

海外はリスクがあり過ぎて(帰国できないなんてことになったら大変だー)まだ難しいですが、国内でも行っていない場所は

たくさんあるので、来年も旅ができるように仕事を頑張ろうと思った次第。

 

「着物で京都」、さらには「着物でどこにでも!」を敢行するのが来年の目標です。

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旅先での楽しみ方

2020-09-13 | 旅行

「GoToトラベル」の対象に東京発着が含まれることになりそう、と報道されていますね。

 

ずっと我慢していたので早速申し込んで行くと喜ぶ人、まだ状況が分からないから

今、慌てて旅行する必要はないと懐疑的な人。

街頭インタビューで、さまざまな声を取り上げていました。

 

いろんな考えがあって、それが健全な状態だと思います。

ただ、高齢者の中には自分は出かけたくても家族に止められてどこにも行けず、

鬱になりそう、面白くないという方が私の周りには結構いらっしゃいます。

 

習い事関係などで年長者とのお付き合いが多いため、とても心配です。

どこにも出かけずコロナ太りしたというのはまだよいとして、気力が失せて食欲が減退し、

10キロも痩せたなどと聞くと、不穏……。

 

旅先であちこち出歩くことを考えると、確かにご家族の不安は理解できます。

だからこそ、あえてホテルライフを満喫する手もあるのではないでしょうか。

 

私の母もどこにも出かけず退屈しているというので、今回、新幹線で素早く移動し、

ホテルでおこもりする計画を立てて、ちょっとだけ北上してみました。

自宅→駅→ホテルの往復で、ホテルから一歩も出ずに帰路につくプラン。

 

まだまだ暑い首都圏と比べて少しは涼しいかと思いきや、昼間の気温はあまり変わりません。

でも、建物全体が快適な温度に保たれているのがホテル滞在の楽しみの一つです。

お部屋でテレビを見たり、サロンでシャンパンをいただいたり、と優雅なひとときを

過ごしているうちに夕方ともなればやっぱり涼しい!

 

何といっても、非日常的ホテルの部屋はまったりできて最高です。

カーテンやベッド、どれを眺めてもお姫様気分になれますもの。

和室も付いていて母は一人で布団で休み、お互いを気にせず快眠できたのもありがたや~。

 

豪華ディナーを堪能し、自宅では望めない色んなものが少しずつ盛られた朝食膳を食べ、

ランチまで三食、全てホテルで済ませました。

食事の用意や後片付けをしなくて済むだけでも、ああ、贅沢♪

 

また、このご時世、屋外に出なくても楽しめる体験プランをホテルが豊富に用意し、

少人数で参加できるように工夫していたのが素晴らしい~。

 

私たちは幸い1組で、コーヒー焙煎体験をしました。

この暑い中、焙煎なんて火を使うコースは避けられたのかもしれませんが、

コーヒー好きの母は大喜び。

 

温泉地でもあるため、私は1泊なのに3回も温泉に入りました~。

ホテル内の朝市で地元の珍しい野菜や食品を買えるのも楽しく、最近はホテルで

「道の駅」が出張販売しているところもあるそうです。

 

わ~い、久々にお目にかかる「おきな餅」。

家族への土産は、ご当地限定販売「柿の種」で。

 

日頃の鬱憤を晴らすかのように、母はお土産を買いまくっていましたね~。

なぜ、病院の先生やスタッフにまで??

最近のイベントは通院しかないからのようで……。

 

会社員時代はノルマのように年1回は必ず海外旅行に出かけて、世界遺産や美術館など、

時間を惜しんで歩き回りました。

そんな旅のスタイルは当分叶いそうにありませんが、だからと言ってこもってばかりでは

つまらない。

 

街頭インタビューで「何もしないうちに夏が終わった」と嘆く若い女性の声が紹介されていて

「そうだよねぇ」と大いに共感を覚えました。

自分の頭でしっかり考えて、ささやかな楽しみを追求する自由は諦めたくありません。

 

旅行の二日後に届いた母からのメールには、病院でお土産を渡すとこちらが恐縮するほど

喜ばれ、「お肌ツヤツヤですよ~」と若いスタッフさんに絶賛されたと。

帰宅しても続く女王様気分……。

 

「ツヤツヤなら通院の必要はないのでは?」と突っ込みを入れたくなりますが、

満足そうな文面を見て少し親孝行ができたかなと私も幸せな気分になれたので、

「まっ、いいか」と感じた夏の終わりの旅でした。

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桜と雪と富士山と

2020-03-16 | 旅行

桜の開花宣言があったというのに首都圏では季節外れの雪。

いろいろと荒れてます……。

 

冴えない雰囲気を吹き飛ばすために霊峰富士のご利益にあずかろうと思い立ち、

小旅行に行って参りました。

 

現地では雪が地面にうっすら積もっていて、「もしやこれは昨日の雪?」と

ホテルの人に尋ねると「昨日一日で積もりました」とのこと。

暖冬でしたものねぇ。

 

しかし、そのお陰で富士山が冠雪していて、何てラッキー♪

初日の到着直後は少し雨が降っていたため、富士山は見えず、夕方になったらどうだろと

テレビの大相撲で盛り上がっている間に、窓の外に真っ黒な妖しい富士山がヌッと

立ち上がり、慄きました。

 

富士山って見ようによっては不気味な雰囲気で、少し怖く感じます。

ホテルレストランでスタッフの方にそんな話をすると、驚いた顔で

「富士山というと美しいとか立派だとばかり言われますが、実は地元の私も時々、

そう感じることがあって、月に照らされた夜の富士山を見たりするとドキッとするんです」と

賛同してくれました。

 

翌日は快晴で帯状の雲がかかることがあっても、それもまた風情があり、

純粋に美しさを鑑賞できました。

一瞬にしてその表情を変えるのが、この山の魅力ですね~。

朝のニュースを見ていたら、桜の開花時期に雪が降るのは50年ぶりだとか。

 

帰宅すると、昨年いただいた枝垂れ桜がベランダでひっそり1輪、開いていました。

出かける前は確かに咲いていなかったのに、「あのぉ、私も咲いているんですけど。お忘れなく」

と言わんばかりの開花宣言?

枯れずに今年も花をつけてくれて、ありがとう~。

 

名実ともに早く、明るい春になりますように。

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