こちらの続きです。
・米国ダレス国務長官に恫喝され4島返還主張から後に引けなくなった。
これは、いわゆる「ダレスの恫喝」と呼ばれる、1956年8月19日に当時のアメリカ国務長官だったジョン・フォスター・ダレスが、ソ連と平和条約の交渉中だった日本の外務大臣だった重光葵に
とにかく千島のソ連帰属を認めるということは認められない。いわんや択捉・国後まで含めて認めることなどは認められない。もしも日本がそういう態度をとる場合には、サンフランシスコ講和条約の第二十六条を注意してもらいたい。サンフランシスコ条約不参加の国とのあいだには、サンフランシスコ条約と同一の内容で日本が講和するのが原則であって、もしも条約で規定している以上に、その国に日本が譲歩するというならば、すでに条約を結んでいる国は日本に追加の代償を請求することができる
高野雄一『国際法からみた北方領土』(岩波ブックレット)P42より
と言ったとされるものです。
この時、ダレスは
もし千島をソ連領として認める、いわんや択捉・国後まで認めるという場合には、たとえば沖縄をアメリカが併合することだってあり得る
(上掲書P42より)
とも言ったとされ、重光葵は相当に腹を立てたようです。
重光は、当時日ソ国交正常化の全権として交渉にあたっていた松本俊一に、その憤懣を語っています。
重光外相はその日ホテルに帰ってくると、さっそく私を外相の寝室に呼び入れて、やや青ざめた顔をして、「ダレスは全くひどいことをいう。もし日本が国後、択捉をソ連に帰属せしめたなら、沖縄をアメリカの領土とするということをいった」といって、すごぶる興奮した顔つきで、私にダレスの主張を話してくれた。
このことについては、かねてワシントンの日本大使館に対して、アメリカの国務省からダレス長官が重光外相に述べた趣旨の申し入れがあったのである。しかしモスクワで交渉が妥結しなかったのであるから、まさかダレス長官自身がこのようなことをいうことは、重光氏としても予想しなかったところであったらしい。重光氏もダレスが何故この段階において日本の態度を牽制するようなことをいい、ことに米国も琉球諸島の併合を主張しうる地位に立つがごとき、まことに、おどしともとれるようなことをいったのか、重光外相のみならず、私自身も非常に理解に苦しんだ。
松本俊一『日ソ国交回復秘録』(朝日新聞出版)P125~126
では、重光外相、松本全権をはじめとするソ連との国交正常化交渉に当たっていた政治家たちは、この「ダレスの脅し」に屈して、それまでの方針を変更し、急にソ連側に対して「四島返還」を要求するようになったのでしょうか?
実は1955年6月にソ連との国交正常化交渉がスタートした当初より、松本俊一日本側全権は歯舞諸島、色丹島、千島列島南樺太が歴史的には日本の領土であるということを前提に主張していました。
これは松本俊一全権が1955年6月7日に、ソ連側のマリク全権に手渡した覚書にも明記されています。
該当箇所を抜粋します。
(3) 歯舞諸島、色丹島、千島列島及び南樺太は歴史的にみて日本の領土であるが、平和回復に際しこれら知識の帰属に関し隔意なき意見の交換をすることを提案する。
『日ソ国交回復秘録』P26より
それを踏まえて1955年8月16日に日本側がソ連に提出した条約案にはこうあります。
(言うまでもなく「ダレスの恫喝」より以前のものです)
第五条
一 戦争の結果としてソヴィエト社会主義共和国連邦によつて占領された日本国の領土のうち、
(a) 択捉島、国後島、色丹島及び歯舞諸島については、この条約の効力が生じた日に日本国の主権が完全に回復されるものとする。
(B) 北緯五十度以南の樺太及びこれに近接する諸島並びに千島列島については、なるべくすみやかにソ連邦を含む連合国と日本国との間の交渉によりその帰属を決定するものとする。
『日ソ国交回復秘録』P205 「附属資料」より
さすがに、日本側としてもサンフランシスコ平和条約で正式に放棄している南樺太、「千島列島」の領有権は主張していませんが、同地域が「帰属未定」であるとの判断は示しています。
「ダレスの恫喝」と呼ばれる、日ソ国交回復交渉に対するアメリカの介入は、あくまでも日ソ間の交渉の末に二島返還に落ち着きかけた時に行われたものであって
「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めたわけではないんです。
ネットに流布された情報ばかりを信じるのではなく
ちゃんと参考書籍くらいは読みましょう。
・米国ダレス国務長官に恫喝され4島返還主張から後に引けなくなった。
これは、いわゆる「ダレスの恫喝」と呼ばれる、1956年8月19日に当時のアメリカ国務長官だったジョン・フォスター・ダレスが、ソ連と平和条約の交渉中だった日本の外務大臣だった重光葵に
とにかく千島のソ連帰属を認めるということは認められない。いわんや択捉・国後まで含めて認めることなどは認められない。もしも日本がそういう態度をとる場合には、サンフランシスコ講和条約の第二十六条を注意してもらいたい。サンフランシスコ条約不参加の国とのあいだには、サンフランシスコ条約と同一の内容で日本が講和するのが原則であって、もしも条約で規定している以上に、その国に日本が譲歩するというならば、すでに条約を結んでいる国は日本に追加の代償を請求することができる
高野雄一『国際法からみた北方領土』(岩波ブックレット)P42より
と言ったとされるものです。
この時、ダレスは
もし千島をソ連領として認める、いわんや択捉・国後まで認めるという場合には、たとえば沖縄をアメリカが併合することだってあり得る
(上掲書P42より)
とも言ったとされ、重光葵は相当に腹を立てたようです。
重光は、当時日ソ国交正常化の全権として交渉にあたっていた松本俊一に、その憤懣を語っています。
重光外相はその日ホテルに帰ってくると、さっそく私を外相の寝室に呼び入れて、やや青ざめた顔をして、「ダレスは全くひどいことをいう。もし日本が国後、択捉をソ連に帰属せしめたなら、沖縄をアメリカの領土とするということをいった」といって、すごぶる興奮した顔つきで、私にダレスの主張を話してくれた。
このことについては、かねてワシントンの日本大使館に対して、アメリカの国務省からダレス長官が重光外相に述べた趣旨の申し入れがあったのである。しかしモスクワで交渉が妥結しなかったのであるから、まさかダレス長官自身がこのようなことをいうことは、重光氏としても予想しなかったところであったらしい。重光氏もダレスが何故この段階において日本の態度を牽制するようなことをいい、ことに米国も琉球諸島の併合を主張しうる地位に立つがごとき、まことに、おどしともとれるようなことをいったのか、重光外相のみならず、私自身も非常に理解に苦しんだ。
松本俊一『日ソ国交回復秘録』(朝日新聞出版)P125~126
では、重光外相、松本全権をはじめとするソ連との国交正常化交渉に当たっていた政治家たちは、この「ダレスの脅し」に屈して、それまでの方針を変更し、急にソ連側に対して「四島返還」を要求するようになったのでしょうか?
実は1955年6月にソ連との国交正常化交渉がスタートした当初より、松本俊一日本側全権は歯舞諸島、色丹島、千島列島南樺太が歴史的には日本の領土であるということを前提に主張していました。
これは松本俊一全権が1955年6月7日に、ソ連側のマリク全権に手渡した覚書にも明記されています。
該当箇所を抜粋します。
(3) 歯舞諸島、色丹島、千島列島及び南樺太は歴史的にみて日本の領土であるが、平和回復に際しこれら知識の帰属に関し隔意なき意見の交換をすることを提案する。
『日ソ国交回復秘録』P26より
それを踏まえて1955年8月16日に日本側がソ連に提出した条約案にはこうあります。
(言うまでもなく「ダレスの恫喝」より以前のものです)
第五条
一 戦争の結果としてソヴィエト社会主義共和国連邦によつて占領された日本国の領土のうち、
(a) 択捉島、国後島、色丹島及び歯舞諸島については、この条約の効力が生じた日に日本国の主権が完全に回復されるものとする。
(B) 北緯五十度以南の樺太及びこれに近接する諸島並びに千島列島については、なるべくすみやかにソ連邦を含む連合国と日本国との間の交渉によりその帰属を決定するものとする。
『日ソ国交回復秘録』P205 「附属資料」より
さすがに、日本側としてもサンフランシスコ平和条約で正式に放棄している南樺太、「千島列島」の領有権は主張していませんが、同地域が「帰属未定」であるとの判断は示しています。
「ダレスの恫喝」と呼ばれる、日ソ国交回復交渉に対するアメリカの介入は、あくまでも日ソ間の交渉の末に二島返還に落ち着きかけた時に行われたものであって
「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めたわけではないんです。
ネットに流布された情報ばかりを信じるのではなく
ちゃんと参考書籍くらいは読みましょう。
cel********です。
知恵袋の↓でのやり取りについて…
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11205736441
質問と離れたやり取りを、回答者同士でするのはあまりよろしくないのだろうな、と思っていましたが、以前にこのブログを見たのを思い出しました。
で、関連する記事が確かあったような気がする、と思いながら探している内に、私がお伝えしたい事の『入り口』としては良い記事を見つけました。それがこの記事です。
思い切りつづめると、
知恵袋のあるベストアンサーの中にあった、
米国ダレス国務長官に恫喝され4島返還主張から後に引けなくなった。
と言う部分は、
「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めたわけではない
ので
『ネットに流布された情報ばかりを信じ』て、(そんな事を知恵袋で回答している暇があれば…?)
ちゃんと参考書籍くらいは読みましょう
って事で良いですかね…
何回か読み直してもそうとしか理解できませんので、取り敢えずそうだとして、
米国ダレス国務長官に恫喝され4島返還主張から後に引けなくなった。
と言う文章は、
「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた、って主張していますかね…
私にはそう言う意味の日本語には理解出来ません。
むしろ、『後に引けなくなった』と言うのは、
四島返還を要求していたのが、その《後》にダレスに恫喝されて、引っ込めらなくなった(実は引っ込めたかったが…)
と言う意味と思いますが…
例えば、デジタル大辞泉の『後(あと)に引け◦ない』の解説に
~~
やめられない。また、譲歩できない。「自分で言い出した手前、―◦なくなった」
~~
とある中の例文は、自分が言い出した方が先で、後に引けなくなった方が時間的には後ですよね…。言い出した直後かも知れませんが…
これ、話が根本的に噛み合ってない、って事はないですかね…
よりストレートな言い方をお許し頂ければ、第三者から見ると『誤爆』にしか見えないのですが…
人間には様々な認知バイアスがあり、面と向かってのコミュニケーションでも誤解が生まれる事はあり得ますよね…
まして、文字だけでやりとりすると、そのリスクは更に高まる、と言うのもご存知の通りです。
が、ネットでは、通常は文字のみのやりとりです。せめて、文字に書いてある通りに理解しないと、無意味なコミュニケーションになってしまうのではないか、と思いますが、いかがでしょうか…
>「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた、って主張していますかね…
→いえ、当該投稿者であるasaさんに直接確認しましたけど、ご本人はそのように主張していることを認めていらっしゃいましたよ。
ちゃんとご本人に確認させていただいております。
ついでにいうと1955年と1956年についての勘違いがあったことも認めてくださいました(笑)。
まあ、asaさんとしては「日ソ中立条約を先に破ったのは日本」というところは最後まで譲れないようでしたけど、基本的には紳士的に応対いただいております。
知恵袋でやり取りしましたので、当該質問も探せば見つかるはずです。
まさかと思いますが、私が確認もせず、一方的な思い込みでこのようなことを書いたと思っていらっしゃるんですか?
だとすると、ある意味失礼な話ではありますね。
(実はブログで取り上げようかと思っていました)
確かに我が国は「ユジノサハリンスク」に領事館を開設していますが、ここのホームページ
//www.sakhalin.ru.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
は外務省サイトとリンクされていて、たどっていくとこちらを見ることもできることはご存じでしたか?
//www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/topic.html
>サンフランシスコ平和条約上、南樺太及び千島列島の最終的な帰属は将来の国際的解決手段に委ねられることとなっており、それまでは、南樺太及び千島列島の最終的な帰属は未定であるというのが従来からの日本の一貫した立場です。
→ロシア人でも日本語学習者ならこれを読むことはできますし、現に少なくないロシア人が日本国がロシアのサハリン、クリルに対する主権を認めていないことを知っています。
(勿論、不当であると考えていますけどね)
>ちゃんとご本人に確認させていただいております。
↓ですかね。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11202974891
「ダレスの恫喝」に関する部分についてはかなり繰り返し読みましたが、asa氏が『「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた』と言う主張をしていた事が《確認》できるのはどこら辺なのか、私には推測が出来ません。
率直に申し上げて、話が噛み合っていない可能性がある部分が、『ダレスの恫喝』に限ればかなりあるかも…、と思えますが…
(『ダレスの恫喝』以外に関する部分は一二回読んだだけですし、今の話題には関係ないので、ここではどっちともコメントしません)
例えば、私は、こちらのブログで、あなたが、
asa氏の主張は
「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理矢理四島返還を主張し始めた』
と言うもの、
と理解している事は知っています。私は…
一方、↑のQ&Aで『他にあなた様に連絡する手段がないので』で始まっている、って事は、あなたは、asa氏かこのブログを見ていない前提で考えている、と理解します。合理的推定と思います。(勿論、これ以外にも、あなたが別にasa氏にコンタクトした、という事ならば、また話は別ですが…
が、いずれにせよ、(取り敢えず、現状の表示をそのまま信じるならば)1月31日時点でこの頁がUPされいるという事は、1月31日時点で、あなたは、
asa氏の主張は
「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた』
と言うもの、
と理解していたのは間違いないのでしょう。
そして、↑のQを投稿した時点でもそうなのでしょう。
深沢明人のブログのURLをQに入れたのも、asa氏に『ダレスの恫喝があって、初めて四島返還要求をしたのではない』事を理解して貰おうとしての事でしょう。
因みに、私だったら、
自分で「ダレスの恫喝で日本が四島返還論に転じた」と思っていたのならば、深沢明人のブログを紹介されれば、その点に対する批判、と理解するでしょう。
が、そう思っていなかったら、単に
>例えば「ダレスの恫喝」について
>https://lite.blogos.com/article/325944/
と言われただけでは、自分の主張のどの部分が批判されているのかわからない、と思います。(まず、ここが話が噛み合っていないかも…、という点です)
が、asa氏がどちらだったかはともかくも事実としては、あなたが、
『ダレスの恫喝』があって始めて日本は四島返還の主張をしたんじゃないだろ?
と言う点を指摘している、と理解出来た、と仮定した上で進めます。
そうすると…
『ダレスの恫喝に関して申しますと、質問者さんがご紹介されましたブログの内容は承知しております。従いましてあたくしとしては「後には引けなくなった」と表現したところでございますが…』
と言うのは、
深沢明人のブログの内容は知っていて(つまり、ダレスの恫喝以前から四島返還論はあったのを知った上で)、自分は『後には引けなくなった」と表現したのだが…
と読むのが、普通の解釈じゃないですかね…。
「ブログの内容は承知しております。従いまして…と表現したところでございますが…」と言っているのですからね…。『ブログの内容は知っているけど、それは間違い』と思っていたら、「従いまして…」とはフツー言わないですよね
が、それでもあなたは、
>少なくとも日本側全権だった松本俊一は、その交渉当初より国後、択捉は日本側領土と主張していますね。
>私は「ダレスの恫喝」自体は否定していませんよ。
>そうではなく、それにより日本国政府が見解を変えたのだというなら
>それは「嘘」だと言っているだけです。
と仰っています。
これも、話の流れとしては、あなたとしては(ダレスの恫喝で)「二島返還から四島返還に見解(より正確には意味を伝えるには“要求”というべきか?)を変えた」というのが嘘、と仰っているのでしょう。(でないと、『ちゃんとご本人に確認』した、という最終的認識に到達していないでしょう、多分…)
が、asa氏の返信とあわせて読むと、話は噛み合っているのだろうか、(合っていないと断言はしませんが…)、う~む、とは感じますね。
また、ここでも「見解を変えた」としか仰っていないので、あなたの指摘が、(見解のどの部分を変えたか、に関しては)asa氏に正しく伝わっていない可能性もあるかと思いますが、ここでもそれが正しくasa氏に伝わったとします。そうすると、asa氏の…
>ダレスの恫喝で変わったのは
(中略)
>ダレスの恫喝を経て国後島・択捉島が千島列島では
>無くなったことでございます。
と言う発言は、「自分は、要求が二島から四島に変わった、と言っているのではなくて、国後・択捉を千島に含めない様に変わった、と言って居るのだ」って事に解釈するのが自然ではないですかね…。
話がちゃんと噛み合っているならば…
いい加減長くなったので端折ると、『ダレスの恫喝の結果、国後・択捉が千島列島から外れた』と言う主張の間違いは、asa氏は明らかに認められていますよね。
『なるほどあたくしが年を錯覚していた件に関しては了解いたしました。日本政府が愚かな解釈変更をした動機に関してあたくしの中では釈然としていなかったのですがShpfiveさんのお話を伺い、日本政府の中ではダレスさんの恫喝の前から解釈の変更は画策されていたとその辺は理解いたしました。』
という部分で…
それは良ぉ~くわかるのですが、これは「国後・択捉は千島か否か」の《解釈》変更がダレスの恫喝以前にあった事を認めた発言ではあっても、「二島返還から四島返還への《要求》の変更」がダレスの恫喝以前か以降かについては、どっちとも何も言っていませんよね…。asa氏の『解釈の変更』とは、その前からすると、明らかに「国後・択捉は千島に入るかどうか」ですよね。
>本来であれば日本政府は従来解釈どおり、国後島、択捉島の南千島と歯舞群島・色丹島の返還を求めるところでありましょう。(中略)しかしながらダレスさんの恫喝を受けてそれでは困るから、日本政府は必死の覚悟を以て国後島・択捉島は千島列島ではないなどと言い出したのではないでしょうか。
これも、主張の仕方の違い、つまり『南千島と千島ではない歯舞・色丹』か『四島すべて千島では無い』かの違いを意識していますよね…
『それで』、なのかどうか私にはわかりませんが、あなたは、
>少なくとも「ダレス恫喝」により、日本国政府がそれ以後、急に四島返還をソ連に要求することになったというのは事実とは異なります。
>このあたりはよろしいでしょうか?
と再確認を求めていますが、返事もなく、かつ、この後は「ダレスの恫喝」自体が話題にならないままやりとりが終っています。
仮に、asa氏が最初から『ダレスの恫喝で四島返還に変わった、なんて言ったつもりはない』というのであれば、(読む限り、そうだったとしても矛盾する発言は見つかりません)、わざわざ「よろしいです」と返事をしなくても、少しも不思議では無い、と思いますけどねぇ…
ただ、根本的な話としては、このQ&Aは(あなたがやり取りの中で時折イラつかれている様に見えますが)、話がちゃんと通じていたのか、という懸念は拭えません。
さて…
>>「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた、って主張していますかね…
>→いえ、当該投稿者であるasaさんに直接確認しましたけど、ご本人はそのように主張していることを認めていらっしゃいましたよ。
>ちゃんとご本人に確認させていただいております。
どこで、でしょうか…?
むしろ、話がちゃんと噛み合っていたのなら、逆の様に読めますが…
話が噛み合っていないとしたら、様々な可能性は考えられるとは思いますので、噛み合っていない可能性が充分あるやりとりを読んだ今では、「誤爆した」のは私であって、あなたではない《可能性》は認識しております。
つまり、話がちゃんと噛み合っているなら、asa氏の主張は「ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた』ではない、と考えるのが妥当だろう。
しかし、「そもそも噛み合っていない」可能性も充分ある(そうだとすると、もはや、何がホントなのかよくわからん)
って事なので、今回話題にしたQ&Aも含めれば、『第三者から見ると誤爆に《しか》見えない』という発言は撤回します。
話が通じてなかったとしたら、と考えると、何とも言えない、といったところですから…
仮に、asa氏が『ダレスの恫喝」があったから、急に日本側が無理やり四島返還を主張し始めた』と主張しているつもだったとしたら、誤爆したのがあなたではなく私ってことになるので、それなら、誠に申し訳ない事をした事になる、とは思います。(これ以上は、asa氏の考えがどうだったか、を検証する価値を私は感じませんが、そちらにはそちらのお考えはあるかと思います。)
で、結局、何が言いたいか…
文章は文章どおりに解釈した方が良いし、他人も文章どおりに解釈すると思われた方が良いのでは無いでしょうか…
少なくとも、今回長々私の解釈を語ったQ&Aについては、これでどこが「確認した」事になるのかわかりません。
(追伸)
長々書いてきて申し訳ありませんが、話の展開上、こちらでは『Yahoo!知恵袋で見かけた南樺太、千島列島、北方領土の「帰属先」についての釈然としないベストアンサー』の方に移らせて頂きます。また、この頁に戻らせて頂く事はあるかも知れません。反応されるかどうかは勿論そちらのご自由です。
(まあ、改めて読んでみたら一番決定的な返信が消えていましたけど)
であるなら
それ以上は議論する気はありません。
そういう種類の議論なら、しても意味はないと思いますので。
なおasaさんに限らず
日本国政府が「ダレスの恫喝」により、急に四島返還を主張しはじめたという主張はよく見かけますけど
(当然、それ以前は四島返還を主張していなかったという前提での話であることをお断りしておきます)
これは、主にネットで広まっている「デマ」です。
日本国政府が正式にソ連に対して択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島の返還を要求したのは、少なくとも1955年8月30日まで遡ります。
>ダレスの恫喝で変わったのは
今までは国後島・択捉島は千島列島であったのに
ダレスの恫喝を経て国後島・択捉島が千島列島では
無くなったことでございます。
あたくしは樺太千島交換条約のフランス語正文の誤訳を元に解釈変更するなど、日本政府は愚かなことをしたなぁ…と思います。あたくしはなぜ国後島・択捉島が千島列島ではないと言い張れるのか、不思議でございます。
あたくしはフランス語が読めませんので定かなことは分かりませんが、仮に百歩譲って、国後島・択捉島が千島列島に「入る」「入らない」と2つの解釈が成立する余地があったとき、果たしてどちらが正なのか?
それは、今まで培ってきたもの、今まで主張してきたもの、条約が結ばれた時点の見解が正でありましょう。それが、
明白な間違いがあって訂正されたというなら分からぬでもないですが有効的な説明をあたくしは聞いたことがございません。
2019/02/06 07:38
→あえてコメントはつけません。
が…
いやぁ、参りました…
>あくまでも参考としてasaさんの返信を一部引用します。
(中略)
>→あえてコメントはつけません。
>asaさんの回答を「返信も全部含めて」、ちゃんと読みましたか?
(まあ、改めて読んでみたら一番決定的な返信が消えていましたけど)
>であるなら
>それ以上は議論する気はありません。
>そういう種類の議論なら、しても意味はないと思いますので
読んでいるから、あなたへのコメントに引用したのですけど…
私が、その部分を引用した上で
asa氏は『ダレスの恫喝で、国後・択捉を千島列島に含める様な《解釈の変更》をした』と主張したのは確かで、それが間違いだ、と言う事をあなたの指摘で認めた、
そこまでは確かだが、もし、asa氏が、
自分の過去の回答について、
あなたから
『ダレスの恫喝で、日本政府の《要求》が二島返還から四島に変わった、と言う回答は間違いだ』
と言う主旨を含む指名質問を受けている
それを理解していたなら、言い換えれば、あなたとasa氏の間で話が噛み合っていたなら、
このやりとりからは、asa氏はあなたに対して、
『自分は、ダレスの恫喝で日本の要求が二島返還から四島返還になった』とは思っていない
自分は、国後・択捉を千島に含めると言う日本政府の解釈に関する主張が変わった、そう考えている
と言う様に、第三者からは読めるのですが…
それが私の前回のコメントですよ。
あなたとasa氏のやりとりは、日ソ中立条約の部分などは一二回ですが、ダレスの恫喝に関する部分は何回も何回も読み返しましたよ。あなたが確認した、と言うから…
が何回読み返しても、あなたが『asa氏の主張は、ダレスの恫喝で日本政府の要求が二島返還から四島返還に変わった』事を確認した、って一体どこで??、話が噛み合っていたら、むしろ真逆じゃないか、それをあなたに理解して貰おうと、引用も説明も付けて、コメントしたんですよ。
それを、私が引用した部分をそちらから『あえてコメントはつけません。』と言われて、読んだのか?、読まずに言っているなら、それ以上は議論する気はありません、ですと???はぁ?
削除された返信に何が書いてあったかわかりませんし、前回コメントに書いている様に…
asa氏とあなたが話が噛み合っていたなら、あなたが『asa氏がダレスの恫喝で日本の要求が二島返還から四島返還に変わった、と主張している』と思い込んでいたのは間違い、って事がわかった
って事になるだろうが、
どうもちゃんと話が噛み合っていたとは思えないので、あなたの思い込みの間違いが確認出来た、とも断定出来ない、
そう言っているのですけどねぇ…
が、あなたが他人が言っている事を読みもせずに、自分の思い込みで平気で断定的に語る人だ、ってすごぉ~く良くわかりましたよ、頂いたコメントで…
ですので、確かにこれ以上のやりとりは無駄なのでしょう。
が、もう少し、客観的に自分が書いた文章を読んだ方が良いのではないですかね…
あなたが自分では言ったつもりになっていても、他人にそれが一回で伝わるとは限らない、相手の反応がずれていたら、それは自分の言ったつもりの事が伝わっていないかも…、ってね。
asa氏への指名質問で、asa氏は『ダレスの恫喝で日本の要求が二島返還から四島返還に変わった』って主張を自分は確認した、それは検索して読めばわかる、って言われても、何回読んだって逆の結論の可能性が高いが断定出来ない、って事にしかなりませんよ。
ついでに言えば、
前々回のコメントにある
>まさかと思いますが、私が確認もせず、一方的な思い込みでこのようなことを書いたと思っていらっしゃるんですか?
ですが、ネットに限らず、相手に確認せずに一方的に他人の主張を非難する、なんて良くある話なんで、あなたが自主規制するのはご自由ですが、あなたがそれをやったと私が仮に思っても、世間一般の常識では別に私があなたに失礼な事をした、って事にはならない、と思いますね。
世間一般のマナーと言うか常識は、
確認は必要ではない。その非難が、第三者目線では思い込みに基づいたものだったら、思い込んだ方が笑い者になるだけ
だと思いますけどね。
だから、あなたは、勿論私に確認なんてせずに、『Yahoo!知恵袋で見かけた南樺太、千島列島、北方領土の「帰属先」についての釈然としないベストアンサー』で、全く的外れな思い込みで勝手に私の回答の意味を解釈して、
>この方はサンフランシスコ平和条約について、きちんと理解しているのでしょうか?
>私は、少なくともこの部分に関する限り、理解出来ていないと思います。
>国際法についての理解が足りない回答であるとして評価は出来ないと、ここはハッキリ言わせてもらいます。
とか自信満々で語っていても、別に失礼だとは思いませんよ。滑稽ではあっても…
ただ、それをやった相手の私に対して、『確認せずに思い込みで書いたとでも思ったのか、それは随分失礼な話だ』とか言ってしまうのは、滑稽を通り越して、もはやコメントし難いですね。
他人の書いた文章を普通の日本語としてそのまま解釈する事に加え、自分の言っている事を第三者目線でも考える、って習慣を少しは付けた方が良くはないですかね…