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摂食指導の思い出③ 口の中のマッサージと舌の訓練

2011-09-15 00:10:17 | 天音ちゃんから学ぶ事
長々続いております、娘の事の思い出話です。
この数日は、
摂食障害と診断され、摂食指導を受けて勉強した事を書いています。

昨日は、離乳食開始の食器(スプーン)の選び方のお話。

今日は、食べる前におこなう、
口周りの筋肉をほぐして
食べる動きを楽にしたり促がす訓練のお話です。

摂食指導とは、摂食障害がある本人も指導を受けますが、
我が家の場合は、哺乳障害→摂食障害なので
受ける娘さんは赤ちゃんでしたので、
介助する私達両親の勉強になりました。



自分の好む形態の食事と、大丈夫な使用感のスプーンを手に入れて、
ちょっと「食べる事が好き♪」になった娘さんですが、
形態とスプーンだけで、そうなった訳ではありません。


同じ日に教えてもらった事に、
「口の中のマッサージと舌の訓練」も大きなポイントになりました。


呼吸の確保のために、口からの哺乳を止めていました。
でもまるっきり止めた訳ではなく、
ほんの少しですが、哺乳瓶から飲むようにして、
「口を使う事」を忘れないよう努力はしていましたが、
やっぱり口周りの動きはよくありませんでした。

ムギュ~と、こじ開けるのも一苦労なくらい唇はとじられますけれど、
小さな体で、理解も難しい年頃に
色んなストレスを受けていたに違いなく・・・

筋肉って、使わなかったり、過剰なストレスで強張るんですよね。
それは、口の周りの筋肉でも同じにおきるのです。
筋肉ガチガチでは動きが悪く、食事だって楽じゃないはずです。

「ですから、口腔内を揉みほぐしてあげましょうねぇ。」と。

口腔内マッサージの仕方

・まず、爪はきっちり切って下さい。
・マッサージしてあげる人(うちはママ)はよく手を洗って清潔にします。
・娘さんの目の高さで、ママの顔がよく見える前に座って
・お口あ~ん♪と、娘さんが真似するように促しながらぁ
・人差し指を娘さんの口に入れ、ほっぺを内側から円を描くようにマッサージします。
・片方10回くらいで両側マッサージできたらば、
・まだ歯の生えていない歯茎を、歯ブラシみたいに指でマッサージ。

これを食事前に必ずやる事。
だいたい、3分~5分くらいの時間で終わります。

娘さん、泣き叫んでましたねぇ~。
歯が生えてないし噛む力も弱かったので、
噛まれたところで痛くもなかったですけれど、
歯が生えてからは、私の指が危険過ぎてやめましたが、
下の前歯が生えてくるまでの4ヵ月くらいの間だったかな?
毎食毎食、繰り返していました。


このマッサージは、口周りの筋肉をほぐす事と
敏感な口腔内の過敏を無くす訓練でもありました。


口の中だけでなく皮膚の過敏は、
優しくなでる方が不快な刺激になるとの話でした。
そして、「慣れ」はあるので、根気よく触り続ける。

優しくなでる方が不快な刺激です。
円を描く動きですけれど、指を強く押し当て、
一ヶ所ずつ指圧するように撫でていました。

歯茎は気をつけねばなりません。
その下に歯があるかもしれませんから、
あんまり強いと痛い刺激になってしまいます。

泣き叫んでましたから、すぐに食事になりません。
出来るなら、マッサージをして口周りが柔らかくなったベストな状態で食べさせる。
そんなの無理な話だ・・・
余計ストレスなんじゃないか?と、私も泣きそうな気持ちになりましたけれど、
根気よく続けているうちに、不快感が減ってきたのか?
入れられた指を噛むのが楽しくなったのか?
(歯が生える前で痒かったでしょうに、歯固めは嫌なので指が代わり?)
そのうちマッサージ後でもすんなり食事をするようになっていました。

もちろん、私の指に乗せた物も口に入れて舐めれるようになっていました。

赤ちゃんと言うのは、本当にまっさらで、
機能の損傷や変形などで、どうにも無理な場合以外は、
繰り返し教えてあげる事で、
受け入れて、慣れて、
出来るようになる事があるのだと体感しました。



もう1つ教えてもらったのは「舌の訓練」

これは、娘さんの自分の意思でして貰わないとなりませんでした。

で、やり方。

・ミルキーを用意
甘いキャンデーならなんでも良いのですけれど、
ミルキ~はママの味~♪って事で、
コレを使うと皆良い反応をするんですよぉ♪とお勧めされました(笑)

・下唇をペロ~んとめくって、下唇内側にキャンディーを塗りたくる。

これだけ。

1つ、注意点があります。

下唇ぺろ~んとすると、
ちょうど真ん中に筋があります。
そこ、「痛いポイント」です。
歯茎マッサージの時もですが、
そこは触らないよう気をつけてあげてください。


キャンディーを内側に塗っただけでも、
口を閉じると唾液にまじり甘みが広がります。

美味しい♪と思えば、自然に舌がその味を探すのです。

「なんだこりゃ?美味しい♪」
舌先でぺろぺろぺろ。

歯は生えてませんでしたから、
「虫歯?いま気にしないで訓練しとこうねぇ♪」と。


唇をめくるのはそうとう嫌がられましたけれど、
塗ると面白いように舌で探っているのがわかりました。

私はミルキーではなく、棒付きのキャンディーを使っていました。
ミルキーって丸いじゃないですか、涎が付けば溶けてベトベトするし。
棒付きキャンディーなら、ベトベト問題は解決。
しかも、頬の内側まで塗れます。

ただし、ミルキーより硬いんですよね。
ですから、少しお湯で溶かしてベトベトさせてから使いました。


この訓練も歯が生えるまででした。

口腔内マッサージは、
本当は、ずっと続けるべきだったのですが、
歯が生えて、少しは噛む力が強くなった娘さん、
噛んじゃダメだと理解させる事が出来なくて、
私の指が、青あざで歯型付きになった時に断念しました。


頬のマッサージは、乳児だけでなく、障害があるなしに関わらず、
肩の筋肉をほぐすマッサージみたいなものですから、
歯軋りなどで歯を食いしばって緊張させている人がマッサージをすると、
頬の筋肉マッサージから
肩こりや頭痛が解消されたなんて話も聞いた事があります。

是非、お試し下さい。



と、〆てはいますが、
摂食指導の思い出はたくさんありますので、
まだ続く・・・予定♪
またそのうち書きますm(_ _)m

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