農ある暮らし☆美味しさサプライズ

昭和初期、青森県南は米のとれない厳しい土地だった。私達、三本木農業高校は当時の食材を栽培し、伝統料理の再現に挑戦した!

すいとん、世界初?の食感に感激!

2009年02月18日 | 生活科学科
「すいとん」です。この地方では「ひっつみ」といいます。
美味しいので晴れ食と勘違いする人もいますが、これは日常食です。
なぜなら、すいとんの材料は小麦。お米ではないのです。
したがって温かいうちは柔らかいのですが、冷めると硬くなってきます。
もしすいとんがお餅だったらさらに美味しいはずだとは思いませんか?
実はこのすいとん、お餅なんです!といってもお米ではありません。
お米にうるちともちがあるように、これは糯(もち)性の小麦なんです。
数年前まで、こんな小麦は世の中にはありませんでした。ところが
日本の試験場で世界初の糯性小麦が開発されたのです!
生活科学科ではこの世にも珍しい小麦の利用法について
地元試験場の協力をいただいて研究に取り掛かりました。
食べてびっくり!こんなつるつるの食感は初めてです。
噛まなくても飲み込めるほどです。もし、食農科学の舞台となった昭和初期に
この小麦があったなら、きっとすいとんは晴れ食だったに違いありません。
生活科学科の今後の取り組みに期待してください!