9月、彼岸の声を聞いても、まだ各地で夏日の連続でした。暑い暑い毎日でした。お寺の彼岸花、お中日を過ぎても、芽も出て来ませんでした。
やれやれです・・・。
油断大敵でした。私、彼岸前にもしかしたら熱中症(?)らしき症状にやられました。でもお陰様で10月の声を聞くところまでこぎつけました。
私の住まう江東区豊洲の老人ホームは、以前にもお話ししましたが、東京湾に注ぐ運河沿いにあり、運河の向こうに、中央区の月島、晴海と続く高層ビル群が林立しています。この10月、ビル群の向こうに、きれいな、真っ青な大空を是非見たいと、楽しみにしています。
暑かった暑かった夏、体を動かせなかった分、この秋は、心と体を思う存分リフレッシュしようではありませんか!
秋の夜長、じつくり読書にいそしみますか?芸術の秋といいます。アートを訪ねるひとときもいいですね。
それとも仕事で、そんな時間は、取れないとでも、いうのでしようか・・・。
さて、前にもお話しした事がありますが、私は、還暦を過ぎた後、しばらく経ってから、水墨画(墨絵)を始めました。還暦を迎えたのを契機に、今迄やれなかった事を、何か手がけてみたいと思ったのです。
そして、選んだのが墨絵でした。それからもう20年近く経ってしまいました。
今手がけているのが、「羅漢さん」です。冥土へ旅立つ時の土産にしたいなどと冗談を言いつつ、描いています。
正確には、「阿羅漢さん」、略して羅漢さんと言っているのですね。羅漢さんと言う言葉を聞かれたり、羅漢さんにお参りされた方も、大勢いらっしゃるかとおもいます。
阿羅漢とは、仏の道を志して、修行をして、悟りの世界に入られた坊さんをいいます。
歴史上、最初の阿羅漢は、釈尊がお悟りを開かれた後、釈尊の説法を初めて聴いて、悟りを開かれた五人の修行僧という事になります。(初転法輪といいます。)
釈尊は、80歳で亡くなられる迄、インド国中説法の旅を続け、多くの阿羅漢を、誕生させたといわれます。
16羅漢、500羅漢と言う言葉を聞かれているとおもいます。
釈尊の教えを守り、伝えられた16人の阿羅漢、釈尊が亡くなられた後、釈尊の教えを確認するために結集した500人の釈尊の弟子たちが、モデルになっているといわれるのが、500羅漢という事になります。
多くの16羅漢500羅漢の、図像が、今日迄伝えられています。
京都東福寺の500羅漢図、智積院の16羅漢図屏風など、一度是非お参りいただきたいと思っています。
羅漢さん達の日常の生活ぶりから、超能力を示すユーモアたつぷりの姿まで、大変興味深くご覧いただくことができます。
私が墨絵を描くモデルとして選んだのは、現在は東京目黒区(開創は、元禄9年1696年江東区大島)にある五百羅漢寺の羅漢坐像です。今は、五百体は残されていませんが、三百体弱の坐像が、本堂、羅漢堂にびっしりと安置され、お参りを待ってくれています。
これらの坐像は、京都出身の仏師であり、このお寺の開基和尚となられた松雲禅師一人の製作になると、伺いました。
驚きと共に、羅漢にかける禅師の強い想いを感じたのです。
これらの羅漢さん達、それぞれ思いおもいの姿で座られ、私たちを待ち受け、そして、何かを、私たちに、語りかけてくれている様な、気がするのです。
ともかく、圧巻の三百体と申し上げて良いでしよう。
こんなことで、現在、羅漢さん達のお姿を墨絵にと、頑張っています。
冥土に旅立つ前に完成できるのか・・・・。
心もとなし、というのが正直な気持ちです。 合掌
「正しく悟りで解脱し、寂静(じやくじよう)となれる人は、意(こころ)も語(ことば)も行為も、静けし」 法句経96番(阿羅漢品)
やれやれです・・・。
油断大敵でした。私、彼岸前にもしかしたら熱中症(?)らしき症状にやられました。でもお陰様で10月の声を聞くところまでこぎつけました。
私の住まう江東区豊洲の老人ホームは、以前にもお話ししましたが、東京湾に注ぐ運河沿いにあり、運河の向こうに、中央区の月島、晴海と続く高層ビル群が林立しています。この10月、ビル群の向こうに、きれいな、真っ青な大空を是非見たいと、楽しみにしています。
暑かった暑かった夏、体を動かせなかった分、この秋は、心と体を思う存分リフレッシュしようではありませんか!
秋の夜長、じつくり読書にいそしみますか?芸術の秋といいます。アートを訪ねるひとときもいいですね。
それとも仕事で、そんな時間は、取れないとでも、いうのでしようか・・・。
さて、前にもお話しした事がありますが、私は、還暦を過ぎた後、しばらく経ってから、水墨画(墨絵)を始めました。還暦を迎えたのを契機に、今迄やれなかった事を、何か手がけてみたいと思ったのです。
そして、選んだのが墨絵でした。それからもう20年近く経ってしまいました。
今手がけているのが、「羅漢さん」です。冥土へ旅立つ時の土産にしたいなどと冗談を言いつつ、描いています。
正確には、「阿羅漢さん」、略して羅漢さんと言っているのですね。羅漢さんと言う言葉を聞かれたり、羅漢さんにお参りされた方も、大勢いらっしゃるかとおもいます。
阿羅漢とは、仏の道を志して、修行をして、悟りの世界に入られた坊さんをいいます。
歴史上、最初の阿羅漢は、釈尊がお悟りを開かれた後、釈尊の説法を初めて聴いて、悟りを開かれた五人の修行僧という事になります。(初転法輪といいます。)
釈尊は、80歳で亡くなられる迄、インド国中説法の旅を続け、多くの阿羅漢を、誕生させたといわれます。
16羅漢、500羅漢と言う言葉を聞かれているとおもいます。
釈尊の教えを守り、伝えられた16人の阿羅漢、釈尊が亡くなられた後、釈尊の教えを確認するために結集した500人の釈尊の弟子たちが、モデルになっているといわれるのが、500羅漢という事になります。
多くの16羅漢500羅漢の、図像が、今日迄伝えられています。
京都東福寺の500羅漢図、智積院の16羅漢図屏風など、一度是非お参りいただきたいと思っています。
羅漢さん達の日常の生活ぶりから、超能力を示すユーモアたつぷりの姿まで、大変興味深くご覧いただくことができます。
私が墨絵を描くモデルとして選んだのは、現在は東京目黒区(開創は、元禄9年1696年江東区大島)にある五百羅漢寺の羅漢坐像です。今は、五百体は残されていませんが、三百体弱の坐像が、本堂、羅漢堂にびっしりと安置され、お参りを待ってくれています。
これらの坐像は、京都出身の仏師であり、このお寺の開基和尚となられた松雲禅師一人の製作になると、伺いました。
驚きと共に、羅漢にかける禅師の強い想いを感じたのです。
これらの羅漢さん達、それぞれ思いおもいの姿で座られ、私たちを待ち受け、そして、何かを、私たちに、語りかけてくれている様な、気がするのです。
ともかく、圧巻の三百体と申し上げて良いでしよう。
こんなことで、現在、羅漢さん達のお姿を墨絵にと、頑張っています。
冥土に旅立つ前に完成できるのか・・・・。
心もとなし、というのが正直な気持ちです。 合掌
「正しく悟りで解脱し、寂静(じやくじよう)となれる人は、意(こころ)も語(ことば)も行為も、静けし」 法句経96番(阿羅漢品)