正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

2月のひとこと(平成20年)

2008年02月02日 | Weblog
寺をとりまく組織のひとつに、地域ごとの仏教会があります。

前に“ひとこと”でご紹介申し上げたことがありますが、地域仏教会は、宗派横断的な団体で、天台系、真言系、浄土系、真宗系、禅系、日蓮系など、様々な宗派のお寺さんが参加しています。

2月15日は、釈尊のご命日です。今月、ほとんどの仏教会で、各宗の坊さんが合同して、涅槃会(ねはんえ)をお勤めし、釈尊の生涯とその教えを確認し合うのです。

衣帯(えたい-ころも)はちがう。お経もちがう。


でも各宗の教えは、すべて必ず釈尊にもどるのです。

「西遊記」の孫悟空のお話を思い出してみてください。

釈尊から遠く飛び出したつもりの孫悟空。

ふと気がついてみたら釈尊の手のひらの中だったのです。

仏教は仏(ほとけ)の教え、「仏になる」ことを説く教えです。

釈尊の最後の様子を伝えるお経に「大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)」があります。

この中で釈尊は弟子たちに、次のように説いています。



   かって我の説きし法
   そは是(こ)れ汝(なんじ)が師なるぞ
   よろしく頂き護るべし
   修(おさ)めて怠ることなかれ
   汝等(なんじら)精進努力せば
   我と異なることぞなし

         (別れの告知と弟子たちへの遺訓)



釈尊の教えを守り、しっかり精進努力するならば

“我と異なることぞなし”

仏の世界は必ず実現するのだよ
と説かれています。


何と素晴らしい言葉ではないでしょうか。

お互いさま、寒さに負けず頑張りましょう。

合掌






  先月の宿題の答え

   『子子子 子子子』は

    「猫の子 子猫」でした。
コメント
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