正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

1月のひとこと(平成29年・仏誕2583年・皇紀2677年)

2017年01月01日 | Weblog
明けまして、おめでとうございます。

お元気で、新春をお迎えのことと拝察申し上げます。

平成29年、西暦2017年、仏教を開かれた釈尊が誕生されてから、2583年を数えます。

十干十二支でいいますと、今年は丁酉(ていゆう・いのと・とり)の年、十二支獣では、鶏の年ということになります。

丁(てい)とは、甲乙丙丁の丁、昔は成績等を、甲乙丙丁で表した時代もありました。

酉(ゆう)とは、酒を醸造する器の形を表す象形文字が元になっているそうです。

酉になぜ鶏を充てられたのか私は知りません。ご存知の方は教えてください。

鶏は昔”庭(にわ)つ鶏(とり)”と呼ばれたそうです。
夜明けとともに、”コケコッコー”と時の声を上げ、日がな一日庭で啄(ついば)み、暗くなると、眠りにつく。


昔の農家の作りは、鶏と一緒に住むようにできていたのですね。

食用はもちろんだったのでしょうが、鶏は、まさに、人に時を告げる大切な役目をしていたのでしょう。


それが、今はどうでしょう。


都会に住む私たちが目にする鶏は、工場みたいな大きな建物の中で、何列も長い列を作り、餌を啄む姿ではないでしょうか。

大切にされていることは、もちろん、昔も今も同じでしょうが、専ら食用として、大量に飼育されている姿です。

昨年秋、鳥フルエンザの感染予防のため、大量に処分されたとの報道もありました。

なんとも、心の痛む話です。


夜更かしなどしない、もちろん、朝寝坊などしない。

私たち人間は、鶏の勤勉さを、今一度見習わなければなりません。


本年も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


合掌
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