正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

7月のひとこと(平成19年)

2007年07月05日 | Weblog
いよいよ7月。

今年も早や半年を終えてしまったのですね。

“ひとこと”をご覧下さっている皆さん、この半年を、どう振り返られますか。

最近、本屋さんで、ちょっと興味をひく本を見つけ購入しました。

五木寛之さんの、“林住期”という本です。

お読みになった方も多いのではないでしょうか。

古代インドでは、人の一生を4つの時期に分けて考えたのですね。


“林住期”は、古代インドで現役を退いたあとの人生を指す言葉です。

五木寛之さんは、今の日本人の人生を百年として、現役50年、その後の50歳から75歳位が、丁度、“林住期”にあたるとしたのです。

そして、この時期が人生のクライマックスとなるように、人生の黄金期となるように、それこそ、若い時から人生を設計していかなければならないよ、というのがこの本の主題であったと思います。


釈尊の国インド、古代インドの“林住期”の考え方は、読んで字のごとし、家を出て林に住みなさい、というのです。

家族への未練、財産への未練を断ち切り、ひとり静かに思索にふけりなさい、というのです。

厳しいですね。

7月、8月、日本列島は、お盆を迎えます。

亡くなった方は、逝ったきりではないのですね。

お盆には、我が家に帰ってくれるのです。

亡き方との語らいの中で、お互いさま、じっくり、いただいた命、あとどのように生きてゆくのか、考えてみようではありませんか。

合掌


      迎え火の  ふっとひととき

                ゆらめきて   住職
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