正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

9月のひとこと(平成20年)

2008年09月01日 | Weblog
“今日彼岸、菩提の種を まく日かな”

彼岸の意味をこれほどよく伝えてくれている一句はないと思います。

彼岸(ひがん)といい、菩提(ぼだい)といい、仏の悟りの世界をあらわす言葉。

有名な般若心経の“般若”、釈尊三仏忌(ぶっき)のひとつ、“涅槃会(ねはんえ)”の“涅槃(ねはん)”も、やはり仏の悟りの世界を象徴する言葉。

仏教とは、仏の教え、仏になること、仏の世界に近づくことを説く教えです。

悟りの世界を象徴する言葉が、ちょっと思い浮かべただけでも、これだけ出てきました。

これって、いったい、どういうことなのでしょう…

仏の世界へ近づく道はいく通りもあるよ、その人に合った道を選べばいいのだよ。

悟りの世界も奥深いものなのだよ、一歩一歩階段を昇っていくようなものだよ。

その人の足の強さに応じて、一歩一歩踏み外さないように、昇っていけばいいのだよ。

ということを意味していると思うのです。


さて、いく通りもある仏の道。

基本は、昔から、お給仕(きゅうじ)と勤行(ごんぎょう)と言われています。

お給仕とは、朝起きたら、ご仏壇に温かなごはんとお茶を先ず、お供えすること。

勤行とは、心静かに手を合わせ、お経をお唱えすることです。

お給仕と、勤行は、仏教徒としての生活の出発点であり、また目標(ゴール)でもあるのです。

こんな生活を積み重ねることにより、人生で一番大切なものは何か必ず見えてくるよ。

と釈尊は説かれています。


合掌



追伸

本年の彼岸法話は、下記の通り、住職がつとめさせていただきます。

ご来聴下されば幸いです。


              記

ひがんにきく(彼岸法話)

〝お経を唱える、お経に学ぶ〟

 日時 九月二十日(土) 午前十一時(約一時間の予定)
 場所 正福寺本堂

毎朝、ご仏壇の温かなごはんとお茶を供える。そして心静かに手を合せ、お経を唱える。

勤行は仏教徒の生活の基本であり、また目標(ゴール)でもあります。

今年は、勤行式をご一緒に大きな声で唱えていただこうと思います。

そして、勤行式から学ぶべき、仏(ほとけ)の教えにふれたいと存じます。

住職がお話を致します。
大勢の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
なお、終了後、質問の時間を取りたいと考えております。       合掌




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