※先に「作品」レビューの基本方針を必ずお読みください。
※あくまで私の主観にもとづくものです。またべた褒めはしませんのでご注意ください。
とっても今さらな感じなのですが、やっぱり書き残しておきたいので。
だってすご~く好きな作品だったから!
(ちなみに家のPCは無事インターネットにつながりました!LANケーブルが断線してたぽい)
ネタバレなし感想はこちら
え~っと、正直、ツッコミどころはすごーくたくさんあったと思います(笑)。
冒頭の藤井が佳美に話しかけるくだりが唐突だな~とか。
(藤井が佳美のどこにピンときたのかがわからない……傘だけであれは不自然だろう!)
藤井が積極的に佳美にアプローチしてすごいイキオイで仲良くなってくけど、
その過程での藤井の「佳美がいい!」っていう心理描写が弱いな~とか。
(無気力状態の藤井をあそこまで行動的にした佳美の魅力がこの段階だとあんまり伝わってこない)
調子が良くないブックをリュックに詰め込んで(爆)しかも病院まで連れてくるって!とか。
(ここは……敢えての「つっこんでください」シーンだったんだろうか……)
そして病状がかなり悪化している佳美を連れ出し寒空の下バイクの後ろに乗っけて走るとか。
(ひざかけ?毛布?はいったいどこから出てきたんだろう、とつい思ってしまった)
きちんとした構成の作品を好む人は、このツッコミどころの数々で脱落すると思う、きっと(笑)。
けれど、藤井と佳美が一緒に暮らし始めてからのふたりのシーンの数々。
ここでのリアルな、けれどかわいらしいふたりの魅力が私を惹きつけてやまなかったのです。
ツッコミどころを吹っ飛ばすほどに(笑)。
同棲開始直後の“おままごと感”も、
(あんな時期もあったな~って懐かしかったです。もう15年以上前だわ 爆)
教会でのシーンも、
(あのたどたどしい誓いの言葉とふたりのやりとりがかわいかった!)
超!シュールな藤井がガチで照れてる解熱の舞(笑)も、
(ここアドリブだって知らずに見ればよかったな~。ネタバレって罪が重い!)
佳美が実家に帰る(実際は入院する)ときの藤井の“他人事”感も、
(だって家族じゃないからね、やっぱり)
入院した佳美が「藤井はあんたのために存在してるわけじゃないんだよ?」と言われて激高しちゃうところも、
(内心ではきっとわかってるんだよね。……すごく人間らしいシーンだと思った)
藤井が病室で寝てる佳美を見てショックを受けちゃうところも、
(あれが一般的な反応だと思う。ふつうは腰が引けちゃうと思う)
不器用に、だけど一生懸命生きてる等身大の男の子と女の子がここにいる、と思いながら見ていました。
藤井が記憶をなくす前、バイク事故にあう前に佳美と一緒に暮らしてたときの空気、“慣れた感”もリアルだったなあ。
佳美の病気が発覚して入院準備をしていたときの、佳美の、
「藤井くんの未来に、子どもはいなかった?」の言葉。
それなりの年月や経験をふたりで重ねてきて、お互いが自分の未来を見る年齢になってるからこその。
藤井の、病気を初めて知った驚きと、知らされなかった苛立ちと、佳美の言葉の重みと。
瞬時には受け止められなくて。それは無理もないことで。頭を冷やしに外に出て、
がんばってようやく冷静になったときにバイクの事故。……神様ってなんて意地悪なんだろう。
そして藤井が記憶を取り戻して、でも佳美は。
藤井がハワイでルナ・レインボウを見ながら涙を流して。
画面が暗くなって。
♪僕は今 星を見ていたよ・・・・・・
藤井の声で、藤井のモノローグのように、「涙の答え」の曲が流れる。
この曲は大倉さんから始まるのがぴったりだなあ、と思いながら、ぼうっと暗いエンドロール画面を見ていました。
決して演技が素晴らしく上手なふたりではないと思うんだけど(ごめんなさい……)。
この“等身大”をぴかぴかに表現することができるのが、
役者・大倉忠義&桐谷美鈴の大きな魅力のひとつなんだろうなぁ、と思いました。
今でもスクリーンの中の、等身大に輝いてるふたりの姿が目に浮かびます。……ぴかぴかに。
とっても好きな作品でした!!
余談ですが、シングル「涙の答え」のPVショートバージョン。
PVでフルじゃないって!って衝撃でしたが、……あれ映画で流れる長さのバージョンだったのね。
エンドロールを見ながら「なるほどな~」と思いました。答え合わせのようだったぜ。
(映画ではヨコヒナのソロパートが流れないのも「なるほどな~」と←ごめんなさい!汗)
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「100回泣くこと」についてのしょぼさんの感想を読んで、改めて自分が観た時の感情を思い出しました。
本当に突っ込みどころ沢山の映画ではあったんですけど、しょぼさんが言われるように、私も藤井と佳美の空気感がリアルに感じて大好きでした。
そして、この映画を観て大倉くんの声がすごく好みだったんだと自覚しました。
しょぼさんの感想を読んで、また観てみたくなっちゃいました。
DVDが発売されるまで待たなきゃいけないですが、来年ですかねぇ。。
早くDVD出ないかなぁ~。早く好きなところを巻き戻しながら、見たいと思います!
そう、ほんとツッコミどころは多かったんですが(笑)あの空気感がよかったんですよね~。もう観てからけっこうたつのにいろんなシーンをリアルに思いだせます。
大倉さんの低くてちょっとざらついてて落ち着いた声、もともと好きですが、スクリーンで聞くといっそうよかったですね!
1箇所だけ、過去に全く同じやりとりをしたことがあって、それを思い出して泣けましたが、その台詞がなければ全く涙は出なかったと思います。
だけど藤井と佳美の素朴なたたずまいがじんわりと心にしみて、好きな作品でした☆
この作品に限りませんが、泣けるかどうかは人によるでしょうね。