ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【3日目】天狗岳 ~2005年、冬の北八ヶ岳~

2011-11-27 10:47:45 | 八ヶ岳の山
2005年3月14日

黒百合ヒュッテ(7:15) === <中山峠経由> === 東天狗岳山頂(8:20-8:45) ===
西天狗岳山頂(9:05-9:20) === <天狗ノ奥庭&摺鉢池経由> === 黒百合ヒュッテ(10:35)


私と、バックは東天狗岳

5:00起床。外の気温-21.5℃。マジで寒すぎる。
まさかこんなにも気温が下がるとは思わなかった。

ちょうどこのとき、上空5500m付近に-36℃以下の寒気が
流れ込んできているという超冬型の気圧配置だったのだ。

3月だからって八ヶ岳の寒さは超一級品だ。
でも、どうやら天気の方は大丈夫そう。
西高東低の気圧配置でも八ヶ岳の天気は安定することが多いのだ。

朝食はお餅。茹でるだけで簡単にできてしかも美味しい。
今回はひとり3つ用意した。ちょっと物足らない。

5つはいけた…。

お餅のデメリットは“重い”ことだ。
重くなきゃ、最高の食材なんだけどね。

食べ終わってから少しダラダラして、7:15出発。

最初からアイゼンをつけ、ピッケルを携帯していく。
北八ヶ岳の山々の中ではこの天狗岳だけはアイゼンとピッケルは必携。
アイゼンワークとピッケルワークはマスターしてから登りたい。


天狗をNobu兄

5分ほどで中山峠の分岐へ。右に折れて東天狗岳を目指す。
先行パーティーのトレースがしっかりついてるため道を踏み外す心配はない。
今日も良いペースで登ることができる。

ただ、寒いだけだ。特にとくに顔が寒い!
途中で目出し帽を被るも、サングラスが曇ってしまって、
どうにも前が見にくいためまた途中ではずした。

ジャケットのフードを被ってチャックを最大限に閉めてなんとか防寒対策を施す。
天狗ノ奥庭と摺鉢池との分岐手前の上りで少しルートファインディングに
手間取るも稜線に沿って登っていけば問題なかった。
アイゼンを岩に引っ掛けての転倒と雪庇には注意したい。


冬の名物エビのしっぽ

ちなみにこの分岐で、凍ってしまっていた私のマップケースが
強風によってバキっと折れてどっかに飛ばされてった…。
俺のエアリア~。俺のニゴマ~。エアリアけっこう高いのにさ。
てか、あのマップケース使い勝手悪すぎ!すぐ壊れる!改良しやがれ!

分岐を過ぎると、岩のゴツゴツ感も増し、岩稜登りになる。
さらに慎重に行動したい。
ただ、それほど難しかったり危険な箇所はなかった。
ゆっくり慎重に登っていけば問題はない。

天狗岳のシンボルでもある天狗岩を過ぎれば東天狗岳の山頂はもう目の前。

そして・・・・


東天狗岳山頂にて

午前8時20分。東天狗岳(2640m)登頂成功!嬉しかったー!!

出発してから1時間とちょっとできてしまった。
予想を大幅にうわまるペース。
ガスって視界は悪いものの、風もそこまで強くなく、天気もまぁまぁ。


髪の毛も凍ってます。Nakamu

三角点がある西天狗岳に登るかどうかは東天狗岳に着いたときの状況を
判断して決めようということになっていたので、少し話し合う。
全員一致で西天狗岳のピークも踏むことにする。山頂の気温は-20℃。
Namamuの髪の毛は凍っていた。今日もホットミルクティーが美味しい。

8時45分西天狗岳に向けて再び出発。

東天狗岳から西天狗岳へは30分ほど。
西天狗岳の方が東天狗岳より6m高いのだ。
一度、鞍部へと下って登り返す。
鞍部からの西天狗岳への上りは雪崩の危険があるので状況判断には注意したい。

そして・・・・


西天狗岳山頂にて

午前9時05分。東天狗岳から20分で西天狗岳(2646m)登頂成功!
西天狗岳の山頂は三角点が雪の中から顔を出してるだけのだだっ広い山頂だった。
ちょっと寂しい。『西天狗岳2646m』とでも書いた標識が欲しかった。
でもこれで、今回の山行で思い残すことはなくなった。
少し嗜物を食べて、9時20分、黒百合ヒュッテに向けて今登ってきた道を引き返す。


天狗岳(左:東天狗岳 右:西天狗岳)


なんかかっこいい…

西天狗岳の下りはシリセードが楽しい。
帰りは、天狗ノ奥庭&摺鉢池経由のルートでヒュッテまで戻ることに。
このルートは冬のルートとしては一般的ではない。
どうやら雪崩の危険もあるらしい。

でも、天気も良かったし、視界も悪くなく、せっかくなのでこのルートで下山。
確かに、濃霧時などは迷いやすいかもと思いましたが、
問題なくテントの張ってある黒百合ヒュッテへ戻ることができました。
10:35無事にテントへ。


もうすぐヒュッテだー

ぶっちゃけ、すぐにテントを撤収して下山を開始すれば、
この日のうちには余裕で東京に戻れる時間だったのですが、
予定通りのんびりもう一泊してから下山することに。

カレーうどんとフランスパンをたらふく食べて、みんなでお昼寝。
Nobu兄は爆睡。夕方前に、Nakamuと水をつくる。
木の上に積もっていた雪なのに意外に汚い。
包帯を茶漉し代わりに使う。もちろん未使用のだ。
Nakamuの発案。包帯でも十分対応できる。

水を作り終わってから、私は丘の上まで天狗岳を見に散歩にでかけた。
夕日に染まる天狗岳を期待したのだが、そこまで染まらなかった。残念。

この夜はキムチラーメン。まぁまぁだったなぁー。キムチが辛すぎた。
辛いのが苦手なNakamuには悪いことをしてしまったね。ごめんよ。
今日も21:00消灯就寝。この日の夜は昨日より寒かった。
腹痛にも襲われるし!あんまり寝れませんでした…。正露丸飲んだのに…。
寝てる時に腹痛とかに襲われるとマジで最悪。しかも冬に!
トイレに行きたくたって外に出る気がしないから…我慢との勝負です…


朝:お餅 昼:カレーうどん&フランスパン 夜:キムチラーメン

【4日目】天狗岳 ~2005年、冬の北八ヶ岳~


最新の画像もっと見る

コメントを投稿