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日本は(受け入れ先としての)人身売買大国

2005-01-17 09:39:04 | Weblog
スマトラ沖大地震・インド洋大津波 児童連れ去り被害「多発」

 先日のスマトラ沖大地震でにわかに脚光を浴びた人身売買問題(臓器売買目的も含めて!!)だが、実は日本が受け入れ先としての人身売買大国ということを最近知った。

日本は「人身売買大国」
米の人身売買年次報告について

 なんと日本には、人身売買を禁じる法律がないせいで、人身売買ブローカーが日本で暗躍しているとのこと。昨年6月に、アメリカ国務省が人身売買に関する報告書の中で、先進国で日本を唯一の「監視対象国」としたことを受け、昨年8月に日本政府が「人身売買罪」の新設と人身売買の加害者処罰のための刑法を改正すると発表したということだが…特にセックス産業で言えば、日本人の人権意識はきわめて低いからな…この措置は遅すぎると言わざるを得まい。確か20年くらい前までは、日本人サラリーマンによる東南アジアへの「買春旅行」が半ば公然と行われていたと記憶している。今の援助交際問題に始まったことではなく、日本人の「買春」に対する意識の低さは国際的に見ても実に恥ずかしい。警官が強盗事件で捕まったり教師が偽札事件で捕まったりする今の日本は、道徳的な基盤はかなり弱いと思う。

 「スマトラ沖大地震に義捐金を!」とか叫んでいるオヤジが、スマトラ沖大地震でさらわれた少女が働かされているフーゾク店で「外国人は安いからな」とか言いながら平気で買春している風景が、近い将来展開されるかもしれない。あるいは、見知らぬ人からの善意だと思った臓器移植が、実は人身売買の結果であるかも知れない。

 今回の大地震に関しても、ただ募金などをするだけでいいことをしたスッキリ感に浸る前に、自分の行いが国際的にどうつながってくるかをもっと想像しなければならないと痛感した。食品の安全性の問題ともつながってくるが、情報のつながりを意識することは重要だいうことも言えよう。臓器移植を求める際にも、その臓器がどのような経緯で提供されているかを疑わなければならない状況だということなのだから。

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