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「安全神話」原発の嘘.6

2011年06月23日 | 原発問題

このシリーズは、この拙ブログにも「コメントを寄せてくるような推進派のバカにも分かるように」と連載形式にしようとしたのだが、これを書き始めたのが4/25で、その時には必要な情報を揃えていたが、ブログに向かう時間も限られ、もう2ヶ月も経ってしまい、その時点で揃えた情報もちょこちょこ世間にも出始め、情報がどんどん古くなる上に、さらにその間にも様々な進展もあり、当初の予定とは違う形になりそうだが、先に述べた「バカ」にもわかるように、一応私の考えは最後まで述べておきたい。

 

 

今週の月曜に、朝日ニュースターの「ニュースの深層」を見ていると、また間抜けな事を堂々と報じていた。

6/20(月)乗越えられるか 夏の電力危機 « ニュースの深層

この「 金 慶珠」(東海大学国際学科准教授)という女もTVタックルなどに出演していて、あまり好きな論調ではないが、それより何よりこのタイトルにあるような嘘を堂々と言ってるのが荻本 和彦(東京大学生産技術研究所 特任教授)という男だ。

やっぱり東大系列だね・・・。

何故かこの日の放送概略(これまでの放送内容)だけがないので分かりにくいが、内容としては、

「原発を全て停めた場合1000円程度の値上げが必要」などと、どうしても原発を再開したい(財)日本エネルギー経済研究所 が発表した内容とほぼ変わらない意見で、しかも「再生可能エネルギーは、30年後もそれほど成長しない」などと、何を根拠に言ってるのか、こちらの 荻本研究室 東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター サイトを見ても主旨が理解できない。

全ての原子力を止めた場合、火力発電に頼らざるを得ないのは確かだが、その燃料費等の負担を電気代に転嫁するのは、政府と電力会社の手前勝手な都合である。

 

 

"原子力のお値段"に隠されたカラクリ


表立って言われている原発の発電単価は5.3円/1kWhとなっているが、実は火力・水力・原子力それぞれの営業単価をそれぞれの発電量で割ると実質発電単価では原子力は8.64円/ 1kWhとなる。

さらに、税金の負担金を含めて計算したのが本来の意味での実質単価である。

それが、火力9.90円、水力3.98円、原子力10.68円となり、最も高い電力なのだ。

 

原発の発電が安くないと困る推進派の政府や電力会社がグルになって、試算を捏造し、多額の税金を投入し、安く見せかけてただけなのだ。

もっとも高い筈の発電所を止めて、何故に値上げせにゃならんの?

なのに、勝手都合な表に出している原価でもの言ったって全く無意味である。

政・官・財・学のスクラムは本当におぞましい・・・。

なんの為の発電で、誰の為の発電なのか、向いてる方向が間違っている・・・。

 

次回も続きます。


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