新札幌礼拝堂の最新情報 主日礼拝 毎週日曜日 午前10時30分より

今日の礼拝堂の様子をお届けします。礼拝に来られなかった方たちと、遠くにいる友たちと恵みを分かち合うために。

11月25日「今日の礼拝堂」

2018年11月27日 | 今日の礼拝堂

 聖霊降臨後最終主日    

今週の祈り: み子を遣わされた神さま。教会の交わりを通して、贖われたすべての人々と共に、私たちを花婿のように、永遠のみ国へ迎え入れててください。あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、生きて治められる子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

    〇聖霊降臨後最終主日説教 中島牧師(週報掲載説教要旨)マルコ13:24~31

   今日は聖霊降臨後最終主日です。教会暦によれば、世間よりも一足早やく年末を迎えるわけです。普通の年末であれば、一年の労をねぎらい、来年への準備をするのでありますが、教会の一年の終わりは決まって、「この世の終わり」について考える時であるのです。来年どころか、この世の終わりに向けての準備の時なのです。 

  しかし、それはいい話から始まるのではありません。13章全体を見ればわかるように、この世の終わりを迎える前、明らかに良くないことが起きることが預言されています。神殿の崩壊(2節)、戦争(7節)、社会不安(12節)、エルサレムからの退去(14節)、偽預言者(5-6、21節)など様々な苦難を人々は経験していく事になるのです。恐ろしいですよね。

  13章全体を通して描かれている出来事はユダヤ人たちの未来を示したものとなっていますが、しかし、私たちの生きる現代もこれらと同じような状況が起きていないとは言えないと思います。私たちも様々な苦難と出会っていきます。今日の御言葉は私たちにも語られているのです。

  今日の箇所では終末の時、人の子つまりイエス様が再びやってこられることが記されています。苦難があろうとも、救いが必ずあるのです。そこに向かっているのだということを、この一年の終わりの日に確認したいのです。私たちは今日、「どのように終末を待つか」を聞いていきたいのです。

  今日の箇所の直前でイエス様は言います。「耐え忍ぶ者は救われる(13:13)」と。つまり、苦難があっても耐え忍ぶことが大切であるの:です。これが終末を待つ姿勢です。けれども、これが中々大変ですよね。耐え忍ぶということを私たちは中々できません。私たちは・苦難に出会うとき、その苦難に抵抗し打倒しようとします。自分の手で、神の正義を借りて振りかぎそうとするのです。なぜ私たちは耐え忍ぶことができないのか。それは、消滅を恐れるからです。自らの、あるいは自分の周囲の人、自分の持ち物、自分の喜び、そういったものが消滅していく事を耐えられないのです。だから、それを防ぐために、苦難の根本を打倒しなければならないと考える。救いを、待っていられないのが私達であるのです。

  しかし、イエス様は言います。「わたしの言葉は決して滅びない」と。それは救いの約束の確かさを語っているのです。たとえ何か起ころうとも、救いは揺らがない、ならば、私たちはそこに身を寄せたいのです。様々な苦難に出会っていくと、私たちは救いを待望し、自らでそれをつかみ取らなければならないと打って出てしまう事もありますが、その中にあっても、私たちは常に待望し続けていきたいのです。待つことは確かにもどかしいかもしれません。けれども一度そこに身を寄せることを覚える時、私たちは確かな平安と出会うのです。これからの日々も、安心して、終末を待ち続けていきたいと願います。

  《来週の礼拝》

〇12月2日 午前11時 待降節第1主日

〇司  式:森下真帆神学生                                                                                                                                           〇説  教:森下真帆神学生 「ろばに乗ったイエス様」
〇奏  楽:若井裕子姉
〇聖書朗読:藏谷俊夫兄
〇礼拝当番:出口輝子姉、滝田裕美姉

〇聖 書:エレミヤ33:14ー16,テサロニケⅡ3:6-13、ルカ19:28-40 
〇讃美歌:2、79(1-3)、79(4,5)、194聖餐250   

11月28日(水)10:00~14:00は、オープンチャーチを行っています。                                           11月30日(金)10:30~と19:00~に「聖書と祈りの会」があります。                                                           どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加くだ さい。 

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11月18日「今日の礼拝堂」

2018年11月19日 | 今日の礼拝堂

 聖霊降臨後第26主日   #信徒礼拝で行いました。  

今週の祈り:   全能の神さま。昔、サレブタのやもめは預言者エリヤを最後の粉で養い、貧しいやもめは神殿で最後のレプトンを献げました。私たちもいのちの糧、主イエス・キリストに与るため、自分のすべてをあなたに喜んで献げることができるように助けてください。み子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

 

〇聖霊降臨後第26主日説教 日笠山牧師(週報掲載説教要旨)マルコ12:41~44

「 だれよりもたくさん 」

 教会の暦も1年の終わりに近づいてきました。毎年この季節に与えられる御言葉は、「終末」について教えるものです。「終末」と言われると、あたかもこの世界が終わってしまうかのような何か恐ろしいイメージを思い描くかもしれませんが、聖書が教える「終末」はそうではありません。イエス・キリストを待望している人々にとっては、「終末」は救いの時。神の国が完成し、そこに招き入れられる時に他なりません。『ヘブライ人の手紙』に次のように書かれているとおりです。「キリストも、多くの人の罪を負うためにただ一度身を献げられた後、二度目には、罪を負うためではなく、ご自分を待望している人たちに、救いをもたらすために現れてくださるのです」(9章28節)キリストを愛し、慕い求めている人々にとって、「終末」はキリストと再び会いまみえる喜びの時。私たちはその「終末」に向かって、日々歩んでいるのです。

 さて、今日の福音は一人の貧しいやもめがレプトン銅貨2枚を神殿の賽銭箱に入れた話しです。レプトンは、1デナリオン(1日の労働賃金)の128分の1。現在の貨幣価値に換算すると100円にも届かない額です。ですから、やもめがささげた献金はせいぜい200円くらいでしょうか。一方、神殿にやってきた人々はもっとたくさんのお金を賽銭箱の中に入れていました。ところがイエスさまは言われたのです。「はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりもたくさん入れた。皆は有り余る中から入れたが、この人は、乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。」と。然り、やもめにとって2枚のレプトン銅貨は生活費全部だったのです。せめて銅貨1枚は残して、その日のパンを買おうとは考えなかったのでしょうか。なんと無茶なことを…無謀なことを…と考えてしまう私たちです。しかし、イエスさまは「自分の持っている物をすべて」ささげたこのやもめを称賛されたのです。

 ここで「生活費」と訳されている言葉「ビオス」をギリシャ語の辞典で調べてみると、①人生、生涯、一生、生活 ②生計、生活費、財産…とありました。となると、やもめがささげたものは「生活費」のすべてだけでなく、彼女自身の「生活」そのもの、「人生」、「生涯」であったことが分かります。それほどまでに、やもめは彼女のすべてを神にささげていた!身も心もすべてを神にささげていたのです。これは実に驚くべきことではないでしょうか。ひるがえって、私たちはどうでしょうか。生活費の中からどれほど献金しているかということも振り返ってみる必要がありますが、何よりも自分の生活そのもの、人生そのものを神にささげているだろうか。一人の貧しいやもめから私たちが学ぶことは、たくさんあるような気がします。

 《来週の礼拝》 

 〇11月25日 午前11時 聖霊降臨後最終主日       

〇司   式:日笠山吉之牧師                                                                                                   〇説   教:日笠山吉之牧師 「滅びないもの」
〇奏   楽:滝田裕美姉
〇聖書朗読:秋田直枝姉
〇礼拝当番:堀川 悦姉、滝田裕美姉

〇聖  書:ダニエル7:9ー10,ヘブライ13:20-21、マルコ13:24-31 
〇讃美歌: 1,134(1-3)、134(4,5)、194聖餐257(1-3)   

11月2日(水)10:00~14:00は、オープンチャーチを行っています。                                                                  どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加ください。                                                                                           

今週金曜日の「聖書と祈りの会」はお休みです。                                                            


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11月11日「今日の礼拝堂」

2018年11月11日 | 今日の礼拝堂

 聖霊降臨後第25主日    

今週の祈り: 全能の神さま。あなたは豊かな祝福を日々新たに与えてくださいます。み霊の息吹によって、あなたの慈しみをさらに悟り、み恵みに感謝し、あなたに喜び仕える者にしてください。子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

    〇聖霊降臨後第25主日説教 森下神学生(週報掲載説教要旨)マルコ12:28~34

  「 神と隣人を愛しなさい

 札幌に来てから太ったのでダイエットをしました。痩せるためには最も重要な二つの掟があります。一つ目、食べる量を減らすこと。二つ目、運動すること。たったこれだけのことですべての人は理論上、体重を減らすことができます。でもなかなか実践することができません。それはこの二つの掟が、食べたい、楽をしたいという人間の本能に逆らっているからです。人間の本能に逆らう二つの掟。今日の福音書の中で、イエス様は私たちに、最も重要な二つの掟を教えられました。一つ目、神を愛すること。二つ目、隣人を自分のように愛すること。たったこれだけ。しかしこれがどんなに難しいことか、みなさんもおわかりなのではないでしょうか。ダイエットを成功させるのと同じかそれ以上に、愛するというのは難しいことです。神を愛し、隣人を愛す。たったこれだけのことを行うにも、私たちはあまりに弱く、欠けがあります。もともと欠けている上に疲れそして傷ついて、余裕をなくしているのです。一人の例外もありません。みんなそうです。多くの神学者や思想家たちも、人は本質的に、他者のことを自分以上に愛することはできないと、考えてきたのです。そんな私たちに、イエス様はなぜ、それでも神を愛し、隣人を愛しなさいとおっしゃるのでしょうか。イエス様は私たち人間の限界を御存じではないのでしょうか。

イエス様は、この律法に新しい意味をもたらされました。それは、私があなたを愛したようにあなたも神と隣人を愛しなさいということです。私たちの愛より先に、神様の愛があるということです。それこそがイエス様が私たちに教えてくださったことでした。神の愛を体験した人間は人間の自己中心の愛を超えて他者を愛することができると、ある神学者は言います。それは人間の力によるものではなく、ただ神の愛がその人のうちに生きている、反映として映り込んでいるからだというのです。私たちが第一の掟、神への愛を実践しようとするとき、そこには信仰生活の挫折があります。第二の掟、隣人への愛を実践しようとするとき、そこには人間関係の躓きがあります。人間にとって、自分以外のものを愛するというのは本質的にとても難しいことだからです。しかしイエス様は私たちをイエス様の愛によって生かすことで、私たちを愛する生き方へと招いておられます。何もできない私たちをイエス様がまず愛してくださっています。愛することに失敗する私たちを、掟を守る力のない私たちを、イエス様は今日も愛してくださっているのです。

 《来週の礼拝》

〇11月18日 午前11時 聖霊降臨後第26主日

〇司  式:中島和喜牧師                                                                                                                                           〇説  教:中島和喜牧師 「献金」
〇奏  楽:滝田裕美姉
〇聖書朗読:小川敦子姉
〇礼拝当番:小笠原里子姉、滝田裕美姉

〇聖 書:列王記上17:8ー16,ヘブライ9:24-28、マルコ12:41-44 
〇讃美歌:184,398(1,2)、398(3,4)、195聖餐250(1,2)   

11月14日(水)10:00~14:00は、オープンチャーチを行っています。                                           11月16日(金)10:30~に「聖書と祈りの会」があります。                                                           どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加くだ さい。   


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11月4日「今日の礼拝堂」

2018年11月05日 | 今日の礼拝堂

 全聖徒主日  *召天された兄弟姉妹を覚え礼拝がもたれました。

今週の祈り:  全能の神。 あなたは信じる者を主キリストのからだ、唯一の聖なる教会に結び合わされま した。 恵みを注いで、私たちを聖徒たちの信仰と献身の生涯に倣わせてください。 あなたの民のために備えられた喜びで満たしてください。 あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、永遠に生きて治められる子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

    〇全聖徒教主日説教 中島牧師(週報掲載説教要旨)ヨハネ16:25~33

                「勇   気」 (ヨハネ16:25-33)

   今日は全聖徒主日です。先に天に召された方々を思い起こし、そしてまたその人たちと共に今も礼拝に与っていることを思い起こす日であります。しかし、そのことを思い起こすことは、時に寂しさや悲しさをもたらすこともあるでしょう。

  私たちは別れと直面する時、過去に目を向けてしまいます。その人の姿、声、言葉、その人との思い出、そういったものを思い起こし、その人と共に生きた過去を見つめ、そこから現在の状況を見つめ、寂しさや悲しさをもってしまうことかあります。もちろん、それはとても自然な姿であり、何もおかしなことではありません。しかし、聖書のみ言葉は、悲しさや寂しさに留まり続けることは望みません。そこには必ず慰めがあることを語り、そして過去に目を向けるのではなく未来に目を向けることを私たちに伝えようとするのです。

イエス様が十字架にかけられる前、弟子たちに対する告別の説教がヨハネ福音書の14-16章に記されています。今日読まれた箇所はその終結部です。これから地上を去り、天に上げられていくイエス様が遺す言葉は、これから何か起こるのか、そこに対して私たちはどうすれば良いのかということでした。

  イエス様は、これから時が来ることを弟子たちに伝えました。それはつまり、終末の時がやってくるのだということです。終わりの時、神のみ旨が全て果たされる時、喜びに満たされた場所へと招かれていくのです。イエス様は最後の告別の説教で約束された未来の喜びを語るのです。これが、キリスト教の考え方の根本にあるものです。

 私たちは今を生きています。正直、来るべき未来のことを言われても、目に見える現実を見るのに一生懸命になってしまいます。その中で別れを経験する時、私たちはより未来のことを考える余裕もなくなっていきます。過去を振り返って今を見ようとしてしまいます。けれども、キリスト教はいつも、未来から今を考えるのです。イエス様はこう言います。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。(33節)」イエス様は既に世に勝っていると宣言されました。私たちはこの世で生きていますから、この世のことしか経験しません。その経験は、別れを永遠の別れとして映し出します。けれども、イエス様

 はこの世に勝利し、そこが終わりではないことを、復活を通して私たちに教えてくれました。そのことを私たちは信じたいのです。「勇気を出しなさい」と言われて簡単に勇気を出せるほど私たちは器用ではありません。けれども、私たちが今を生きていく勇気を、イエス様は未来の喜びを通して与えて下さろうとしているのです。     その勇気を受け取って、私たちはこれからも、天とつなげていて下さるイエス様を信頼し、来るべき未来を思いながら、日々を過ごしていきたいと願います。

 

  《来週の礼拝》

〇11 月11日 午前11時 聖霊降臨後第25主日                                                                 〇司  式:中島和喜牧師                                                                                                   〇説  教:中島和喜牧師 「思い」
〇奏  楽:滝田裕美姉
〇聖書朗読:蔵谷俊夫兄
〇礼拝当番:小川照美兄、滝田裕美姉

〇聖 書:申命記6:1ー9,ヘブライ7:24-28、マルコ福音書12:28-34 
〇讃美歌:131(1,2)、328,290,131(3,4)、聖餐256   

11月7日(水)10:00~14:00は、オープンチャーチを行っています。                                           11月9日(金)10:30~と19:00~に「聖書と祈りの会」があります。                                                           どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加くだ さい。   


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