聖霊降臨後最終主日
「今週の祈り: み子を遣わされた神さま。教会の交わりを通して、贖われたすべての人々と共に、私たちを花婿のように、永遠のみ国へ迎え入れててください。あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、生きて治められるみ子、主イエス・キリストによって祈ります。」
〇聖霊降臨後最終主日説教 中島牧師(週報掲載説教要旨)マルコ13:24~31
今日は聖霊降臨後最終主日です。教会暦によれば、世間よりも一足早やく年末を迎えるわけです。普通の年末であれば、一年の労をねぎらい、来年への準備をするのでありますが、教会の一年の終わりは決まって、「この世の終わり」について考える時であるのです。来年どころか、この世の終わりに向けての準備の時なのです。
しかし、それはいい話から始まるのではありません。13章全体を見ればわかるように、この世の終わりを迎える前、明らかに良くないことが起きることが預言されています。神殿の崩壊(2節)、戦争(7節)、社会不安(12節)、エルサレムからの退去(14節)、偽預言者(5-6、21節)など様々な苦難を人々は経験していく事になるのです。恐ろしいですよね。
13章全体を通して描かれている出来事はユダヤ人たちの未来を示したものとなっていますが、しかし、私たちの生きる現代もこれらと同じような状況が起きていないとは言えないと思います。私たちも様々な苦難と出会っていきます。今日の御言葉は私たちにも語られているのです。
今日の箇所では終末の時、人の子つまりイエス様が再びやってこられることが記されています。苦難があろうとも、救いが必ずあるのです。そこに向かっているのだということを、この一年の終わりの日に確認したいのです。私たちは今日、「どのように終末を待つか」を聞いていきたいのです。
今日の箇所の直前でイエス様は言います。「耐え忍ぶ者は救われる(13:13)」と。つまり、苦難があっても耐え忍ぶことが大切であるの:です。これが終末を待つ姿勢です。けれども、これが中々大変ですよね。耐え忍ぶということを私たちは中々できません。私たちは・苦難に出会うとき、その苦難に抵抗し打倒しようとします。自分の手で、神の正義を借りて振りかぎそうとするのです。なぜ私たちは耐え忍ぶことができないのか。それは、消滅を恐れるからです。自らの、あるいは自分の周囲の人、自分の持ち物、自分の喜び、そういったものが消滅していく事を耐えられないのです。だから、それを防ぐために、苦難の根本を打倒しなければならないと考える。救いを、待っていられないのが私達であるのです。
しかし、イエス様は言います。「わたしの言葉は決して滅びない」と。それは救いの約束の確かさを語っているのです。たとえ何か起ころうとも、救いは揺らがない、ならば、私たちはそこに身を寄せたいのです。様々な苦難に出会っていくと、私たちは救いを待望し、自らでそれをつかみ取らなければならないと打って出てしまう事もありますが、その中にあっても、私たちは常に待望し続けていきたいのです。待つことは確かにもどかしいかもしれません。けれども一度そこに身を寄せることを覚える時、私たちは確かな平安と出会うのです。これからの日々も、安心して、終末を待ち続けていきたいと願います。
《来週の礼拝》
〇12月2日 午前11時 待降節第1主日
〇司 式:森下真帆神学生 〇説 教:森下真帆神学生 「ろばに乗ったイエス様」
〇奏 楽:若井裕子姉
〇聖書朗読:藏谷俊夫兄
〇礼拝当番:出口輝子姉、滝田裕美姉
〇聖 書:エレミヤ33:14ー16,テサロニケⅡ3:6-13、ルカ19:28-40
〇讃美歌:2、79(1-3)、79(4,5)、194,聖餐250
#11月28日(水)10:00~14:00は、オープンチャーチを行っています。 #11月30日(金)10:30~と19:00~に「聖書と祈りの会」があります。 どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加くだ さい。
♥ 12月9日にクリスマス・アドベントコンサートを行います、多数のご参加を!