コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

引越しの話

2014-05-21 21:08:03 | 日記
昔、引越しのアルバイトをしていた。

その日はある高級マンションに住む人の引越しで、
引越し先は明らかにランクダウンされたマンションだった。

ご主人に何かあったのだろう。
会社の倒産か、解雇か、降格か。

あからさまに綺麗事をいうけど、
こういうことが「悲しい」とか「恥ずかしい」とか、
そういうことじゃない世界であれば
ずいぶんと良い世界だったろうに、と思う。

隣人への挨拶も
落ちる者とそうでない者の会話になる。
影で噂されることをお互いが心の奥では了解し、
それに気づいてないフリをして、
明るく振る舞う。


もっとこう
「いやー、会社が倒産しちまいまして。」
「あらー。そりゃ大変だ。」
「でも家やお金が全てではないですからね。」
「そりゃそうだ。なに当たり前のこと言ってんでい。」
「頑張ります。」
「おう。応援しとるぞー。」
とか、

「いやー、会社クビになっちまいまして。」
「おー。そうか。そりゃこっから面白くなるのー。」
「そうですねー。」
「難しい状況でもがいてこそ、成長するもんじゃからな。」
「どうせ生きるならエキサイティングな人生ですよね。」
とか、
そういうふうに上も下も
悲しいも恥ずかしいもなく、
そういう会話ができれば素敵なことなのに、と思う。

もちろん、それは
すごく難しいことだということもわかってる。

だけど、そういう時に
「大丈夫だよ。」って家族を安心させられるような
お父さんになりたいと思う。
「本当に大切なことはそんなことじゃないんだ。」って。

奥さんも
「まあたまにはこんなことがあってもいいわ。
頑張りましょ。」って。
子供も
「パパ、頑張れー。
けど明日は一緒にバスケするよー。」
とか、
そんな最強の家族になれたら
本当に幸せだと思う。

そのために僕にできることは何かを
時々、考えながら生きていきたいと思う。

明日の座右の銘は
「鍵は想像力。」

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