コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

諦めの悪い男

2014-05-11 23:33:04 | 日記
思えば、
諦めの悪い男でした。


勉強は苦手でした。
当然、成績は悪く、
大学入試を考え出した頃、
志望の大学に入ることのできる学力は
どう見てもありませんでした。

それでも諦めず、勉強し続けました。

そして合格発表の日、
意気揚々と、とまではいかないけれど、
「受かってるぞ~」なんて思いながら
発表を見に行きました。

不合格でした。

当然、ショックは大きく、
滑り止め(改めて書くとこの言い方ほんとに嫌だな)
の大学に行くのかあ、なんて思い始めてはいたのですが、
実はまだチャンスがあったのです。

一般的な入試の後に、後期試験というものが
卒業式後の3月の中旬辺りにあるのです。


ああ、
そうだ。
思い出した。
僕はなんで後期試験を受けようと思ったんだっけ?
と考えていたら今、はっきりと思い出した。

母ちゃんの言葉だ。

打ちひしがれている僕に
母ちゃんが言ったのです。
「後期試験、受けてもええんよ。」

大学入試とは受けるだけでお金のかかるもので、
一般的な前期試験、滑り止め(ほんと違う言葉を開発するべきだ)
の大学に入学のための手付金、
を既に支払っていて家庭にとっては大きな出費で、
「後期試験を受けてまた落ちたら無駄なお金を親に払わせることになる」と
当時の僕は思っていて、
そんなこと確か一言も発してはいないのだけど、
やっぱり親というものは偉大で
そんな僕の気持ちは察していたのだろう。

母ちゃんの言葉で僕は腹を括って、
後期試験を受ける決意を固めました。

さらに勉強に打ち込むようになったのだけど、
卒業式後のクラスの打ち上げには参加せず、
家で1人で勉強してたのは辛かったなあ。
だいたい、浪人でもないのに
卒業した後も受験勉強してるって変な状態だよなあ。(笑)

そして、後期試験当日。
今でもはっきりと覚えているのだけど、
試験直前まで参考書を読んでいる僕に
一緒に受けていた友達が笑いながら言いました。
「今さら読んだって無駄。」

それは姿勢の話なんだと思います。
「かっこ悪くともギリギリまでやりたい」と思えるぐらいの姿勢で臨んでいた僕と、
「ギリギリでやっても意味はない」と思うぐらいの姿勢で臨んでいた彼。
実際、学力も地頭の良さも彼の方が上でした。

そんなこともありながら
試験に臨んだのですが僕は不思議な感覚でした。
なんだか簡単に感じたのです。
もしかしてひっかけ問題にやたらひっかかっていたりするのではないかと。

休憩時間、
彼が別の友達と「全然わからなかった」と話していて、
ん?僕は過去問より簡単だったような気がしたけど、
でも気のせいかもしれないなあ、
それに自分ができてたとしても
周りもできてれば結局また不合格だしなあ、
とそんなふうに感じていました。

そして、後期試験結果発表の日。

合格。

僕はまず、母ちゃんに電話したことを覚えています。
母ちゃんはとても嬉しそうでした。


それと、
彼は不合格でした。
こんなふうに書くのは嫌味ったらしくて嫌なのだけど、
何かの教訓でもあるような気がするので
書かせてもらいました。
不愉快な思いをさせていたらすみません。


話がくねくねとしてしまいましたが、
何を言いたかったかと言うと、
僕は諦めの悪い男だということです。

広告やコピーライターに何度か憧れて、
何度か挫折したのだけど、
忘れられなくて結局目指してしまっているのです。


今度も、実ればいいなあ。

明日の座右の銘は
「諦めればそこで試合終了ですよ。」

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