コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

「頭がいい」ということ

2014-04-26 23:48:48 | 日記
「お前みたいに頭がよすぎる人間は」


突然、上司に言われた。

心からそう思って言ったことでないことは
明白だったのだけど、
その言葉は確かに僕の何かを動かした。

不思議なもので
大多数の人が「自分は(本当は)頭がいい」
と思いたがり、思われたがっている。

考えてみると
「頭がいい」という言葉も
結構あやふやなものだ。

要領がいい人はそれに近いのかもしれないけど、
そういう人は何でも器用にこなすぶん、
人の気持ちを慮ることが不得意なように思う。
会話も「俺が」「私が」が多いような気がして、
そういう会話は頭がいいとは言い難いしなあ。

「記憶力がいい」こともイコール「頭がいい」と
言えそうだけど、
社会はそれをいかに応用させていくか、
のような気もするしなあ。

学校のテストみたいに
客観的な数値にできないぶん、
自己評価し易いから注意しないとなあ。

だって
「自分は頭がいい」と思った瞬間
きっと何かが止まってしまう。

あと、
稀に自らそんな発言をする人がいるけど
あれほど見苦しいことはないなあ。

悪口みたいになってないですか?
特に何かあったわけではないですよ。

このブログを読んでくださる方には
せめて不快な思いだけはさせてはならないと思っています。


あ、
あるコピーを思い出しました。


「世の中、バカが多くて疲れません?」

すごくないですか?このコピー。
だってこれを読んだ人、自分がバカの側だとは
思いませんもんね。

「そうそう。あのバカたち、ほんと疲れる。」
って妙に納得させられて、
悪口っぽいのに、不快感がないんですよね。


今日のブログがそれと同じって言ったら
ポジティブ過ぎるし、
怒られちゃいそうですけどね。(笑)

明日の座右の銘は
「世の中、バカが多くて疲れるけれど、
いい奴も多いから、疲れが吹っ飛ぶぐらい楽しくもなるんですよね。」

今日書いたAmazonレビュー
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「島はぼくらと」を読んで

2014-04-26 00:28:12 | 日記
辻村深月さんの「島はぼくらと」という小説を今日、読み終えた。
何度も泣いた。
今まで読んだ本で、間違いなくトップ3に入ります。

僕が書いたAmazonレビューを転載させてください。

____
本を読むということは、
「想像力を働かせて、
世の中の本当のことを知ること(もしくは考えること)」
だと思っています。
綺麗事ではない、ヒトの根幹にある悪意や醜さについて知ることは
大切なことだと思っています。
だけど、それだけじゃあまりに救いがない。

だから、それを知った上で、
ヒトの良いところや夢のある一面にも
ちゃんと気づいていきたいと思っています。

この小説はその両極が描かれています。

「約束」は現実社会では多く交わされますが、
そのほとんどが時が経つに連れて、
色の薄いものになっていき、
破る側のヒトはそれを気にも留めないことは多い。

だけど、
いやだからこそ、
交わされた約束が時が経っても色褪せることなく、
守られるということは尊くて、素敵なこと。

この小説で交わされた約束が
汚されることなく、守られていけばいいな。
そして自分もそうありたい、と強く思いました。

なんだか硬くなってしまいましたが、
非常に読みやすく、
趣味として本を読み始めた人、
これから読もうとしている方々にぴったりの小説です。
____


この小説ではいくつかの約束が交わされます。

現実には
愛や友情のもとの約束は守られることの方が稀で、
でもだからこそ人は前に進んでいけるということも言えるのだけど、
やっぱり僕はそれを「せつない」と感じてしまう人間です。

(精神的に)幼い頃に交わした約束を
「子供だね」って顔して反故にされると、
まるでその時の自分が無かったことにされるようで、
本当にせつない。


僕は男女関係なく昔の知り合いに会うのが、少し怖い。
その人が、昔の僕や昔のその人自身を大切に思ってくれていない気がして。

僕は今の僕も好きだけど、
昔の僕も好きです。
「子供だった」と思うこともあるけれど、
だからこそ素敵でもあったんだ。

最近来た同窓会の連絡に
興味を持てなかったことは
きっとその辺りに関係している。

明日の座右の銘は
「でも怖がってばかりもいられない。」

今日書いたAmazonレビュー
[小説「島はぼくらと」辻村深月]
[本「今起きていることは、すべてあなたに必要なんだ」岩田松雄]
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