太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

食品の偽装、一流が泣く

2007年11月03日 | Weblog

食品の偽装事件が続いている。
今になってこんなにも出てくるのはどうしてなの? 何からはじまったのか、最近は「赤福」。
事のはじめのミートホープはショックだった(その前に何かあったかも)。日本人は牛肉コンプレックスというのがあって,高級食品の最たるものが牛肉。「牛肉のハンバーグは格別だよな」とやっていたわけだ。お粗末な話。
でも、「これは牛肉だ」とやられれば、味もわからず「うまい」と食べ続けるのもどうかと思う。食文化未開発地域、日本ではまだまだそんなことでも通用するわけ。私もその類である。

 

それにしても、赤福とか吉兆とか、一流の会社?が偽装をやっていたというのは驚き。ブランドに弱いわれわれは痛いところをつかれた。会社は持てるブランド力を利用して不正をしてきた。
1ヶ月前につくった菓子だって吉兆なら、やはり吉兆。「だから吉兆のはおいしいのよ。ほかの菓子なんか食べられない!」と、どこかのお金持ち有名人たちが言っていたはず。だまされたことを知っても「私、被害者だった」という話はでてこない。
だまされた人はテレビに登場する。顔をぼやかして証言する。でも、吉兆だけはだれもコメントしない、不思議である。食べた人のプライドか。
宮崎の地鶏にも驚いた。知事のご推奨の地鶏がにせものだったとは。知事もむしゃむしゃおいしそうに食べていた。永田町に行ったり、霞ヶ関におみやげとして宣伝したり、それがテレビに映っていた。「地鶏ってうまいなあ」ともらった人は食べたわけだ。
地鶏も狭い鶏小屋で飼われている鶏も味付けしてしまえば変わりはしない。知事が証明してくれた。知事が陳謝の行脚にでかけたというニュースはない。

 

食べた人は、「吉兆以上のものはない」と思って食べている。
「地鶏はやっぱり違うなあ」と食通はうまいうまいと解説しながら食べる。食品が、加工されたらあいまいなものに変身することも知らずに。
ブランドで「おんぶにだっこ」の販売戦術にだまされてしまう。
バッグとかファッションとかもブランドがものをいう。ニセブランドが韓国や中国で横行している。それでも、買う。
自分の好みで購入する人だっている。「しまむら」だって「サンキ」だって掘り出し物があったり、個性的な商品には根強い人気がある。だから業績もいい。
例えば、「しまむら」の商品を銀座のブティックの棚に置いてみる。お金持ちがきて「これはすてき」と買う。ニセのブランド名を書いとけば(たとえばダンヒルとか)買う人だっている。
見栄だけで大金を払う人は被害届けなんか出さない。だまされたことはショックでも、だまされるほどレベルの低い人間というレッテルの方が怖いからだ。

 

思うに、セブンイレブンなど「コンビニはすごいなあ」である。
賞味期限がくればその瞬間に廃棄する。もったいないと思う。それが「コンビニ主義」というものなのだ。
だましたり、だまされたりの世の中、でも食品のそれは許されない。

 


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