太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

景気が第一、政府にしかできない

2009年12月07日 | Weblog

「中国シフトは止まらない。国内の経済はもうだめかも」
中小企業者の声である。
ものづくりが日本の存在感で、そのことが傷んでしまったら日本はどこに行くの?だ。
大企業の業績は改善しつつあると聞く。それが国内生産、国内での需要拡大があってのことかどうかはわからない。
しかし、中小企業者の泣き言が続けば・・、いずれは泣き言すらいえない状態になってしまうのではないかと心配である。
政府はどうしようとしているのか、経済政策が見えてこない。

 

ものづくりが心配になれば、それは雇用の不安でもある。緊急雇用対策をやっているが、それは1年という短期雇用だ。持続的なものにならなければ雇用不安は続く。
「コンクリートから人へ」がどのくらいの雇用を生み出させるのか。言葉は格好いいが・・。
雇用弱者をつくらないことのための具体的なものが感じられないのは私が鈍感であるからか。しばらくの間景況を見守っていきたい。
「太田市の雇用は」という議会質問があった。
景気悪化で雇用どころではない。職員削減をしていかなければならない。
今年度は30億円近くの歳入減、来年度は25億円程度の減収は確実である。ワークシェアー、繁忙期の一時的雇用などをしなければならない。好んでするわけではない。
ねばならないのだ。
雇用が安定するような経済対策を政府にはお願いしたい。

 

リサイクルプラザの職員が相談にきた。
リサプラも少しずつ補修が必要な時期を迎えている。5年の委託契約にすれば小規模な補修を含め、2億円程度の経費削減ができるという。詳細な計算がされていた。
水道局運営を民営化したが、計画通りの経費節減ができている。なんでも役所がやる、という時代ではない。民間のほうがすぐれた技術や経営手法が高い場合が多い。利用すべきである。
とにかく、経費節減だ。GOサインを出した。

 

市民の協力で分別は順調に進んでいる。
たとえば、各行政センターに持ち込まれる新聞紙などは年間2千万円程度の売り上げになっている。もちろん、リサプラの売り上げも1億円を超える成果を出してきた。
ところが、最近は減収が続いている。内需が低迷しているからだ。リサプラの売り上げと連動している。
高度成長期はゴミの量が経済成長の象徴でもあった。「消費は美徳」という言葉があった。
ところが今の時代「節約が美徳」になり、ゴミすらも減少してきている。買わないからゴミも出ないのである。
少なくとも、ゴミになっていた部分の産業は落ちているということだ。
ゴミは出さない、これはCO2削減からもいいことだが、「出さない」のではなく「出せない」という景況はあまりにも情けない。

 

国の新年度予算で国の経済をどう立て直すのか、期待している。


最新の画像もっと見る