「白山」の登山道はいくつか有るが「石徹白道(いとしろみち)」は古道「美濃禅定道(みのぜんじょうどう)」のルートをほぼそのままに残し、遺跡や(いわれ)のある地名などをたどることができる。しかし交通が不便で、尚かつ距離も長いことからマイカーを利用しても日帰りはおろか営業宿泊施設までもたどり着くのは困難である。したがってどうしても途中の避難小屋を利用することになる、そこそこの装備が必要ということである。
今回は車で林道に入り「石徹白の杉」下に駐車、そして「三ノ峰避難小屋」で一泊して次の日「別山」の頂上を訪れ、同ルートを車のところまで下山する。といった予定であった。
写真:左「銚子ヶ峰」、遠方の雲を被っているのが「別山」
2005年8月16日
「白山中居神社(はくさんちゅうきょじんじゃ)」:登山道「美濃禅定道(みのぜんじょうどう)」の基点である(本来の巡礼はさらに南へ十数キロ、桧峠を越えた長良川のほとり、「長滝白山神社(ながたきはくさんじんじゃ)」が始発点)
所在地は岐阜県郡上市白鳥町石徹白(ぎふけん ぐじょうし しろとりちょう いとしろ)
巨木の間の参道をたどると、やはり巨木(最高樹齢千三百年ほど)に囲まれた本社殿がある
白山中居神社のホームページ
そこから約8kmほど林道(車道)を車で移動、いよいよ登山を開始する。
420段の石段を登ると「石徹白(いとしろ)の杉」と呼ばれる国の天然記念物がある、古来「今清水の大杉」といわれる古木で樹齢1800年と推定されている。
けっこう急な斜面を登っていく「1km」の道標あたりからしばらく緩やかな尾根を行く、これから進んでいく方向の尾根が見える。
そして「2km」の道標、続いて「おたけり坂」の道標から急傾斜となる。
あまり実用的ではないような岩屋ではある、南側に視界が開け麓の「石徹白」方面が遠望できる。
「3km」の道標あたりは緩やかな傾斜、まもなく「神鳩ノ宮(かんばたのみや)」避難小屋に着く。
避難小屋の裏にはこれから登って行く「銚子ヶ峰」方面の尾根、前では標柱が「神鳩(かんばた)社跡」の祠を示す。
避難小屋を振り返る、「4km」道標
前方の雲が切れ「別山」が山頂直下まで姿を現す。振り返れば笹の尾根が太陽をきらきらと反射する。
目の前の道を塞ぐように立ちはだかるのは「母御岩」、開祖「泰澄大師」の母にまつわる伝説が有る。
ブッシュが少なくなり気持ちの良い笹原が広がる。
「5km」の道標を見るとすぐに「銚子ヶ峰」、本日はじめての登山者、この人たちは昼食後下山するであろう。ここが日帰り登山の標準目標である。
本当のピークはちょっと離れたところに有る。
これから向かう北の稜線を見る、「一ノ峰」、「二ノ峰」、「三ノ峰」、そして「別山」、すべて雲の中。
「別山」第一部了 (その二)に続く
付記:草花
今回は車で林道に入り「石徹白の杉」下に駐車、そして「三ノ峰避難小屋」で一泊して次の日「別山」の頂上を訪れ、同ルートを車のところまで下山する。といった予定であった。
写真:左「銚子ヶ峰」、遠方の雲を被っているのが「別山」
2005年8月16日
「白山中居神社(はくさんちゅうきょじんじゃ)」:登山道「美濃禅定道(みのぜんじょうどう)」の基点である(本来の巡礼はさらに南へ十数キロ、桧峠を越えた長良川のほとり、「長滝白山神社(ながたきはくさんじんじゃ)」が始発点)
所在地は岐阜県郡上市白鳥町石徹白(ぎふけん ぐじょうし しろとりちょう いとしろ)
巨木の間の参道をたどると、やはり巨木(最高樹齢千三百年ほど)に囲まれた本社殿がある
そこから約8kmほど林道(車道)を車で移動、いよいよ登山を開始する。
420段の石段を登ると「石徹白(いとしろ)の杉」と呼ばれる国の天然記念物がある、古来「今清水の大杉」といわれる古木で樹齢1800年と推定されている。
けっこう急な斜面を登っていく「1km」の道標あたりからしばらく緩やかな尾根を行く、これから進んでいく方向の尾根が見える。
そして「2km」の道標、続いて「おたけり坂」の道標から急傾斜となる。
あまり実用的ではないような岩屋ではある、南側に視界が開け麓の「石徹白」方面が遠望できる。
「3km」の道標あたりは緩やかな傾斜、まもなく「神鳩ノ宮(かんばたのみや)」避難小屋に着く。
避難小屋の裏にはこれから登って行く「銚子ヶ峰」方面の尾根、前では標柱が「神鳩(かんばた)社跡」の祠を示す。
避難小屋を振り返る、「4km」道標
前方の雲が切れ「別山」が山頂直下まで姿を現す。振り返れば笹の尾根が太陽をきらきらと反射する。
目の前の道を塞ぐように立ちはだかるのは「母御岩」、開祖「泰澄大師」の母にまつわる伝説が有る。
ブッシュが少なくなり気持ちの良い笹原が広がる。
「5km」の道標を見るとすぐに「銚子ヶ峰」、本日はじめての登山者、この人たちは昼食後下山するであろう。ここが日帰り登山の標準目標である。
本当のピークはちょっと離れたところに有る。
これから向かう北の稜線を見る、「一ノ峰」、「二ノ峰」、「三ノ峰」、そして「別山」、すべて雲の中。
「別山」第一部了 (その二)に続く
付記:草花