猫まみれ日向ぼっこ日記

~児童文学作家 村上しいこの日々あれこれ~

東京~群馬

2008年05月27日 | Weblog
【21】日

今回は5泊6日の長期旅行。
それにそなえて大きなスーツケースを購入しました。
各種薬をそろえ、保険証も持っていざ東京へ。

11時。
ホテルにチェッ宇インをしたあと、ポプラ社の陽子さんと一緒に吉祥寺に行き、
「ぼくんち戦争」の絵を描いてくれたたごもりのりこさんと、
以前お世話になった読売新聞の鳥居さんの4人でランチを食べました。
セットメニューにワイン(赤・白)かジュースがついていて、
店員さんの説明を全部聞き終わる前に、
私、「白!」
あまりにも早い注文に大ウケしました。

ランチのあと、たごもりさんと二人で吉祥寺散策をしました。
井の頭公園へ行くと、ドラマ「ラストフレンズ」の撮影をしていて、
ミーハーな私たち、「これは見とかなあかんやろ!」と近づいて、
私がカメラを出そうとかばんに手を入れた瞬間!!
「写真はダメですよぉ」
スタッフの素早い反応にビックリしました。

4時。
トムズボックスで佼成出版社の友貴さんと待ちあわせをして、
たごもりさんも一緒に喫茶店へ。
今回打ち合わせをした絵本は、友貴さんも私もたごもりさんの絵で・・・・
と思っていたので、この日、先にたごもりさんと会う予定があったことに友貴さんは、
「これって絶対運命です!」
昨年の夏から秋にかけて取材していたことがこれから形になっていきます。

でも悲しい知らせも一つ・・・・。
今秋出版予定だった絵本が、来年以降の出版と変更になりました。
楽しみにしていてくださった皆さまごめんなさいね。

【22日】

11時。
アリス館のさやかさんとクレヨンハウスで待ちあわせをして、
ランチのあと、これから書かせて頂く作品の打ち合わせ。
初めてのテイストで依頼を頂き、早速“あの話”を・・・・。
「それ面白そうですね。早速送って下さい」
私もこの話は絶対面白いと思っています。
クレヨンハウスの店長、吉村さんとも「だいすきひゃっかい」の原画展以来の再会。
今、私が通っている習い事の話をすると、
「それ、私もできるわよ!」
「じゃあ、今度一緒にしましょう」
近い将来、クレヨンハウスで披露する日があるかも。

(ここまでは、高崎ー東京 あさま530号で書きました。
 次からは、東京ー名古屋の新幹線の中で書きます)

2時。
PHPの聡子さんと表参道ヒルズのカフェで「春」の打ち合わせ。
ところどころに手を入れて、より楽しい作品になりました。
PHPということで、みなさん想像がつくと思いますが、
さてさて、今度は何が何をするでしょう。

【23日】

11時。
岩崎書店へごあいさつに行きました。
ここに来ると、デビューした頃を思いだしホッとします。
私にはないけれど“実家に帰るとほっとする”というのは、
たぶんこういうことなんだろうな。
津久井編集長をはじめ、島岡さん、沓掛さん、堀内さん、
そして営業のみなさん、お顔を知っている方ばかり。
そしてもちろん山北美由紀さん。
お昼は美由紀さんと次作はどういう作品を・・・・とお話ししながら食べました。

【24日】

この日からとうちゃんと合流。
今回泊まったホテルは、以前泊まった時に予約番号があるにもかかわらず、
「予約が取れていない」と言われた、じつは一番泊まりたくないホテル。

さて、シングルからツインに部屋替えをしようとすると、
なんと、コンピューターに予約の記録がないという。
(出発前、チェックイン時、部屋替えの日の朝に確認した時は
 「予約は取れてます」と言われたのに)
そんなハズはない! と詳しく調べてもらうと、
「申し訳ございません。来年の予約になってます」
と言われ、とうちゃんと大笑い。
こうなると反対にもう一度、今度はなにが起こるのか泊まってみたくなりました。

夕方。
児童文学者協会の懇親会に出席するため神楽坂へ。
早めについてロビーにいると、児文協関西支部20周年記念の時にお会いした、
楠 章子さんとバッタリ。
関西人に会ったというだけでテンションが上がってしまい、
さらに雨の中、傘を持っていないというので、
ますますテンションが上がってしまいました。

※ 関西人はハプニングがおこるだけでうれしくなってしまう。
  たとえ:料理に髪の毛が入っていたとかでも笑いのネタに変えようとする

そして懇親会。
あちこちの出版社の方とお会いしました。
ふだんは担当者さんとしかお話しないけど、
こういう会では、他の方ともお話ができて嬉しい。
「福子さんを見た時から、貂々さんとお仕事をしたくて、
今やっているんですよ」
なんていう声を聞くと、自分の仕事がいろんなところで繋がっているのが嬉しくなります。

今回「幸子の庭」で新人賞を受賞された本田明さんは、
家族で読書会をされるという、素敵な奥様とご一緒でした。
高橋秀雄さんと懇意にされているということで、
とてもフレンドリーにお話しさせていただきました。

そして「そのぬくもりはきえない」で協会賞を受賞された岩瀬成子さんとも
お話させていただきました。
佼成出版社の同じシリーズから出していただいているおかげで、
私の名前も知っていてくれました。
私もいつか、協会賞をいただけるようにガンバロ!!

小野浩さんや詩人の菊永謙さんとは年に一度しかお会いしないけど、
お顔を見ただけで距離が縮まるのはどうしてでしょう。
私にとって、とても大切な会です。

懇親会のあとは学研の小方さんと、とうちゃんと三人で近くのお寿司屋さんへ行き、
盛り上がっていました。

【25日】

10時。
ホテルのロビーで理論社の関谷さんと打ち合わせ。
いつも通りのやり方で書いているので、もちろんすんなりとはいきません。
これからお互いのアイデアを混ぜ合わせて、最高のものを作っていきたいな。

午後。
木暮正夫先生のお墓参り行くため東京駅を出発。
この日はお墓のある万座鹿沢駅口より、少し手前にある川原湯温泉に一泊。
泊まった部屋はナント!
「亀の間」
他にもいっぱい部屋はあったのになぁ。
露天風呂、とっても気持ちがよかったです。
自然の音以外に音はなく、ムササビが飛ぶこともあるそうです。
星もとっても綺麗でした。

【26日】

今日の日のために木暮正夫先生が用意してくださったような
素敵な青空になりました。
万座鹿沢口からタクシーで15分。
木暮先生はとても素敵な場所でおやすみになられていました。
墓石に彫られたけんじろうさんの河童の絵も楽しく、
木暮先生のどこまでも行き届いた優しいお心にふれて、
また勇気づけられました。

少し上がった所から望むあさま山の山頂にはまだ雪が残っていました。
「また来ます」と挨拶をして、ふたたび駅に戻りました。

12時55分に万座鹿沢駅を出て、松阪に着いたのが20時。
「ふぅ、帰ってきたぁ」

家に着くと、「かめきちのおまかせ自由研究」5刷りと
「れいぞうこのなつやすみ」11刷りの嬉しいお知らせが届いていました。

みなさんどうもありがとうございます。

東京滞在中、私の“珍道中振り”は相変わらずでしたけど、
楽しく充実した五日間でした。

さぁて、ここからは写真だよぉ。


『富士山~』


『ポプラ社の陽子さん、たごもりさん鳥居さんと私』


『井の頭公園で並んで甲羅干しをしてた亀』


『表参道ヒルズ前でPHPの聡子さんと』


『賑やかな懇親会』


『川原湯温泉駅』


『旅館からの景色』


『露天風呂』


『木暮先生のお墓から望んだ風景』


『残雪のあさま山』


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