先日、トーマス・D. シーリー 氏 による「ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか」を読み終えました。
以前、新聞の書評で採り上げられていたので興味を抱いて読んでみたものです。
「ミツバチの会議」というタイトルは、何とも気になるいいネーミングですね。結構人気も出ているようです。
本書のテーマは、ミツバチが新しい巣を作る際の「集団としての意思決定プロセス」の解明なのですが、著者が発見したその仕組みはなんと「直接民主主義」ともいえるものでした。
そして、さらに興味深いのが、このミツバチの分蜂群の意思決定メカニズムと霊長類の脳の働きとの類似性の指摘です。そこでは、ミツバチは“ニューロン”に相当する働きを果たしているのです。
いつもながら「自然の創造の驚異」ですね。
読後感については、また私のもうひとつのBlogでお知らせします。
先日、中村 元 氏 による「ブッダのことば―スッタニパータ」を読み終えました。
仏教書のうちで最も古い聖典の訳ということで興味を持って読んでみました。
一つ一つは短文ですが、注釈も含めるとなかなか読み応えがあります。
ただ、正直なところ9割方理解できませんでした。
ともかく、形ばかりは最後まで「文字」を目で追いましたが、そもそも「仏教」思想についての基礎知識すらないレベルですから、その根源思想、それも詩の形式で記されたものが分かるはずもありません。
気になるフレーズの欠片でも、記憶に残ればと思います。
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先日、佐藤 雅彦 氏 による「考えの整頓」を読み終えました。
「暮しの手帖」という雑誌、名前はもちろん知っていますが、読んだことはありませんでした。
本書は、「暮らしの雑誌」で人気の連載ものを単行本化したものとのこと。今回は、以前の会社で同僚だった方のお勧めだったので手にとってみました。
著者の佐藤雅彦氏は、NECの「バザールでござーる」等いくつもの話題CM制作やNHK教育テレビの番組監修等も手掛けているメディアクリエータです。とても軽いタッチの読み物ですが、さすがに、事象を捉える感性は鋭く、その視点・切り口はとてもユニークです。語り口も親しみやすく好感が持てますね。
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先日、ロン・アドナー 氏 による「ワイドレンズ」を読み終えました。
この手のイノベーション論の著作は数多く出ていますね。
正直食傷気味ではありますが、本書は具体例として登場している商品・サービスが比較的身近で新しいので、ちょっと興味をもって手にとってみました。
本書で著者が提唱している基本コンセプトは「イノベーション・エコシステム」。
戦略を成功させるためには、自社のイノベーションを管理するだけでは十分でなく、イノベーション・エコシステムを管理することが一番重要であるとの指摘です。理論だけではなく、その理論を実践に活かすためのいくつかのフレームワークやツールも紹介しており、なかなか面白い内容でした。
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先日、江上 隆夫 氏 による「無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?」を読み終えました。
タイトルからは「即物的」な印象を受けますが、実際の内容は、地に足の着いた“How To本”です。
まず、商品企画・開発を成功に導く「コンセプト」の重要性を示した上で、それに続く章で、優れたコンセプトの「作り方」、その「使い方」を著者の実務経験から紡ぎ出し、具体的な手順として丁寧に解説を加えていきます。
無印良品、富士フイルム、スターバックス等、実例も豊富ですし、説明も平易なことばで綴られているので分かりやすいですね。
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